私の母は、私が小学校4年生の時に病気で亡くなりました。
母は、器用な人で、覚えてる限りでは、何でもできる人でした。
例えば、機械編み、手編み、レース編み、お料理も上手でした。
後、習いごととかも、三味線とか日本舞踊なんかもやってたかなぁ・・
人の世話をすることが苦にならない人で、いつも、私は金魚の
ふんのようにくっついて、用事が終わるのをじっと待ってました。

そんな母の具合が悪くなったのが小学校1年の頃でしょうか・・
歩くのがつらく私の肩につかまって、歩いていました。

亡くなってからずいぶんたちます。40年・・・
もう、顔も、声も思い出せません。
ただ、寒いとき、スカーフを巻いてくれた手
あんころモチを作ってくれて 味見で口にほりこんでくれた手
自転車の荷台に乗っけてくれた手
そんな、いろんな手を、何となくですけど覚えてるんですね

私はこどもたちに どんな温もりを与えてあげただろう・・