コロナで露呈「肩書きが泣くバカ」5つの典型例 大臣、議員、所長、教授…権力を得た者の緩み

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、

 

人々は外出自粛などの我慢を強いられる日々が続いています。

 

 ストレスを抱えながらも、粛々と日々を重ねる人が多い中、

 

耳を疑いたくなるようなニュースも少なくありません。

 

しかも、一般的に「地位が高い」と言われる人々の残念な言動が目立つことに驚かされます。

 

それらが報じられるたびにネット上には、

 

「あまりにひどい」

 

「すぐに辞めてほしい」などの批判が飛び交っていますが

 

、徐々に「もうバカ議員には慣れた」

 

「肩書きだけのバカはまだいるでしょ」

 

などと“バカ扱い”する声が増えていきました。

 

 なぜ彼らは責任ある立場であるにもかかわらず、

 

「バカ」と言い切られるほどの愚かな言動に陥ってしまうのか。

 

「バカ」とはあまりよくない言い方だと百も承知のうえで、

 

具体例をベースに5つのパターンを挙げていきます。

 

ビジネスパーソンのみなさんも自分に当てはまるものはないか、

 

チェックしてみてください。

 

 

「自分は特別な人間」という強い意識

 

4月13日、兵庫県警は神戸西署の署長と副署長が新型コロナウイルスに感染したことを発表。

 

同署員の感染は10人目で、

 

約120人が自宅待機となり本部からの応援を受けた。

 

うち5人は3月27日に居酒屋で開かれた歓迎会に参加していたうえに、

 

副署長は当初、「歓迎会はしていない」とうそをついていたことが問題視されている。

 

4月9日、立憲民主党の高井崇志衆議院議員が、

 

新宿・歌舞伎町の性風俗店を訪れていたことが発覚。

 

「7日に緊急事態宣言が出されたばかり」という最悪のタイミングであり、

 

立憲民主党は除籍処分を発表した。

 

高井議員は2月の国会で、安倍首相が連日会食をしていることを批判していたが、

 

それをはるかに上回る愚行に批判の声が集まっている。

 

 

4月10日、高木毅衆院議員運営委員長は、

 

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにスポーツジムの利用自粛が求められている中、

 

議員会館内のジム「国会健康センター」が営業を続け、

 

複数の国会議員が利用していたことを発表。

 

さらに高木氏も緊急事態宣言後に利用していたことを明らかにした。

 

4月4日、赤羽一嘉国交相は、外出や往来の自粛要請が出ているにもかかわらず、

 

選挙区の神戸市・有馬温泉の高級旅館へ出張。

 

選挙対策ともとれる地元事業者との会合に公費が使われたことも含め、

 

批判が集まっている。

 

上記は、「自分だけは大丈夫」タイプのバカ。

 

 不適切な言動をしていることは承知しているものの、肩書きや権力のせいか、

 

「自分は特別な人間」という意識があるため、ほとんど罪悪感がありません。

 

そのため「他人がそれをすることは許さないのに、

 

自分は平気でそれを行ってしまう」という身勝手さがあり、

 

今回で言えば「危機感が薄いことの表れ」とも言えます。

 

だから神戸西署の副署長のように、

 

自分を守るためのうそをついてしまう人が多いのでしょう。

 

4月10日、さいたま市保健所の西田道弘所長が記者たちに、

 

新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査について、

 

「病床が埋まるのを防ぐために、

 

検査対象の条件を厳しめにしていた」という旨のコメント。

 

さいたま市の検査数が他より極端に少ないことを受けた言葉だったが、

 

疑問の声があがったほか、清水勇人市長が否定し、謝罪に追い込まれる事態を招いた。

 

 

4月6日夜、武田良太防災担当相は、

 

東京都内で同僚議員と3人で飲酒を伴う会食をしていたことが発覚。

 

10日の記者会見では会食の事実を認めつつ、

 

「病院船の在り方について話し合っていた。食事はどこかでしなければならない」

 

「お酒はほとんどやっていない」などと釈明した。

 

翌日の緊急事態宣言発令がすでに報じられている中での会食に批判の声が集まっている。

 

 

3月13日、朝日新聞社の小滝ちひろ編集委員がツイッターに、

 

「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。

 

新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」とコメント。

 

さらに説明や謝罪をせずにアカウントごと削除したことが大きな批判につながった。

 

翌日、同社広報部が謝罪したほか、小滝氏の「ソーシャルメディア記者」という肩書きを取り消した。

 

 上記は、「他人の痛みがわからない」タイプのバカ。

 

どんなときも「僕」「俺」「私」をベースに考える思考回路で、

 

自分の痛みに敏感なのに他人の痛みには鈍感なところがあります。

 

気をつけたいのは、このタイプの人が管理職などの責任ある立場に就くと、

 

実力以上にプライドが高くなり、

 

失言につながりやすいこと。とりわけ保健所などの最前線や、

 

大臣などの最高峰でトップを務める人は、このような失敗につながりやすいものです。

 

 

「間違った正義感」と「命よりお金」

 

4月14日、熊本県の田嶋徹副知事が友人から受信した誤情報を

 

県の幹部職員など10人に送ったことを発表。

 

その内容は、日本赤十字社医療センターの医師をかたった人物からの

 

「私の病院のコロナ病床は満床になった」

 

「現場はすでに医療崩壊のシナリオも想定され始めている」

 

「ほとんどの患者が食事中に感染している」などのあやしい情報ばかりであるにもかかわらず、

 

「一人でも多くの人にこれを拡散してほしい」と書いて送ったという。

 

4月10日、奥羽大学歯学部の教授が新型コロナウイルス感染予防のために、

 

「福島県外に出れば退学処分になる」というメールを89人の学生に送ったことがわかった。

 

大学側は「大学の方針ではない」「教授は『学生に感染者を出さぬようにという強い気持ちから、

 

行き過ぎた表現をしてしまった』と反省している」として否定・謝罪。

 

 

4月12日、テレビ朝日は「報道ステーション」の

 

メインキャスターを務める富川悠太アナが新型コロナウイルスに感染したことを発表。

 

3日、4日に体温が38度まで上がったが、

 

平熱に戻ったため6~9日は番組出演し、

 

10日、11日に検査を受けて陽性と判定されたという。

 

視聴者にさんざん注意を呼びかけておきながら発熱後に出勤したことが批判され、

 

富川アナは「発熱を軽視してしまった」と反省している。

 

 上記は、「間違った正義感」タイプのバカ。

 

 「自分がやらなければ」という思い込みが強く、

 

同時に周囲を信頼していないのがやっかいなところ。

 

悪意こそないものの、結果的に過信から迷惑をかけてしまい、

 

同僚や取引先の仕事を増やしてしまいます。

 

「プライドが高いから気負いすぎてしまい、

 

それを成立させるために他人を過小評価してしまう」とも言えるでしょう。

 

 

3月27日、谷本正憲石川県知事が会見で、

 

「無症状の人は石川県にお越しいただければ。新幹線もあり、

 

2時間半で来られますから」と県内観光をアピール。

 

批判の声にも「鎖国制度なんてとったら日本経済破綻します」と反発した。

 

谷本知事は4月1日にも、「兼六園を散策すればリフレッシュできる」とPRしていたが、

 

同県初のクラスターが確認された10日、

 

「局面が変わった。石川県に極力入っていただかないように」と発言を撤回。

 

昨年9月まで環境大臣を務めた原田義昭衆議院議員が、

 

「医療用マスク高額販売の口利きをしている」と報じられた。

 

すでにマスクの高額転売は禁止されているが、

 

「相場がわからない」「『高額』という紹介にビックリ」と他人事のような釈明をしたという。

 

 上記は、「命よりお金」タイプのバカ。

 

 

 あらゆることをお金に結びつけて考える習慣があり、

 

「命あってのお金」という当たり前の優先順位がわからなくなっています。

 

利益を上げるためなら、ちゃっかりや便乗は当たり前で、

 

そのためなら多少のプライドは気にしません。

 

多額のお金を手にした人が陥りがちな傾向であり、

 

失わなければその過ちに気づけないのが難しいところです。

 

 

職務に自信が持てない首相と環境相

 

4月10日、小泉進次郎環境相は会見で、

 

自宅でビデオ通話をしながら複数の人とお酒を飲む“ウェブ飲み”を行っていることを明かした

 

。政府が大人数での会食自粛を求める中、

 

「同世代の議員はそういうことも進んでいる。

 

コミュニケーションを切らさず情報収集している」という。

 

これを聞いた人々から「そんなことをしている場合か」と非難の声が挙がっている。

 

4月12日、安倍晋三首相がツイッターで、

 

星野源さんが歌う「うちで踊ろう」にコラボする形で、自宅ソファに犬を抱いて座り、

 

お茶を飲み、読書するなどくつろぐ姿を公開した。

 

菅義偉官房長官は、「35万を超える“いいね”をいただいた」と語ったが、

 

批判の声はそれをはるかに超えている。

 

 上記は、「肩書に見合う資質なし」タイプ。

 

 やるべき職務は棚上げして庶民派アピールを優先し、

 

好感度アップを狙っているように見えてしまいます。

 

「『ウェブ飲みができない』

 

『自宅でくつろぐ心境になれない』

 

という人々の気持ちをわかっていない」と言われて当然でしょう。

 

 これらは仕事が減り、お金の不安がある人の多さを理解していないからの言動であり、

 

さらに職務外のアピールをしてしまうのは、

 

「自分の仕事に自信が持てず、それを補おうとしている」から。

 

肩書きの大きな人ほど、

 

職務で成果を収められないときに別のことでフォローしようと思いがちですが、

 

かえって信頼を失ってしまうだけです。

 

 また、安倍首相のケースは、

 

ライブなどのエンターテインメントを自粛させながら、

 

アーティストのコラボに乗ったことが反感を買ってしまいました。

 

政治に限らずビジネスの世界でも権力を持つ人が「力で押さえつけながら、

 

一方で都合のいいときだけ利用する」という言動を取ると求心力を失ってしまう傾向があります。

 

 

手痛い失敗を犯さないための最善策

 

 ここまで大きな肩書きを持つ人が陥りがちな5タイプを挙げてきましたが、

 

どんな人にも「バカ」になってしまうリスクはあるだけに、

 

一概に責めるわけにはいきません。特に地位、権力、お金を得たときは、

 

大小の差はあれど、これらのような失敗を犯してしまう人のほうが多いとも言えます。

 

 ただ、失敗してしまう人と、踏みとどまれる人との差があるのも事実。

 

その差を分けるのは、常識的な目線を持つ人からアドバイスをもらえるかどうか。

 

自分の言動や価値観などにおかしいところはないか、以前から変わっていないか、

 

定期的にチェックしてもらうことで、大半の失敗は防ぐことができるはずです。

 

あくまで重要なのは「常識的な目線を持っているか」であって、

 

スキルの高低は関係ありません。

 

 

 ここまで読んでも、「自分は常識的な目線がある」と自負している人もいるでしょう。

 

しかし、地位が上がり、権力やお金を得ることで、その目線もおのずと上がり、

 

上から目線になりがちなので要注意。

 

ここに挙げた人々も「自分は常識的な目線がある」と思っているからこそ

 

手痛い失敗をするまで、その間違いに気づけなかったのです。

 

 

 最後に、ここでは大きな肩書きのある人々の犯した失敗を挙げてきましたが、

 

「同じような肩書きを持つ人々の中には、

 

素晴らしい仕事をしている人もいる」という事実を忘れてはいけません。

 

失敗した人にただ批判の声をあげるだけでなく、

 

その大きな肩書きにふさわしい仕事をした人を称えることも、

 

私たちに求められる役割ではないでしょうか。

 

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/コロナで露呈%ef%bd%a2肩書きが泣くバカ%ef%bd%a35つの典型例-大臣%ef%bd%a4議員%ef%bd%a4所長%ef%bd%a4教授…権力を得た者の緩み/ar-BB12LAIu?ocid=spartanntp

 

木村 隆志(きむら たかし) Takashi Kimura

 

コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

 

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

 

 

 

今一番正しいのは、何を発信するでも無く

 

目の前の自分のすべきことを黙々とこなしてる人たち。

 

何かを批判してる時間なんて多分無い。

 

在るのはきっと今日を生きた充足感と「感謝」だけ。

 

雨にも負けず、風にも負けず]

 

そんな人に私はなりたい。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・です。(反省)