採点 29点

普通の男子高校生と膵臓に病を持ち余命1年を宣告された女子高校生の恋愛ストーリー。初めは期待はあったが見終わった後、杜撰な出来に落胆させられた。

序盤のストーリーは人と関わりを持たない主人公が病気と闘う桜良と交流することによって成長していく姿が見られ、二人のやり取りにはほっこりさせられるところがあった。しかし、中盤になると桜良が病気で倒れるのだが、重い病気にかかっているのに苦しんでいる姿が描かれておらず、闘病の必死さがあまり伝わってこない。挙句の果てには桜良は病気で死ぬのではなく、通り魔に殺されてしまう。一体作者は何がしたかったのか?膵臓の病気の設定が全くと言っていいほど活かされていない。最後に主人公が桜良が生前に残した共病文庫を読むシーンがあるのだがこのシーンは四月は君の嘘のラストの二番煎じみたいなことをしているだけで感動がこれっぽちもない。個人的には既視感しかなく、萎えるだけ。

序盤は良かったが途中から失速し、駄作に終わった残念なアニメ映画。