地震による家の揺れと、すじかいの効果について楽しく簡単に学べる教材「紙ぶるる」を、地区の研修会でご紹介いただきました

この教材は、名古屋大学環境学研究科の福和研究室さんで開発されたものです。

※画像はHPよりお借りしました

こんな感じに組み立てて、下を揺すると家が左右にゆれるしくみになっています。
はじめはすじかい無しで揺すってみて、後からすじかいを入れて比較します。

なんと この教材は、HPより無料でダウンロードすることができます。
こちら
http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/laboFT/bururu/index.htm
ほかにも、紙ぶるるを使って実験を行うときに使えるプレゼンテーション資料なども用意されいます!

生徒1人ずつに作らせて揺れ方を実験させてみてもいいし、とりあえず1つ作って、教員がやって見せるだけでも十分効果的だと思います。

紙ぶるるを使わず、もっと簡単な方法もあります
 
これは、ちょっと見にくいですが、、、
牛乳パックを2.5センチ感覚に輪切り?にしたものを、両面テープでつなげたもの。
すじかいと屋根の部分は、色画用紙を使って、同じく2.5センチ幅のテープみたいなものを作って組み立ててみました。
両面テープで貼らなくても、クリップでとめるだけでもOKです。
ただ揺すって見せるくらいなら、このくらいでも十分わかりやすいです。

わたしは先日、住居5時間目の授業で、地震と住まいについてやりました。
導入は、自然災害と人為災害、二次災害についてあげさせ、分類しました。
地震の恐ろしさについて再度思い出すために、東日本大震災の津波による被害の映像(5分程度)を視聴し、次に、日本で起こった過去の地震と被害について、関東大震災(火災)、阪神淡路大震災(圧死・窒息死)、東日本大震災(津波)について確認します。
30年以内に東南海地震の起こる確率が87%であること、その際は直下型地震となり建物の倒壊による被害が大きくなることが想定されることなどを知らせます。
(このあたりは、防災教育でも扱っているし、詳しくしすぎるときりがないのでさらっと)
今回は建物倒壊からいのちを守る、ということがテーマとなるので、そのことをなるべく中心にもっていくように。
そして、先ほどの住居模型(?)で揺れ方の違いを見せます。

もう一つ、液状化の様子を見せたくて、片栗粉と水をまぜたものを容器にいれてテーブルごとにまわして見せたのですが、こちらは実験としては失敗でした。
(でも、生徒たちは初めて見るダイラタンシーに大喜びでした)
後でサイトなど調べてみたところ、液状化の実験のためにはもう少し大きめの砂粒のほうがよいみたいです。片栗粉だと細かすぎて泥になってしまって、、、
あとは住宅模型とか、クルマとか電信柱とか?それらしいものがあったほうがいい。
来年度までには液状化実験キット?みたいなのを手作りしたいと思います。

でも、ちょっと最後のまとめが不十分というか、この実験やこれらの学習内容から、もっと深めていかなければだめだったなと反省。内容が浅すぎました。

揺れ方のところから、「免震住宅」「耐震住宅」「制震住宅」の仕組みと特徴についてもっていくとか、耐震診断とか、耐震補強についてとか、家庭内の家具の固定などのほうにもっていくとか、その先にもっていかないとだめですよね。
ただ、ここらへんの内容は、生徒にとって強く必要性が感じられ、関心の高いことでもあるので、ぜひ授業として1つ完成させたものを作れたらいいなって思います。