そんな考え方で理想の寝室について提案したいと思います。
理想の寝室はどのようなものなのでしょうか?
私たちは家具から考えることで、お部屋の使い方、道具の使い方を
具体的にし、理想の寝室を提案したいと思います。
今回はインテリアショップBIGJOYがプロデュースした中古マンションリノベーション
「Furnivation」(Furniture+Renovation の造語)のモデルルームを具体例にご紹介します!
先ず提案したいのが寝室の場所!
ほとんどのマンションは寝室は北側におかれ
トイレや洗面、バスを飛び越えた位置に置かれると思いますが
今回提案した寝室の場所は、
リビングの隣
を提案させて頂きました。この提案はどの物件でもできるというわけではございませんが
使い方から考えた提案で
子育て世代のママ・パパの目線、子供の目線を考えたプランです。
子育てをしていると子供が風邪をひいたり、夜泣いたり、咳き込んだり、何か言葉を発したりと
子供が寝ているときに親が子供の様子を見に行くことがあると思います。
そんな時、子供が早めに寝てくれてゆっくり休んでいるリビングが
寝室の隣にあると、子供の様子をすぐに見に行くことができると考えました!
夜中に咳き込んでつらそうにしている様子や
夜中に「ママ~!」と呼ぶこともあると思います。
リビングのすぐ横が寝室であれば、隣の部屋で録画したドラマやテレビ番組を
見ていても子供のもとへすぐに駆けつけてあげることができると思います。
子供目線からも考えると
薄暗い寝室で夜目が覚めてしまい、隣にいるはずのママやパパがいない場合に
リビングの明かりやテレビの音、パパとママの会話・話し声などが聞こえれば
どれほど安心することでしょうか?
薄暗い廊下を歩いてママのもとへ来る子供の気持ちを考えると
寝室のすぐ隣がリビングというロケーションはとてもいいように思い提案させて頂きました!
そんなロケーションの寝室はどんな広さが必要なのでしょうか?
どんなものを最低限置く必要があるのでしょうか?
家具屋である私たちだからこそ理想の寝室を、お部屋の使い方、道具の使い方
すなわち道具の配置の仕方を提案することで必要な広さが見えてきます。
家具から始まる家づくりとはスペースに合わせて道具を選ぶのではなく
道具のサイズ、使い方に合わせてスペースを計算するという発想なのです。
今回、「Furnivation」で考えた寝室はいくつかのポイントがあります。
そのポイントを説明し、具体的な理想の寝室を語りたいと思います。
まず、寝室の広さについてです。
今回、パパとママ、お子さん2人を想定した寝室の提案で
家族みんなで川の字になって寝れるスペースを提案!
お子さんが3歳ぐらいから、小学校高学年ぐらいまでの数年間
(早いお子さんは小学校に入る頃に一人で寝る子もいると思います)
パパとママと一緒に寝るという想定で提案しております。
今回はベッドのサイズから寝室の広さを提案、
ダブルサイズのベッド(140㎝)、セミダブルサイズのベッド(120㎝)
シングルサイズのベッド(100㎝)をどのように組わせるかを考えました!
色々な組合せが考えられますが、
今回はシングルベッド3台という提案をさせて頂きました!
シングルベッド3台あれば4人で寝てもある程度の広さがあります。
シングルベッド1台が100㎝ほどなので3台で300㎝、3m必要となります。
両サイドに人が通れる最小限のスペース25㎝ほどずつ確保し
寝室の広さを3m50cmの幅を提案させて頂きました!
ベッドのサイズ、通路から広さを計算するという考え方なのです。
仮にクローゼットの扉がある場合は扉のあけるため、扉の寸法おおよそ40㎝を加算していただくと
3m90㎝ほど必要なるという考え方です。
シングルベッド3台という考え方は、将来子供がそれぞれの子供部屋で寝るときに
そのシングルサイズのベッドを自分部屋にもっていって使ってもらうという考え方です。
もう一台のシングルサイズは、結婚した際に購入したダブルベッドやワイドダブルベッドと
組合せて2m40㎝、2m60㎝(シングルとワイドダブルベッドの組合せサイズ)
のサイズを寝室に置いていただければという考え方です。
インテリアショップBIGJOYにご来店いただくお客様の多くは
寝室にどのようなサイズのベッドを置くという想定を事前に考えている方は
あまりありません。しかしながら、設計の段階で窓の高さ、窓につけるカーテンと
ベッドのヘッドボードの高さの関係性や
クローゼットのドアとカーテンレールの干渉など
設計の段階では気づかない点などありますので、家具の大きさを十分考えた設計と
なっているかをチェックしてもらえればと思います。
次に提案するのが寝室には最低限どんなアイテムがあると便利であるかを提案します。
寝室にはベッド、整理たんす(チェスト)、ナイトテーブル、ドレッサー、ミラーなどのアイテムが
あるといいと思いますが、今回のモデルルームでは必要最低限のベッドとチェストの配置を
提案させて頂きました。
今回提案したチェストは実はテレビボードを兼ねた提案です。
ベッドで寝ながらテレビを見たいという方に対する提案となります。
シティホテルでベッドの足元にテレビが設置される場合の多くは
床から高い位置に取り付けてあることが多く、テレビの画面に人の様子が写りこまないようにするため
テレビを扉で隠せるようにしている場合がございます。
寝ながら見る場合、テレビの位置は高い位置に置くべきであると考えます。
よって今回の提案のようにハイチェスト(130㎝~140㎝ほど)の高さの上にテレビを置くことで
寝ながらテレビを見て頂けます!
夏場や掛けふとんが薄く、体にフィットしていればテレビの視聴の妨げにはなりませんが
冬場は掛けふとんにボリュームがあり、ふとんがテレビの視聴の妨げとなってしまうことがあります。
そのためハイチェストの上にテレビをのせるというのはとても効果的であると考えます!
今年はブラジルでリオオリンピックが開催されますが、夜中にテレビ放映されるような
気がしますので寝ながらテレビを見るのはいいロケーションですよね!
写真で紹介するように高さの高い位置にテレビを配置できるような間取りが理想的といえるでしょう?
さきほど寝室の幅の理想の寸法を提案しましたが
奥行き方向はベッドの寸法(最大210㎝)と通路60㎝、チェストの奥行き45cmを合計すると
3m15㎝が理想の寸法となります。
今回のリノベーションで提案したベッドルームは幅3m50cm×3m15cmの広さを
使い方、道具の配置の仕方から計算させて頂きました!
次にご紹介するのがドアの位置を家具の配置から考えるという提案です。
今回提案した寝室は奥にウォークインクローゼットを設けておりますが
収納スペースを考えればハイチェスト2本(2竿)並べると収納力が増えるだろうと考えました
テレビボード兼用の整理たんすは
90㎝のハイチェスト2本ならべることができるように考え、
パパの引き出し、ママの引き出し、上の子の引き出し、下の子の引き出しと
引き出しごとに入れるものを分けることができます!
そんな使い方ができるようドアの位置を考えました。
廊下から寝室に入り、すぐ右の壁面には寝室の電気のスイッチ
そこからドアをスタートさせて、チェストが2本置けるスペースを確保させて頂きました。
ドアの位置はいろいろと提案できましたが
家具の置き方からドアの位置を考えるという家具から始まる家づくりの
具体的な事例の一つとなりました!
次にご紹介するのが、ベッド上の照明について提案させて頂きます!
今回提案したベッドルームにはヘッドボード上に照明を設置させて頂きました。
この照明のあり方は決しておしゃれなイメージとするだけでなく、
使い方を考えたプランとなります。
その使い方とは
子供たちに本の読み聞かせができるよう頭の上が明るくなるように考え設置
さらにはこんな使い方もできます。
子供が突然、鼻血を出したり、体調不良でおう吐した場合の処理
夜中に咳き込み、咳止めシールを背中に貼ったりと
夜ベッドの上に明かりをつけると便利なことは多くございます。
子育て中のママであればこんな経験を1回以上したことはあるのではないでしょうか?
この明かりは調光タイプの照明で、スイッチがベッドの両端にもってくることで
ママやパパが寝ながら手を伸ばしてすぐに明るくしたり、消したりすることができるよう
考えました!
携帯電話の充電をするためのコンセント、電源や照明をつけたり消したりするスイッチは
枕元にあるととても便利です!
こんな提案も使い方から考える「家具から始まる家づくり」の考え方ともいえるように思います!
ベッドのサイズを考えればどのぐらいの位置にパパやママが寝るのかを想定して
配置することができるのです。
今回提案したベッドはヘッドボード上に小物をのせることができます!
携帯電話、テレビのリモコン、エアコンのリモコン、ティッシュ、薬類、体温計、目覚まし時計
メガネやコンタクトケースなども挙げられるのではないでしょうか?
ベッドフレームの横にナイトテーブルを配置したりできる方は
このようなベッドフレームでなくても構いませんし、
壁面にニッチスペースを設ける方も必要ないと思います。
ただニッチスペースの場合はご使用いただく、ベッドフレームの高さや
ベッドの配置する位置を十分考えて設計してください!
このように道具の使い方に合わせてベッドフレームのデザインを考え
ベッドフレームのサイズとベッドの置く数に合わせて部屋のスペースが計算され
インテリアのイメージ(家具やカーテン、ベッドシーツの色)
に合わせて床の色、壁の色、ドアの色が考えられると
とても素敵な寝室空間が出来上がると思います。
これらの考え方は従来、家が決まり、道具を選ぶという考え方の真逆となります。
小さいものから大きなものを創造するという考え方で
使い方に合わせてたスペースを計算する考え方です。
つまり、ソフト(使い方)に合わせてハード(住まい・間取り)を考えるという
考え方から家づくりをしていただくことで理想の住まいとなると思います。
インテリアショップBIGJOYが考える「きっと家具から始まる家づくり」というのは
家具から家を考えるという単純な提案ではなく、
使い方を具体的に考え、どのように道具を配置すべきか考え、その道具がきっちりと
配置できる間取りになっているかどうか考えることで
生活しやすい理想の暮らしが得られるという考え方となります。
住まいの考え方はまだまだハード面が重要視されているように思います。
ダイニングテーブルと照明の位置が合っていない、
窓の高さがあることで置きたい家具が置けない、
窓が多すぎてピアノを置く位置がない、
など、あとからこんなふうに、あんなふうに使いたいと思っても
設計時に考えていなければできないものです。
家づくりは今ままでの人生で最も多くのお金が動く事象です。
それぞれのライフスタイルに合った暮らしができるためには
どんな暮らしが自分たちにとって理想の住まいであるかという問題意識を
もってもらい、その問題意識を解決するためにはどんな間取りがいいのかを
真剣に考えることで設計士や住宅会社が
その具体的なライフスタイルを活かした住まいを考えてくれるものと考えます。
問題意識がなければ理想の家はできないように思います。
是非、家具から始まる家づくりという考え方で一人でも多くの方に知っていただければと思います。
インテリアショップBIGJOYでは使い方から考える道具のあり方を追求し
オリジナル企画の商品、オリジナルデザインの商品をはじめ
既製品の家具もこんな使い方ができる、あんな使い方ができるというアイテムを
無垢の素材を活かしたシンプルで飽きのこないデザインの家具を集めております。
無垢材の木を活かしたナチュラルコーディネートがお好きな方は
是非ご相談ください!
来店予約をしていただいた方にはCGにて家具の置き方、コーディネート提案など
具体的に見て頂けるようなサービスをしております。
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