キリストの血をかすめ取った悪霊を追い、極東・倭(やまと)の国に流れ着いた、不死の吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)。推古帝の治世のもと、龍は摂政である聖徳太子こと厩戸皇子(うまやとのみこ)と出会い、主の面影を持つ皇子に付き従うようになった。が、折しも帝の後継を巡り朝廷内の政争が激化。皇子の息子・山背大兄(やましろのおおえ)は悪霊跋扈(ばっこ)する異教・けん教に取り憑かれ、皇子もその渦中で病に倒れた。朝廷に忍び寄るけん教の邪神・暗螺萬愉(アンラ・マンユ)の影 。果たして倭の運命は?二千年の時を彷徨う龍の過去を描く、急展開のシリーズ第三弾!(7&y)