こんにちは。kagu  と申します*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*


こちらはEXOの妄想小説ですデレデレラブラブ

私の勝手な妄想世界のお話であり、実在の人物とは、なんの関わりもございません。


🐯💓🐧(こちらの意味が分からない方、ご注意ください。)

ニョルド

18禁18禁ではありません。


ご理解頂ける方のみ、お読みいただければと思います唇

地雷のある方、妄想が許せない方は、自衛バツレッドしてくださいねお願い


soul mate~運命の人~②-1


【前回までのあらすじ】

転校初日に、僕に声をかけてきた人物は、あの時出会った彼だった。

何かが起こる予感、僕の新しい毎日が始まる。




では、いきます!



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-とまどい-1


あの転校初日から1週間が過ぎた。
人見知りな性格もあって、相変わらず一人でいることが多かったけど、アイツのおかげで不思議と平気でいられた。

「ギョンスヤ~宿題やってきた~?見せて~」
「ギョンスヤ~次移動教室だぞ~。遅れんなよ~」
「ギョンスヤ~腹減った~。
弁当なんか分けて~」

チャニョルは、事ある毎に僕の名前を呼ぶ。そのおかげで幸か不幸か、転校1週間で「転校生ド・ギョンス」の名前は学校中に知れ渡っていた。

チャニョルは、学校でも有名人だった。親が経営するレストランが何軒もあり、お姉さんは大学のミスコンでグランプリに選ばれるほどの美人らしい。
チャニョル本人も、憎らしいほどのイケメンで長身。おまけに声がすごく低くて、ギターが上手い……らしい(アイツが自分で言っていた)
極めつけは他校にファンクラブまであるという。正真正銘のモテ男だ。


クラスカーストというものがあるなら、間違いなくアイツはてっぺんにいるやつだ。
僕とは正反対の人間。

そんなアイツが、なぜ僕なんかにかまうのか、正直理解出来なかった。



朝のホームルーム前。
また今日もチャニョルは、僕に話しかける。

「ギョンスヤ~おはよう!!! 」

「お、おはようございます……」

どんどん尻すぼみになる僕とは対照的に、チャニョルは大きな声で話し出す。


「ギョンスヤ、学校そろそろ慣れた?」
「あ、……。思ったより早く慣れてきました…。」

そう言って、僕はチャニョルを見上げる。
チャニョルも、僕を見ていた。


「チャニョラ」
「え、……」
「俺の事、名前で呼んでよ」

驚いた。そんなことを言ってきたやつは初めてだったから。

チャニョルが僕をじっと見る。
「ち……チャニョ…ラ……。」
「……ふふ…よく出来ました!」

チャニョルは、ニカッと笑って、僕の頭をわしゃわしゃする。
「言えんじゃん!」
なんだか、恥ずかしくなって僕は顔を背けた。
「それから、敬語も禁止な!俺ら同い年なのに変だろ?……ん?もしかして、ギョンス照れてる?」

チャニョルが悪戯っぽくそう言った。

「照れてない。」
「耳真っ赤だけど?」
僕は、思わず自分の耳を隠す。
「ギョンスヤ~かわい〜」
「やめろよ!」

僕はバカにされている気がして、少し強い口調になる。
その瞬間、クラスが静まり返った。
しまったと思った時には遅く、冷たい視線が僕に注がれる。

クラスの人気者に声を上げるなんて、転校生でただでさえ肩身が狭いのに、僕はもう逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。


その空気を壊したのは、他の誰でもないチャニョルだった。
「あ~ごめんよ~。ギョンスヤ~怒るなよ~な?」

チャニョルは僕の機嫌をとるようにおどけて首を傾げ、笑みを浮かべて僕を見る。

「怒ってない。……大きい声出して、、その、、ごめん…」

僕がそう言うとチャニョルは、一層笑顔になった。
その顔を見て、僕もホッとしたような気持ちになる。


※※※※※※※※※※


その日一日の授業が終わり、帰りの準備をし始める。
担任の教師が来週の連絡事項を話すが、週末ということもあって皆仲間どうしでザワザワしてるから、ほとんど誰も聞いてない。
僕の席はクラスのど真ん中の一番前だから、後ろがどんな話をしてるかなんて、関係ないけど…。



♪キーンコーンカーンコーン♪



チャイムが鳴って、皆が一斉に席を立つ。
僕も同じように鞄を持って立ち上がった。



「ギョンスっ!!明日暇?!」

いきなり腕を引かれて驚く。

「え、なに…」

そこには、目をキラキラさせて僕を見るチャニョルがいた。

「だから、明日の土曜日、暇?なんか予定ある?」

予定なんかあるはずはない。
まだこの街に来て、1週間だ。
家族以外で一緒に出掛けるような人はいないし、ましてやこの辺りの地形さえよく分かってない。

「 別に、ないけど…。」
僕はボソッと呟くように言う。

「やった☆♪」
チャニョルが万遍の笑みを浮かべて僕を見た。
「 え、……」


「俺ん家、遊びにおいでよ!!」

クラスが一瞬ザワつく。


そんな雰囲気をもろともせず、チャニョルは少し膝を屈んで僕の視線の高さに合わせる。
僕を見るその目があまりにキラキラしていて、僕は不意に視線を逸らした。

「僕、君の家…知らないし。」
「名前!」
小さな子供みたいに頬を膨らませて拗ねるチャニョル。

「チ…チャニョラの家、知らないし…」

仕方なく言い直すと、チャニョルは嬉しそうにニカッと笑った。
僕は不覚にもその笑顔を見つめてしまう。

「大丈夫だよ♪俺、迎えに行くし♪」
「迎えにって…女の子じゃあるまいし……」
僕は俯いて呟くように言った。

「ギョンスは可愛いから迷子にならないか心配」

チャニョルがそんなことを言うから僕は慌てて言い返す。

「そっ…そんなふうに言われても嬉しくない!」
「そう?」
チャニョルは、からかうように笑う。

「じゃあ学校の校門とこで待ち合わせようよ。それなら、いい?」
チャニョルが僕の顔を覗き込む。

「わ、…わかったよ。」
「ギョンスもあの時の仔犬に会いたいだろ?」
「う、、うん。」
僕は、半ば押し切られるように了承する。
チャニョルは、嬉しそうに僕に手を振りながらクラスの仲間と帰って行った。

「ギョンス~10時だからな~遅れんなよ~ 」
僕は、思わず手を振り返しそうになって慌てて腕を引っ込める。

なんで僕なんかにかまうんだ。
数人の仲間の輪の中にいるチャニョルを、遠くから見つめながら思う。

そして、僕も家路に着いた。

※※※※※※※

夜、ベッドに入って、あの時の仔犬の事を思い出す。

真っ白で本当に小さくて可愛かった。
もし、あの時、チャニョルに偶然出会っていなければ、あの小さな命はどうなっていただろうと怖くなる。

そして、僕も。

あの時、チャニョルが笑ってくれなかったら、僕はクラスでより一層孤立していた。
本当に不思議なやつだ。
なんでこんな僕に優しくしてくれるんだろう…。



僕はチャニョルの顔を思い浮かべて目を瞑る。

いつの間にか、僕はそのまま眠ってしまった。



……To be continued