香久山地域の膳夫町(旧村)で縮小されながら現在も続けられている宮座講。
前日の10月28日(2023年)に仮宮で「宵宮の儀」があり、翌10月29日の早朝に仮宮にお迎えしていた神様を三柱神社へお返しする「宮送り」が斎行されました。
仮宮(今回は三柱神社境内にある膳夫町集会所に設置)に神様をお迎え後、頭屋が仮宮に神饌をお供えすることで、神様のお力が強大になるそうです。
今回は10月21日(土)に仮宮に神様をお迎えしました(宮むかひ)。約1週間仮宮にて過ごされた神様を本殿に還御する日が来ました。
29日に宮座講の講員が参列し、仮宮が設えてある集会所で午前7時過ぎから祭祀が行われました。
仮宮での祭祀の後、仮宮の神様と共に集落を歩き、三柱神社の祭祀で仮宮の神様を本殿へお返しします。
宮送りのために用意された柳の枝
この柳の枝に、仮宮の御霊、稲穂、竹筒に入れたお神酒と甘酒をくくりつける
仮宮に神饌をお供えした後の様子
神職が祝詞を奏上
神職に続いて頭屋が玉串を奉り拝礼
頭屋が柳の枝を、次期頭屋が大幣、講員が小幣を持って集落を練り歩くので、それぞれ神職が手渡している。
今回は子どもたちが小幣を持って歩きました
三柱神社を後にして、集落を練り歩き始める
集落の北のお地蔵さんに小幣一対をお供えして参拝後、次の場所に向かう
参拝する度に小幣一対をお供えしていく
頭屋が持っている柳の枝
2ヵ所目の蓮生寺を参拝後、次へと向かう
3ヵ所目の念仏寺
4ヵ所目は小学校傍のお地蔵様
5ヵ所目の膳夫寺を参拝
そして三柱神社へ
三柱神社拝殿での祭祀
右が柳の枝、左が大幣
仮宮で過ごされた神様を本殿に還御
講員が手長をして神饌をお供えする
祝詞奏上、玉串を奉り拝礼した後、頭屋が次期頭屋に大幣を渡している
頭屋が挨拶をして『宮送り』が滞りなく終了
時代に合わせて縮小しながらも、膳夫町の宮座講は継続しています。