採点 60点
徳川家康は将軍の世継ぎ問題に悩んでいて、甲賀を国千代派、伊賀を竹千代として忍法の二大宗家を相争わせ、それぞれの精鋭十人対十人の忍法殺戮合戦をさせ、生き残ったほうを世継ぎにするようというもの。ストーリーとしては重厚なものの、見てて辛いと感じたところもあった。
まず、ストーリーの進行はテンポが良く、人間ドラマとしては深く、キャラクターの関係性が細やかに描かれている。また、キャラクター一人一人の掘り下げがしっかりしており、それぞれのキャラクターが負っている宿命も作品に深みを与えている。作画は美しく、音楽も上手い具合に使われている。しかし、思い入れのある登場人物が訳も分からず、次々と無残に散ってしまうのは見てて、辛かった。
話の内容としては良くできているものの、登場人物が次々と退場していく、残酷な場面が受け入れがたいため、展開としてはきついと感じた作品。合う人には合うだろうが私には微妙な作品である。