マグロ狙い今年の2戦目。
前回釣行は大雨、強風、高波に加え落雷までついてくるという散々な天候で、希望する日崎には立つことすら許されず。
なので今回は是非とも日崎へ行きたい。
週間天気予報では17日土曜日は問題無く行けそうな雰囲気だったので、火曜日に海斗の船長に連絡を入れ日崎希望を伝えた。
しかし水曜日頃から段々と予報が怪しくなり雨と波の予報が付き怪しい雰囲気に。
金曜日再び連絡を入れ出船の返答は頂いたが、日崎は微妙な感じとのこと。
今更悩んでも仕方ない。
渡れる事を信じメンバー3人で行くことにした。
気象状況
【天候】 晴れ
【風】 1〜2m
【波】 1m
【潮】 大潮
タックル
【竿】 メガドライ遠投5号
【リール】 ステラSW14000
【道糸】 ナイロン10号
【ハリス】フロロカーボン10〜12号
【針】 青物針11〜12号
【餌】 ボイル5枚
1:30に集合し仙崎へと向かう。
道中はまたしても雨。
到着後もしとしと降る中準備する羽目になった。
常連さんと挨拶を交わし最近の状況を伺ってみると、マグロの姿はあるが生き餌を追っているのかどうもまだボイルには餌付いていないような感じだと。
ほぼ満船状態で3:40出船し、青海島に2名降ろしてから見島へ向かった。
道中は思いのほか穏やかで船が飛ぶことも跳ねることも無く凪に近い海況だった。
これなら日崎へ降りられる。
金島から瀬付けを開始しケーソンに降ろしてから日崎へ。
今日は3人での予約だったにもかかわらず与えられた場所はまさかの一等地ホンヅケ。
船長に感謝しながら常連の方を含む4人での釣りとなった。
5:00過ぎに瀬上がりし1時間はまだ暗いまま。
周りは暗いうちから電気ウキを付けて投げていたが、基本的に明るくなるまでは釣りはしない。
丁寧に仕掛けをセットした後は缶ビールを開けて乾杯。
6:20頃ようやくタルカゴが視認出来るようになったので仕掛けを投入した。
上カゴ全誘導にハリスは10号を2尋半、針はカゴスペシャルの11号を結んだ。
潮は右流れで雰囲気は悪くない。
しかし海の中は相変わらずの餌取り満開で一投目から付け餌は落とされて帰ってくる。
やはりというか想定通りだが、こうなるととにかく撒き餌を撒いて撒いて本命を寄せるしかない。
そうこうするうちにたまに道糸を引っ張っていくのは60cm前後のヒラゴ。
お土産を頼まれていたので8:00までに4本確保した。
8:00頃一旦潮が緩んだタイミングで沖合いに本命がその姿を現した。
目測でおよそ300mほど。
あちらこちらで跳ねる姿が視認出来るが、なかなか届く範囲まで寄って来ない。
釣り人側が出来ることは、とにかく遠投を繰り返し撒き餌を撒き続けることくらいしかない。
9:00頃も潮は緩んだままだが跳ねる姿が近づいて来た。
自分が投入したタルカゴのわずか10m沖で群れている。
これは喰って来てもおかしくないやつ。
『喰えっ』とか『走れっ』とかたぶん叫んでいたと思う。
しかし常連さんのおっしゃっていたように餌付いていないのか。
道糸が弾け飛ぶことはなかった。
その後も20分から30分に一度くらいのタイミングで姿を見せてくれたが、到底届くような距離ではない。
よく観察するとだいたい群れている所には鳥が数匹見えるのでやはり小魚を捕食していたと思われる。
ふらふらしていた潮も満潮を迎えた11:00頃には完全に止まった。
このタイミングで久々に道糸が弾け期待したが明らかに潜水して行ったので本命ではない。
少し走らせた後ベールを戻し合わせを2,3発喰らわせてからゴリ巻き。
朝方の奴より手応えがあったので期待したが揚げてみるとそうでもなかった。
測ってはないが目測で75cmくらい。
その後もたまにむすびを頬張るくらいで基本的には長い休憩はせずにとにかくフル遠投を継続した。
潮はあまり良くはないが、たまに沖に出て行くタイミングもあった。
そういう時がチャンスなのだがなかなかヒットしてくれない。
ハリスも針も12号に変えいつ本命が当たって来ても良いのだが、回収すると相変わらず付け餌は落とされており辛い時間が続いた。
13:00を迎え残された時間はあと1時間。
この1時間がマグロのゴールデンタイムと言われている。
過去に自分も13:00過ぎにヒットしたこともある。
群れは姿を見せ距離もそう遠くはない。
先輩が投げ入れたすぐそばでジャンプ、しかし音沙汰は無い。
遠投と回収の繰り返しで身体は悲鳴をあげ、飛距離もコントロールもバラバラだが休むわけにはいかない。
回収したカゴに餌を詰めていた時、先輩が自分の名前を呼び『投げろ』と。
海を見ると高活性の本命が自分の目の前、遠投すればちょうど届く範囲で何かを捕食していた。
落ち着いて餌を針に付け仕掛けを投入し、まさに群れているど真ん中に入った。
自分『喰えっ』
隣の常連さん『ええとこ入った』
先輩『こりゃいったろー』
自分『頼む、喰ってくれ』
タルカゴが沈み道糸が弾け飛んだ。
時計を見ると13:10。
ファーストランはそう大したことなく50mくらい糸が出て止まったのでベールを戻した。
ヒラマサなのか、それともカツオ?といったような当たり方だったが、ベールを戻してからすぐのセカンドランが半端なかった。
見る見るうちに巻いてあるPEが無くなりここで本命を確信。
ナイロンとPEで360m程巻いてあるのでそうそうは無くならないが、細くなっていくスプールを見ているといつ止まるのか段々不安になってくる。
ドラグを締めるのは少し怖いのでハンドドラグでプレッシャーをかけると徐々に走りが収まってきた。
ポンピングで寄せられるくらいまでドラグを締めここから反撃に転ずる。
巻いては走られてを繰り返しながら少しずつ相手の体力を奪っていく。
PEを全て巻き取り相手との距離60mほど。
この辺りから寄って来るのを嫌がるようになり右に左にと泳ぎながら抵抗してきた。
こちらも体力を削られ疲労困憊だが相手も必死なのだろう。
どうにか海面から顔を出させて空気を吸わせ弱らせたいのだが、すでにもう両腕とも限界寸前でなかなか竿を起こす事が出来ない。
姿が見えてからも寄せては逃げられてを繰り返し、相も変わらず右に左にと扇状に泳ぎながら抵抗してくる。
そうこうしていると手前に張り出した磯に道糸が擦れるトラブルが2度、3度。
その都度ベールをフリーにし相手に泳ぐ方向を変えてもらい、どうにか難は逃れた。
あと少し、周りからは頑張れの声援、先輩はギャフを手に持ち下で待機してくれている。
渾身の力を振り絞り竿を起こして手前に寄せ、真下に来た瞬間一発で先輩がギャフを決めてくれ力対力の真向勝負は人間側に軍配が上がった。
時計を見ると13:30。
20分の格闘で揚がってきたのは11kgのコシナガマグロ。
自身の記録も更新でき、納得の一本だった。
胃袋を覗いてみると入っていたボイルは5,6粒だけで小魚の方が断然多かった。
握力、腕力共に無くなり力が入らないので何をするにしても苦労したが、何とか一本獲れたという達成感の方が勝りそんな辛さも忘れさせてくれる。
散らばった荷物をまとめゴミを拾い集めてから予定通り14:00迎えの船に乗り込んだ。
【釣果】
コシナガマグロ 11kg 1本
ヒラマサ 60〜75cm 5本
【満足度】 90%
【反省点】
家に帰ってから道糸を見てみたら瀬に擦れた時の傷があちこちにあった。
かなり致命傷に近いものもあったので、やはり瀬に巻かれないよう逃げて行った方に人間もついて行くべきなのかもしれない。
簡単に移動出来れば良いのだが、なかなかそうもいかない所ばかりなので難しい問題な気がする。