みなさん、こんばんは
先日、兄ちゃんズ(長男8歳、次男5歳)と一緒にロゲイニングのイベントに参加してきました。
ロゲイニングって私も初めて聞いたのですが、
地図を使って、制限時間内に決められたポイントをできるだけ多く回り、
得られた得点を争うスポーツなんだとか。
地図を読むの苦手な私なんですが、
楽しそうだったので参加してみました。
チビーズ(長女2歳、次女0歳)はお家でパパとお留守番

最高気温35度の猛暑の中で、早足で汗だくになりながら見知らぬ場所を動き回るのは大人の私でもしんどくて、
開始から2時間後に次男が「おうちに帰りたい」と言い出し、
このまま2時間を歩き続けるのは難しいと判断して、脱落して帰宅

次男、頑張ってたんですが、早歩きには到底負担が大きく、
イベントの趣旨もまだよくわかっていなかったのもあって、
最後まで続けるのは無理そうでした

長男は頑張ると言ってくれたので、
途中から一緒に地図を見ながら2人であーだこーだいいながら、
なんとかゴールしました。
イベントの様子はこんな感じです。
帰りにくら寿司を食べてお疲れ会しました〜


今回は
吉原賢ニ著
「私憤から公憤へ ー社会問題としてのワクチン禍ー」
という本を読んでその内容と感想をご紹介したいと思います。
この本自体は、今までのブログで紹介してきた
母里啓子(もりひろこ)さんの著書にこちらの本が紹介されていたために、
興味を持ってどんな内容が書かれてあるのか読んでみようと思いました。
著者の吉原賢ニさんは、1929年生まれで、
放射化学を専門とした化学者だそうです。
2年前の2022年にお亡くなりになったようですね。
この方の次男が、1歳の時にインフルエンザの予防接種を受けたのですが、
その副反応のせいで重度障害者になってしまったそうです。
予防接種を受けたのは昭和39年11月で予防接種がまだ義務だった時代のお話です。
それまで病気など一切せず健康そのものだったのに、
予防接種を受けた途端、その日の晩から強烈な引き付けが起こり、
41.9℃という高熱がでたそうです。
その後ずっと意識が戻らず、顔面のけいれんと全身のけいれんが何日間もしばらく続き、
その後けいれんは引いたものの、意識は戻らなかったそうです。
そして入院後40日後に意識が戻ったけれど、
以前の姿ではなく、重度心身障害児として知能も身体機能も破壊された状態であった、
と書かれてありました。
同じ子供を持つ親として、読んでいるだけでも心が痛み、
我が子が同じ境遇にあったとしたらどれだけ辛くて悲しいだろうか、
本当に心揺さぶられました

その後、著者は予防接種との因果関係を調べるべく、
色んな人に協力を求めるんですね。
お医者さんに予防接種との因果関係を調べてもらうようにお願いしても、嫌がる反応をされ、
役所に掛け合ってみても、
「副反応なんて聞いたことありません。あなたのお子さんが特異体質なんじゃないですか?」
と冷たくあしらわれる。
あまりにも理不尽な対応に著者の方は怒りを感じて、
その怒りをバネにより大胆な行動を移すようになります。
医者の立場としては、
 当時の技術として副反応と断定しづらい
当時の技術として副反応と断定しづらい
 断定したとすると役所や国を敵に回すことになるので、
断定したとすると役所や国を敵に回すことになるので、
今後の自分の病院の経営などに響く可能性があるから抵抗したくない
役所の立場としては、副反応は実は前々から知っていたし、
そういう届出は以前から本当はあったが、
副反応があるということを認めてしまうと、
 国民がそれを恐れて接種しなくなってしまう。
国民がそれを恐れて接種しなくなってしまう。
そうすれば伝染病がまた広がってしまうかもしれないことを危惧している。
 重い副反応のせいで死亡した遺族や重度心身障害を負った家族からの起訴を避けたい。
重い副反応のせいで死亡した遺族や重度心身障害を負った家族からの起訴を避けたい。
そういう思惑があって医者も役所も否定的な反応だったようです。
義務として予防接種を強制させておいて、
いざそこで不都合があったら子供の体質のせいで何もしません、って、
どんだけ無責任やねん

 
  
じゃあ強制させるなよ


って思いますよね

しかももし予防接種を拒否すれば、
3000円の罰金を課せられたそうです。
(だいたい今で直すと13500円くらい )
)
もっとでしょうか
こちらを参照にしました。
もちろんインターネットなんてない時代ですから、
予防接種の副反応があることや、
副反応があった人の話など知るはずもありません。
なので当時の人たちにとって、
予防接種を拒否する選択肢はなかったわけなんですよね
そしてこの著者の方は、
予防接種と息子の症状の因果関係を解明すべく、
今度は新聞記者の方にお願いして息子さんのことを記事に書いてもらい、
他にも似たような症状が出た人がいれば連絡が欲しいと社会に広く呼びかける活動もし始めました。
結果的に、全国の同じような副反応で苦しむ家族や子供を亡くした遺族たちと繋がり始め、
医師の間でも少数ですが副反応の疑いを持って研究している人もいて、
そういった医師と出会えたおかげで著者の息子さんは、
役所に予防接種の副反応のせいで重度の心身障害になったという証明ができるようになります。
1家族の訴えでは、役所で「あなたの子供が特異体質のせいでそうなった」といとも簡単に棄却された、被害家族の申し入れも、
それが大きな集団になり、何度もマスコミで大きく取り上げられ、
社会でも関心を持つ人が増え、
因果関係を証明するようなデータや検証結果を持って役所に訴えるようになってからは、
役所側も国(厚生労働省)側もその声を無視できなくなり、
予防接種との因果関係が認められた家族に対しては、
救済金ということで一時金が国から支給されるようにまでなります。
でも、重度の障害児を持つ家族にとっては、
毎日施設に預ける施設代、通院費用などその他諸々を考えると
金額が低すぎるという声が上がるんですね。
しかも、著者の方が行った予防接種事故の被害家族へのアンケート調査などによると、
予防接種の液による副反応で引き起こされた子供もいるけれど、
予防接種を行う環境が劣悪だったために予防接種事故が起こったということが
わかったんですね。
予防接種を行う環境が劣悪だったというのは、例えば、
 予防接種で使われる注射針を取り替えずに同じものを複数の子供に使う
予防接種で使われる注射針を取り替えずに同じものを複数の子供に使う
 1時間に○人まで、と国から定められた基準があるにも関わらず、
1時間に○人まで、と国から定められた基準があるにも関わらず、
それをオーバーした人数でもお構いなしに予防接種を行う
→いかに短時間で人をさばけるかということになるので、1人にかける時間や労力が少なくなり、手抜きになっていくために、事故が起こりやすくなっていた
 予防接種前に子供の健康状態を予診することは一切なく実施された
予防接種前に子供の健康状態を予診することは一切なく実施された
→体調が悪かろうと、本来であれば打ってはいけない子供にも打ってしまっていた
 本来であれば医師以外注射針を扱えないのに、看護師も注射していた
本来であれば医師以外注射針を扱えないのに、看護師も注射していた
 予防接種会場は衛生状態が重要とされる環境なので、
予防接種会場は衛生状態が重要とされる環境なので、
医療従事者はマスクをすべきなのに、マスクをした看護師はいなかった
などです。
著者の吉原さんたちは、厚生労働省に被害家族たちへの救済金と共に、
こういったずさんな予防接種の環境の改善に取り組んでほしいという要望も訴えていました。
注射針を変えないって、
医療の知識全くない私でもやったらやばい事がわかります

しかも吉原さんたちが受けた地域の話だけではなく、
全国的にそう言った劣悪な環境で実施されていたということが
調査でわかったんですね。
そして厚生労働省が、吉原さんたちの声を聞き入れて、
予防接種を受ける環境を改善することに努めたところ、
明らかに副反応が現れる子供の数が激減したそうです
そんな医療の素人でもわかりそうなことをちょっと変えただけで被害者が減るのであれば、
今まで国がどれだけ怠惰で杜撰な態度で予防接種を実施していたかということが
証明された出来事だったと書かれてありました。
一方で予防接種被害家族に救済金が国から降りるようになったものの、
それ以上の待遇の改善や予防接種被害者の数を公表した上で、
予防接種への環境改善などの姿勢を見せない厚生労働省の姿勢に、
より強い訴えの必要性を感じ、
被害者家族が集団で国を相手取って訴訟を起こします。
どれだけ訴えても、厚生労働省は訴訟を恐れて、
予防接種事故の数を絶対に公表しなかったそうです。
訴訟を起こしたのは1973年8月のことですね。
著者の方も含めて集団で東京の方で訴訟を起こし、
時期を同じくして大阪の方でも訴訟が起こりました。
結果的におそらく訴訟に勝ったんだと思うのですが、
この本が出版されたのは1975年で裁判の途中だったために、訴訟の結果は載っていません。
この記事にある、
「日本のワクチン政策の変遷」
1992年12月18日「予防接種被害東京集団訴訟」で被害家族が勝ち、
国の行政責任を認め、損害賠償の支払いを命じた、
その司法判断が予防接種法に影響を及ぼし、
強制義務から努力義務に変わって行った、
という内容の被害家族というのは、
この方達の訴訟を指しているんじゃないかと思って読んでいました。
被害家族が声をあげて行動を起こさなかったら、
今も副反応は認められずにあなたの子供の特異体質のせい、
とされていたかもしれないのですね。
この子供の特異体質のせい、
という突き返しは、当時お役所の決まり文句だったそうですし、
副反応の届出もきちんと受理されず、
その実態を調査していなかったということだったので、
扱う予防接種液の副反応をよくわからず扱っていたということですし、
届出があっても取り合ってもらえず
泣き寝入りした人たちも相当数いたと推測されています。
今自分が医者に、
「この薬を飲んだら確かにあなたの病気には効きますが、どんな副作用があるのかは知りません」
とか言われたら、飲めますか?
私だったら怖くて飲めないですね・・・・
もし飲んで自分が障害者になってしまっても
あなたの体が特異体質だから責任取りません。
って言われたら、絶対に飲みたくないですよね
子供って健康であっても一人育てるのに大変なのに、
重度の障害を持つとなると、その子供が死ぬまで一生手が掛かることになりますよね。
事故や重い病気にかからない限り、普通は親の方が子供より先に寿命が来るわけで、
親が死んでしまったらその子はどうやって生きていくのでしょうか
そして言葉もままならず知能も発達しないとなると、
親の苦労がどれだけ大変なのか想像するだけでも同情せざるを得ません。
予防接種を受けなかったら、その子が一生健康で過ごせたかもしれないとなると、
人一人の人生を滅茶苦茶にしたわけで、その重みを考えると、
「子供の特異体質のせいです」
なんて言われた日には、役人に対するそれこそはらわたが煮えくりかえるような
激しい怒りが湧くのも容易に想像できます。
著者の吉原さんは化学者であり、専門である放射化学の分野では世界的に有名な方だそうです。
理系の考え方を持つ方だったということで、
予防接種に関しては最初は無知であったものの、
何かを検証したり証明する上ではその考え方が大いに役立ったそうですし、
かつマスコミを通じて予防接種事故の状況を報道したり、
被害者を集めて全国規模のコミュニティを作るような行動力のある方だったというのも功を奏して
実際に国を動かし社会は変わっていったわけなんですが、
それまでのほとんどの多くの被害家族は、
泣き寝入りするしかなかったそうです。
理不尽過ぎる状況だった訳なんですよね・・・

そんな背景があって予防接種法が変わったということと、
もう一点、私の心に残る内容としては、
この方が訴訟を起こした際、
海外の証人を招こうという方針になり、
イギリスのディック博士に日本の法廷での証言を依頼したそうです。
このディック博士という人は、
ネットで調べてもうまく探せなかったんですが、本の文中によると、
アフリカで黄熱病の研究をし、イギリスの大学で種痘、ポリオなどの疫学的研究に携わり、
百日咳ワクチンにも関心を持っている人で、
1971年英国で定期種痘を廃止するに当たって大きな貢献をした人、だそうです。
この方が、日本の予防接種被害家族が起こした訴訟で証言した内容なんですが、
「種痘は天然痘を予防する非常に有力な手段ではありますが、
唯一絶対のものということではありません。
英国において天然痘侵入を防ぐために有効な検疫体制をとり、
万一侵入の場合も疫学的コントロールを用いれば流行は最小限に食い止められるのです。
疫学的コントロールは患者を隔離し、患者への接触者を種痘し、一定期間監視することです。
このようにして天然痘は流行せずに終わります。
強制接種は公衆衛生当局のサービスが弱く、監視態勢に欠けており、
移入された天然痘を発見できない時にのみ合理的であります。
優秀な公衆衛生機関があり、疫学的に監視できる体制があれば続ける必要はありません。
日本の種痘事故の詳しいデータを私は知りませんが、基本的には英国と同じ事故率だろうと思います。
子供の生命を犠牲にしてまで摂取する人は、その接種の正当性を説明する必要があります。」
と発言していました。
天然痘の予防接種は定期接種に現在は入っていませんが、
1970年代ですでに公衆衛生状態が良く疫学的に監視できる体制があれば
強制接種する必要はないと言われています。
そして私がずっと参考にして読んでいた本の著者、母里さんも、
予防接種は衛生状態が悪く、栄養状態が悪い環境で有効だけれど、
衛生状態も栄養状態も良くなった今は必要なものではない、とおっしゃっていました。
時代は違えど、2人も同じことを言っているように思います。
現在、予防接種は強制ではないものの、
お役所の人も病院でも、打って当然のような対応をされます。
関心ある人しか副作用のことを学ぼうとしないでしょうし、
そもそも何の病気を防ぐために打っているのかをきちんと理解して受けている親も、
少ないんじゃないのかなと思います。
予防接種のこういったネガティブな歴史や側面を知った上でも、
接種率は今と同じままなのでしょうか
現在は副作用が起こる確率が当時と比較してかなり低くなったとはいえ、
劇薬であるということと、
被害者への救済措置が以前より改善されているものの、
副作用は0ではないという事実を踏まえた上で、
我が子に受けさせるかどうかは考えたほうが良いと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました





