目の前の席で重たい目蓋から追い出されるように黒い一点がこちらを覗いている。

その淀みのかかったガラス玉の持ち主は僕よりふた周りは人生の汚介を吸収しているであろうと予想できた

その使い古したスポンジのようなルックスは性別を見分けさせない。



どちらにせよこうも一転凝視されては気を悪くしない訳にはいかない