カゴ釣り本格シーズンの秋磯が開幕。
大型の回遊魚が群れを成して磯周りに回遊して来る我々籠師にとっては待ちに待った時期がやってきた。
例年なら仕事そっちのけで釣行計画を立てるところなのだが、今年に限ってはなかなか簡単にそうもいかない。
コロナ禍での釣り。
一見魚釣りは三密になりづらいようにも感じるが、渡船や遊漁船を使った釣りの場合、狭い空間に人が密集することが多いので感染のリスクというのは常にあると思われる。
ましてこの時期、県外からも多くの釣り人がやって来る。
広島や岡山、四国に九州方面、さらに大阪や遠くは関東の方から来られる強者もいらっしゃる。
まあそれだけ魅力ある海域だということなのだろう。
9月12日〜13日は年に一度開催されるクラブの釣り旅行。
昨年と同様土曜日に見島で釣りをしてから萩本陣に宿泊して日曜日に帰って来る予定を前々から立てていたのだが、なかなかコロナの収束も見られず万が一を考えて宿はキャンセルさせて頂き見島での釣りのみにメンバー8名で行く事となった。
気象状況
【天候】 雨
【風】 3〜12m
【波】 1〜2.5m
【潮】 長潮
カゴ釣りタックル
【竿】 メガドライ遠投5号
【リール】 ステラSW14000
【道糸】 ナイロン10号
【ハリス】フロロカーボン8〜10号
【針】 真鯛針10〜11号
【餌】 ボイル5枚
11日金曜日、海斗の船長に連絡を入れ出船の確認。
予報は怪しかったが一応出船するとの返答を頂いた。
仕事を終え餌の調達を済ませ早めに帰宅して3時間くらい寝てから集合場所へ。
1:00過ぎに車2台に分かれ仙崎へ向かった。
ポツポツ降っていた雨も本降りに変わり、とうとう大雨注意報まで出る始末。
覚悟はしていたが出だしからカッパを羽織らねばならないのは少々テンションが下がってしまう。
大雨の中荷物を積み込み総勢約20名程で3:40見島へ向かい出船した。
結構なシケ具合で5:00にケーソン。
うちのメンバー2名を下ろし日崎へ向かう。
残り6名ホンヅケの予定だったが、到着後サーチライトで照らすとやはり波がかなりの勢いで這い上がって来ている。
しばしの状況確認ののち船長判断で一旦日崎は諦めることに。
我々6名はケーソンへ舞い戻った。
3年前の9月にここでマグロを仕留めた。
そのイメージを思い出し諸々準備を整え竿を出そうとしたのだが。
東からの強風と大雨で表側での釣りは成り立たないレベル。
とりあえず仕方なく本波止との水道側で8人並び竿を出すことにした。
この水道お土産はいくらでも釣れる。
ヒラゴにイサキ、クロや何かよく分からない魚種まで。
滅多に見島に来ないメンバーは喜んで釣りをしていだが、自分の今日の目的はコシナガさんとカツオ。
お土産釣りは早めに切り上げ表側から竿を出すことにした。
風は東から、潮は東へとフラフラ流れている。
風に負けてなかなか大遠投とはいかないが、3人で潮の中を流してみる。
何度も打ち返すが魚からのコンタクトは皆無。
水道側のメンバーは相変わらず楽しそうに竿を曲げていた。
一向に止まない雨と風に負け8:00過ぎに心が折れ缶ビールを飲みながら休憩。
灯台の影に隠れ雨風を凌いでいると、向かいの本波止に上がった方が竿を曲げていた。
竿の角度からして明らかにマグロ。
テトラの上での格闘が始まった。
ちょうどこの頃は雨風に加え雷までなり始め我々は皆竿を置き灯台の影に隠れて本波止での格闘を観戦した。
ゴロゴロピカピカの状況で早く決着を付けたかったことだろう。
しかしなかなかのサイズのようで簡単にはいかないようだ。
8人みんなで声は届かないが応援した。
恐ろしくて竿を立てられない状況の中、おそらく1時間程の格闘は見事岡山から来られた青年の勝利で幕を閉じた。
12kgを超える良型。
あの状況で掛けてあの状況で仕留められたのだから本当に嬉しかったことだろう。
居るのは分かった。
雷が収まって再び釣りを再開したが、潮も止まり餌は瞬殺され雰囲気は無い。
結果表側で針に掛かったのはダツ一匹のみ。
初戦は完膚なきまでの敗北に終わった。
【釣果】 イサキやクロなど
【満足度】 10%
【反省点】 メガドライの竿先を破損。
雨の中なので写真も撮っておらずお土産を一夜干しにした写真。
次回はマグロの刺身かカツオのたたきが食べたいなぁ。