3月23日



夕方、母が帰ってきてこんな話をしてきました。




母 「お友達の家が気になるから



  1時間半くらいかけて歩いていったの。



  途中でね、くだもの売ってる車がいたから



  リンゴとみかん買ったの。」



私 (ふ~ん)


母 「そしたらね・・・


  

   おじさんが自転車で来てね・・・



   果物売ってるおじさんに



   「このみりんと何か交換してください」っていうの・・・」



私 「みりん?」



母 「みりん抱きしめて交換してほしいって。



   でもね、くだもの売ってるおじさんは、



   「現金で仕入れてるから交換は無理。おれ、みりん飲まねーし」



   っていったの・・・



   お母さん頭に来て、イチゴ買った」



私 「なんでそこでイチゴ買うになるわけ?」



母 「違う!そのイチゴを売ってるおじさんの前で



   みりんのおじさんにあげたの。あまりにも冷たく見えて」



私 「それで?」



母 「そしたらおじさんね・・・



   涙ボロボロ流してね・・・


  

   「どうしても子供たちに何かを食べさせたくて・・・



   蒲生からきたんです。家も何もかも流されてしまって・・・



   ありがとう・・・ありがとう・・・」



   って言われたから、お母さんも泣いちゃった・・・



   イチゴ500円であんなに感謝されて



   涙流されるなんて思わなかったから」



私 「だったら、お友達にあげるつもりだったリンゴとかも



   あげれば良かったのに」



母 「・・・・


  

   でもいい事したんだよね?」



私 「そうだね。きっとそのイチゴ忘れられないイチゴになるね」





という、母の「人のために」の出来事でした。



なかなか他人のためにするのって難しかったりしますが、



今は他人の優しさが必要な時です。



照れくさいかもしれない、でも1歩歩み寄れば



誰かを幸せにしてあげられるのかもね。



今日誰かが言ってた、「1日1善じゃなくて 1日1偽善でいい」



偽善だっていい、それで誰かが笑顔になれるのなら。






家がある事に感謝。



食事出来る事に感謝。



今日も頑張ってくれたみんなに感謝。