かなり前に購入していましたが、読み終えてなかった💦


W.B イェーツのアイルランドの妖精物語を集めた本です。


前回読んだ『ケルト民話集』とは少し違って、


イェーツが聞き及んで書いたものと他の民話蒐集家たちが書いたものとを載せている(一番多いのがクラフトン・クローカーという人)ものです。


日本で言えば柳田國男の『遠野物語』に似ています。


哀しいものもあり、愉快なものもあり、ただただ不思議なだけのものもあります。



ノッグクラフトンの伝説 クローカー

”背中にとんでも無く大きなコブのある男ラズモアは、ノッグクラフトンの古墳のところでうっとりする音楽を聴いた。それは妖精の歌だったが、ラズモアは歌の切れ目にうまい具合に一節付け加えて歌ってみた。

妖精たちは大変喜んでラズモアを古墳の中に呼び込み、もてなした。目が覚めると太陽は輝き、コブは無くなっており、真新しい服を身に付けていた。

この事は瞬く間に広まり、気難しくてずるいコブのある男が自分もコブを取ってもらおうとノッグクラフトン古墳にやってきて…”


まさに我々が良く知る“コブとり爺さん“だ!



卵の殻の醸造  クローカー

“サリヴァン夫人の元気の良い青い目の男の子は、妖精たちに連れて行かれてしまい、その代わりに妖精たちは妖精の子を置いていったようだ。

子どもは萎びて痩せこけてしまっていたがどこか自分の子に似たところがあり、酷い目に遭わせる事はできないと思っていた。

ある日魔法や魂のことに詳しいエレン・リーに、大鍋に湯を沸かし12個の卵の殻を入れれば、萎びた子どもが本当の子なのか妖精の子なのか知ることができると聞かされる”


妖精はしょっちゅう子どもを連れて行くし、大人も連れ去られる。遠野物語にも神隠しの話がいくつかありました。

 

笛吹とプーカ ハイド

“ゴルウェイ地方のダンモアに、間抜けな笛吹がいた。ある晩家に帰る途中でプーカ(妖精)の背に無理やり乗せられて妖精の宴会に連れて行かれた。

そこで笛を吹くと妖精の婆さんたちが踊り始め、笛吹にそれぞれ金貨を一枚ずつくれた。

家に帰って母親に金貨を渡したが、翌朝にはその金貨は葉っぱになっていた。しかし間抜けだった笛吹はゴルウェイ地方いちの上手な笛吹となった“


お金が葉っぱに…たぬきやキツネに化かされたというお話みたいだな笑




…とまあ、なんだか懐かしい気持ちになるお話が満載です。

妖怪も妖精も、八百万の神々も、いったい何処に行ってしまったのかなぁ。