槍の雨が降るわけではない

ガラスの風が吹くわけじゃない

それなのに君が怪我をするように見える

君が涙を零すことは無い

君が弱音を言うことも無い

それなのに君が泣き腫らしているように見えた


見えず伝う涙を拭う僕を

君は困った顔で撫でたよ

すると僕は胸が痛くなって

温かさと切なさで泣く

君は自分の求めた優しさを

何も言わずに人にあげるんだ

過去ごと君の心を抱きしめたい



どんな君でも受け止める

君の全てを肯定する

だから全て吐き出して欲しい

君の事なら何でも知りたい

こういう僕のエゴは知らずに

偽善のマントを被せられる

そういう裏切りが君の信じる心歪めたんだね


何にも障害が無ければ

僕らは純粋なままでいられたかな

違う環境に生まれれば

こんな性格じゃなかったかな


何にも恨んではいないけど

ただ消えたくなるのは何故だろう


誰かが言った“他人を助けると

それは自分も助けることとなる”

そんな事は君には嵌らない

君は自分に意地悪だから

独り 自傷 我慢 を選ぶ君を

どうすれば頭がこんがらがる

こんな僕も君は知ってるだろう?



僕の涙見た君はぽつり

「どうして泣くの」笑いながら

下手な作り笑いするぐらいなら

喚き散らして 今すぐ泣けよ


それでも君は笑うのをやめない

ああそんな所も含め君だ

じゃあ僕の涙嫌いな君へ

生涯唯一の意地悪だ

「君が泣かぬから代わりに泣く」僕

君は困った顔で撫でたよ

この雫いつか二人で流そう

大丈夫 どんな君も僕は受け止めるから