アエノコト 人日の饗応 | 神楽サロン イベントレポート

アエノコト 人日の饗応

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民俗情報工学・井戸理恵子さん主催、恒例のアエノコト、

今年は人日(2月6日)よりも少し早めの1月31日に開催されました。

なんとこの日は旧暦正月にあたる日でもあり。

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お正月にふさわしい室礼は今回も画家・川里哲也氏による見立てで、

珍しい琉球漆器がたくさん並び、見ごたえがありました。

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ご堪能いただけたでしょうか。

実際に手に持つと、何とも言えない深い趣に感動します。

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漆器の下のお敷物の文様。

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そしてこちらが、年神様が宿る床(絨毯)。異国情緒が漂います。


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人日のイベントでありながらこの日は旧暦正月。、

睦月に込められた意味からも、まさに、

親しい人同士、血族、縁のある人々が集まり、親睦を深め、今年を語り合うのによい日。

ということで、今回のレクチャーでは、ということで、

日本人が古く親しんで来た漆(=ジャパン!!)にフォーカス。

歴史ある漆商社・祖父江ジャパンをゲストにお招きし、

日本人と漆の歴史、漆というものがなぜ日本にこれほどまでに扱われてきたのか、
そもそも漆とは?など、漆の基本をレクチャーしていただきました。


日本人として、だれもが漆=ジャパンを語れるようなるために、

漆のお話は今後もシリーズで皆で学ぶ機会を作ってくださるそうです。


楽しみですね!

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雅楽は新春にふさわしい楽曲。

◎ 雙調調子(そうじょうのちょうし)
◎ 胡飲酒(こんじゅ)
◎ 酒胡子(しゅこし)

胡飲酒と酒胡子は元旦には必ず奏していたという曲で、

ペルシャの酒席の異国情緒あふれる舞曲だそうです。

篳篥(しちりき): 小林勝幸氏

笙(しょう): 田島和枝氏


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さあ!お待ちかねのお料理!

お正月の1日の禁忌は鶏を食べてはいけない日であり、
人日そのものの慣習では七草粥、七種の雑穀粥を食べる日、とうことで、新旧色々とりまぜ、

七草青菜の粥の他、熊本の小さなお豆腐屋さん「たしろ屋」のお豆腐をふんだんに使った、

豆腐三昧の精進メニューがずらり。

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●おかゆや湯豆腐の薬味たち

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●北海道の筋子

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●ネギの出汁

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●薬味三昧・豆腐ソース


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●豆腐田楽 山椒・柚子二種味噌

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●厚揚げ

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●浅蜊のおから

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●青菜の煮浸し

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●飛竜頭

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●ニシンの酢漬け

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●温野菜のガドガド (豆腐ソースと一緒に)

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●豆腐と高黍のバーグ

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●干し柿の天ぷら

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●麻婆豆腐

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●春野菜の西洋風煮込み

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●舞茸の天ぷら

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●大根の浅漬け

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●七種の雑穀ごはん

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●いつもの糠漬け


それと、申し訳ありません。豆腐白玉善哉を撮り忘れてしまいました。

(というか、食べ損ねました!!くやしい!)

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井戸さんのこの日のお着物は富士山に桜が型染された珍しい紅型。

帯は源氏香の織。おめでたく美しい装いでした!

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次回アエノコトは3/25(金) 上巳の饗応の予定です。

皆さまのお越しをお待ちしております。