17日に1泊入院して冠動脈にステントを入れるカテーテル手術を受けた。

前回は橈骨(手首)動脈からだったが、今回は鼠径部(脚のつけ根)の動脈から。
脚の切断前にカテーテル手術をした時も鼠径部からだった。

採血と心電図を受けてから、検査着に着替えてゴム紐パンツを履いて、点滴とバルーン(尿道カテーテル)を入れて準備🆗。
先生から術方の説明があったけど、一度外来で診てくれた感じのいい先生だったからホッとした。
前回の手術が痛くてトラウマだと話したら、ちゃんと麻酔や痛み止めをするから大丈夫だと言ってくれた照れ

11時頃にスタート。
局所麻酔をちゃんとしてくれてからカテーテルを入れたから殆ど痛みはなかった。
「今から○○します」と随時声をかけてから行ってくれたし「今こういう状態です」と説明もしてくれた。
何回も「痛くない?大丈夫?」と聞いてくれたから安心してお任せできた。
1時間くらいして肩や腕や腰に痛みが出てきたので言うと、直ぐに痛み止めを入れてくれたし。
カテーテルを挿入している右脚の脹ら脛が腓返りしそうになってヤバいガーンと言うと足の指を反らすように押してくれた。

先生が何度も「硬いなあ。入らん」と呟くほど硬化が酷くてカテーテルが入らないので、血管内に細いドリルの様な物を通して塊を砕いていった。
お父さん「歯医者みたいな大きな音がするけどびっくりしないでね」
たしかに歯を削るような音。
私が「脚を切った時を思い出す」
と言うと先生や看護師さんは笑っていた笑い泣き

心臓の痛みはないのだけど、カテーテルが行ったり来たりすると何とも言えない圧迫感があり息苦しくなる。
途中で酸素の血中濃度が下がったようで酸素チューブを付けられた。

ドリルで貫通した血管にステントを入れる事が出来て、先生もホッとした様子。カテーテルを抜く時も痛いのだが、抜く時にも麻酔を打ってくれた。

下腹から脚まで出血防止の固定具を付けられて2時間ほどで終了。
病室に運ばれ3時間は寝返りや動くの禁止。
喉が渇いていたのでお茶を飲みたかったが1時間は水分補給も禁止ショボーン
1時間後に水分の許可が出たが、ベッドのギャッチアップは勿論横も向いちゃダメだからストローで飲ませてもらった。
30分おきに血圧測定をするのだが、ドンドン血圧が下がってしまって(上が70位)血圧を上げる薬を点滴に入れたそう。

3時間後に起き上がる許可が出て、そのまま先生のムンテラを受けにカンファレンス室に連れて行かれた。
ムンテラとは患者や家族に病状や手術の説明をする事。今はインフォームドコンセント(IC)とも言われる。ムンテラの方が馴染みがあるけど。

術中に話してくれていた通り画像を見ても、ステントが入って血流が戻っていた。
なので次は右側の冠動脈にステントを入れるとの話。今回は後ろ側の冠動脈だった。
冠動脈は3本あって、2本が詰まっていた私は生きてるのが不思議なくらいだったらしいびっくり
でも私の場合は動脈が詰まっていたから、周りの細い血管が頑張って(笑)自然にバイパスを作っていたから何とか血流があったらしい。エライぞ毛細血管笑い泣き

そして先生からお願いがあると言われた。
臨床研究の対象になって今後の治療の発展に協力して欲しいと。
今回私が受けたPCI治療のデータを学会で研究していきたいとの事。
かなりレアなケースらしい。

私は役に立つなら何でもして下さいと話して同意書をもらい読んでサインをした。
慢性完全閉塞病変(CTO)と言う病名のPCI(経皮的冠動脈インターベンション)治療の実績がトップクラスの医師(日本で50名)が共同で行う研究だそうだ。
治療後も5年間の追跡調査をする。



私のポンコツな身体でも医学の進歩に役に立てるなら幸いだ。
献血も出来ないし、臓器提供のドナーになりたくても使える臓器がないと言われてるから笑い泣き

次のもう一本の冠動脈の治療は27日に1泊入院で行う予定。
すぐじゃん滝汗
治療後2,3日は体がしんどくて動けないんだよなあゲッソリ
でも今回の先生がしてくれるので安心して受けられるかな。