12月2日、さくらんぼの会のクリスマス会に参加してきました。YOUNGの会からは6名の参加でした。

毎回思うことですが、半年ぶりに会う子どもたちの成長には毎度のことながら驚かされます。

今度はサマーキャンプに参加する子どもたちも何人かいるようで、また違う環境で新しいとも友達に出会えるのを楽しみにしていてもらいたいです^^



今回のさくらんぼの会では、子どもたちにはレクリエーションを、親御さん方には勉強会をYOUNGの会でさせてもらいました。レクリエーションは当然の如く大盛り上がりで、低血糖になってない!!?と心配なほどでした。



私が担当させて頂いた勉強会では、前回カーボカウンティングについての質問があったので、カーボカウンティングを含めた食事療法の必要性について話をさせて頂きました。そもそもこどもに食事療法は必要なのか?こどもは成長することが仕事です。なので“制限”という言葉は食事療法に適しません。健全な成長のために血糖コントロールをし、バランスの良い食事を心がけてもらうのです。そのバランスの良い食事を間単にとる道具として「食品交換表」の利用を勧められているのです。


「食物繊維をとりましょう」「脂質の取りすぎに気をつけましょう」などなど栄養に関する情報がマスメディアや様々な情報ツールで入手できるようになり、何をどのように食べれば良いのか難しく考えてしまう方もいらっしゃるようです。難しく考える必要がありません。食事は毎日のこと、続けられることでなければ意味がありません。食品交換表の表1~表6から、設定された指示単位の分だけを摂取すれば、それだけでバランスの良い食事ができあがるのです。


ただ、食品選択の際に気をつけていただきたいのが、「色々な食品を摂りましょう」ということです。例えば表3の食品には、肉類や魚類の他にチーズや豆腐などがあります。同じ表3の食品ですが、チーズと豆腐ではチーズのほうが脂質の量が多いです。「私はチーズが大好きだからいつも表3はチーズを食べる。」、表3からチーズを選ぶことは間違ってはいませんが、これでは脂質の摂取量が多くなってしまいします。なので、同じ食品に偏ることのないように食品を選択するようにしましょう。 


勉強会では、炭水化物・脂質・タンパク質の消化吸にかかる時間の違いについても説明しました。ご存知の通り、炭水化物は食後1時間には消化吸収され、血糖値を上昇させます。それに比べ、脂質は消化吸収に時間がかかるため、食後3~4時間後の血糖上昇に影響します。このことを考え、脂質の多い料理、例えばとんかつを食べたとき、食後2時間後の血糖よりも4時間後の血糖が高いという経験をされたことがあると思います。揚げ物のように脂質を多く含む食品や、もちろんタンパク質の摂りすぎも血糖値に影響します。様々な食品を一緒に食べることで血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、献立を工夫してみてください。これからの時期は特にクリスマスや年末、お正月でカロリーの取り過ぎになる傾向になると思います。子どもの食事管理だえではなく、ご家族の方も暴飲暴食にならないように気をつけてくださいね。家族みんな誰でもつかえるのが食品交換表です^^

(先日、野菜を食べられないという話から野菜ジュースも利用しましょうとお話しました。野菜ジュースは多量の野菜量になるため少量のジュース一杯で多くのビタミンや食物繊維を摂取することが可能です。ただし、野菜にも炭水化物が含まれており、その野菜が多量に使用されており、またジュースなという消化吸収しやすい形態になっているので、血糖をすぐに上昇させてしまいます。野菜ジュースを摂取する際には、運動や遊びの途中などに摂取するなどして、血糖の上がり過ぎに気をつけましょう。)



最近は様々な場面に応じてインスリンを使い分けることができるようになり、1型DMであっても特に制限することなく食べることができます。ただし、最近もんだいとなっているのが、1型糖尿病患者の2型糖尿病です。つまり、1型糖尿病患者が好きなように食べ、食べただけインスリンをうつことで、肥満となってしまった状態です。二重糖尿病と言われます。このような状態にならないように、適度な食事量を守るようにしましょう。(特にYOUNGの方は気をつけましょう!)


最後に、子どもたちの場合、身長の伸びなど成長には個人差があります。成長にあわせてエネルギー必要量も

調整する必要があるので、主治医の先生もしくは栄養士に相談してくださいね。