B28 脳を活かす勉強法 茂木健一郎 | つるの一声

つるの一声

鹿児島薩摩川内市在住。夫と2歳の男の子(怪獣)の3人家族。司会・リポーターのお仕事しています。料理上手になるぞ!!Englishにチャレンジ♪あっ実家のやおやもよろしくで~す

脳を活かす勉強法/茂木 健一郎
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茂木健一郎ブログ
茂木健一郎さん、好きです☆
プロフェショナルの司会をされている時、
茂木さんにしか出来ない質問をしたり、
子どもが聞くように好奇心旺盛に身を
乗り出していたり、
司会者としての型にはまってないところも
好きだなぁと思います。

さらに、茂木さんの感想にハッとさせられる。

ということで、茂木健一郎さんの
本が書店で山積みなっていたので購入したのでした。

印象に残っていること

○少しの時間でもしてみて、やったという満足を得るとまたしたくなる
まず、始めることが大事。



○イギリスのケンブリッジ大学にある「トリニティカレッジ」で
かつて学んでいた茂木さん
食事の際には、ハイ・テーブルに集まった教授たちが、
それぞれの分野など気にも留めずに、自由に論議する。
自分は物理学が専門で、隣は数学の専門家。
その隣にはイギリス文学がいるかと思えば、その向こうは政治学、
こちらは歴史学、というように「人類の知」という多様で豊かな森の中で、
さまざまな活動を行っている。
各分野を代表するような研究者たちが、一緒に食事をしながら、
大変高度な議論をしているのです。
美しいチャペルのようなダイニングホールで、
まったく分野の違う教授たちが、生き生きと、とても自由な論議を
繰り広げている風景を見て、
「ああ、この環境があるから、ノーベル賞受賞者を81人も輩出しているの
だなと思いました。
トリニティカレッジの雰囲気から伝わってくる思想は、
「変人であることの自由」です。
そもそも、ケンブリッジでは格好がよくてはだめなのです。
ぱりっとしたスーツを着て歩いている人は、
「あいつはどうせ普通の人だろう」とバカにされる。
 逆に、穴が開いたセーターを着ている人がぼろぼろの自転車に乗って、
カレッジの中をキーコキーコと走っていたりすると、
みんなが「ああ、あの人はきっと偉い学者に違いない」と敬仰(けいぎょう)する。
 そこに集まってくる人たちは普通の人が少ない―というより、変人しかいません。
そういう場所なのです

ではいったい、変人とはどういう人のことを指すのでしょう。
実は、これも天才と同じことがいえます。
変人は変人として生まれてくるのではありません。
何かの行動に対してドーパミンが大量に放出され、それによって強化学習が成立する。
このサイクルが暴走してしまい、人とは違う方向にどんどんとんがってしまう。
これが変人の変人たる理由なのです。

そしてトリニティカレッジの「変人であることの自由」という思想は、いうなれば
「自分の好きなことをとことん追求することが許される自由」と言い換えることが出来ます。


では、なぜトリニティカレッジのような環境に身を置くことが大切なのでしょうか。
それは、人間の脳には「共感回路」という機能が備わっているからです。
夫婦同士や恋人同士、仲のよい友人同士が一緒に時間を過ごしているうちに、
だんだん行動や言葉遣い、表情までが似てくるとよく言われます。
その秘密のカギを握っているのが「ミラーニューロン」という神経細胞です。
ミラーニューロンの機能は実にユニークです。
他人がある動作をしているのを見たとしましょう。
すると自分が実際に動作を行っていなくても、脳の中ではあたかも自分がその動作を
しているかのような活動が生じてくるのです。
たとえば、テレビでグルメ番組を見ているうちにお腹が空いてくるのは、
ミラーニューロンが働いている影響があるかもしれません。

○大切なのは自発性。
そして、自発性を持たせるきっかけづくりのひとつとして、
「よい環境に自分を置く」ということが大切になってくるのです。

コミュニケーションが苦手な学生が、快活な学生と一緒にいることで、
だんだん他人とよくしゃべるようになります。
逆に、快活な学生は、思索を深めることを学んでいることもあるのです。
人間はお互いに刺激を与えあうことによって、学びの質を高めていくことが
できる存在なのだといえるでしょう。

○安全基地からのチャレンジ
安全基地の役割とは、子どもがあくまでも自主的に挑戦しようとすることを、
後ろからそっと支えてあげることです。
一番大事なのは、見守ってあげること、見てあげること。
見てあげることこそが、安全基地のもっとも大切な要素です。

「自分ががんばっている姿を、あの人は見ていてくれる」
と部下が思えば、果敢にチャレンジを行うはずです。
これが人間関係におけるセキュアベースなのです。
つまり人間は、セキュアベースが十分でないと絶対に挑戦することが
出来ない存在なのです。
翻って(ひるがえって)いえば、自分のなかに確固としたものがある人ほど、
チャレンジできるということなのです。
考え方が柔軟で、新しい事態にどんどんチャレンジできる人というのは、
実は芯にすごく頑固な哲学や揺るぎのない自分を持っています。

○脳は「できると分かっている問題を解いても喜ばない」のです。
自分にできるかどうかわからない、。そういう「難しさ」に挑戦して乗り越えたときに
初めて、僕たちの脳はかえがえのない喜びを感じるようにできているのです。