クリニックのブログで、ビタミンCのお話を更新いたしました。

食事からビタミンCを摂る際に、調理法、保存法次第でビタミンCが失われますが、どのくらい減るのかに少しだけ踏み込んでおります。

 

 

顔写真を拡大すると、細かいシミが見つかります…

シミの治療の中には、『逆に一旦は濃くなる』という欠点があるものも複数ございますので、

一気にやろうと欲張らずに計画的な治療をお薦めいたします。

そして、遮光、メイクもまた治療なのです。

 

 

 

さて、一般的な日焼けのシミに対しての3つの治療のうち、

レーザーを置いていない皮膚科で可能な

『液体窒素での処置』

から順番に取り扱っていきます。

 

脂漏性角化症そのものは、良性腫瘍であることから、保険診療での治療も可能です。

体内の不調に伴うものを除けば、美容上の問題以外に支障はございませんので、無理に治療する必要はなく、

むしろ公的な医療費が使われることに不快感を示す方もいらっしゃるかもしれません…

 

私の個人的な考えとしては、

・脂漏性角化症が出来る、増える、濃くなる

 = 

健康維持、皮膚癌の予防に、紫外線対策が必要

であり、その指導を行う必要性。

また、

・『液体窒素での処置』の保険点数 (=医療機関の儲け)は多くない

 = 

医者が設けのために患者さんに不要な治療を促して医療費をムダ使いする心配は少ない

 

という2点から、液体窒素でのシミ処置は保険診療とするのに問題ないのでは、と考えております。

 

 

 

さて、液体窒素でのシミ処置のメリットは以下になります。

・多くの皮膚科で処置を受けられる。

・多くの場合、保険診療である。

・多数の箇所を処置する場合、レーザーより安価。

・体毛のある場所でも処置ができる。

 

一方のデメリットは、

・炎症後色素沈着が起きやすい。しばしば、元々のシミの大きさより大きい色素沈着が生じる。

・1回で取れずに回数がかかるシミが多い。

 

 

美容外科、美容皮膚科を受診するのが恥ずかしい方でも、皮膚科で処置を受けられるのは大きなメリットと言えるでしょう。

また、毛が焦げる心配もなく、生え際などの処置にも向いております。

そして費用は、4ヶ所以上ならいくつ処置しても810円とお手軽価格です。

 

(いぼ等冷凍凝固法 4箇所以上 270点。3割負担で算出)

 

その一方で、効果ではレーザーやIPL光治療に劣る部分が多くございます。

冷凍凝固の効果の出方は表面から見ても分かりにくく、1回で取り切れないケースは多いでしょう。

どちらかといえば、隆起のある大小様々なイボが散在している方にお薦めの治療法でございます。