シェイクスピア「間違いの喜劇」 | 世界文学登攀行

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世界文学の最高峰を登攀したいという気概でこんなブログのタイトルにしましたが、最近、本当の壁ものぼるようになりました。


1年半ぶりのシェイクスピア。
シェイクスピアは、今後「ハムレット」「リア王」「オセロ」を読む予定があるが、今回の「間違いの喜劇」は面白そうだなと目に止まった衝動読書。


この本は、二組の双子が出てくる。
そして、このタイトル。もうこれだけで内容説明は十分だろう。


序盤こそ、なんとなくストーリーが想像できてしまい、定番のアレでしょ?なんて油断をしていたが、だんだんと話しが込み入ってきて、畳みかける展開に、物語に没頭してしまい、あっという間に読み終わってしまった。とても面白かった。


設定から導き出されるロジカルな面白さは、緻密でよく練られていて、文句のつけようがないのだけれど、そういう技術的なものに終始せずに、物語全体としても緊張と緩和があり、満足して読み終えることができた。


こういう作品は、劇で観ても面白いのだろうなあと思った。



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