日々変わる週間天気予報をチェックしながら磯に降り立てそうな日を模索する。

雨と雨の合間。

6/26の夜から次の日の昼くらいまでは多少の雲はかかるがどうにか天気は持ちそうな感じだ。

行き先は夜釣りの始まった見島。

木曜日海斗の船長に連絡を入れ、海況は問題ないから出船するとの返答を頂いた。

なので今が旬のイサキを求め先輩と二人で行くこととなった。




気象状況

【天候】  曇り晴れ

【風】 38m

【波】 0.5m

【潮】 小潮


タックル

【竿】        カゴスペシャル3

【リール】 ブルズアイXT9080

【道糸】    ナイロン6

【ハリス】フロロカーボン57

【針】       真鯛針911

【餌】        ボイル4




金曜日仕事を終え早めに帰宅し19:00に集合して仙崎へと向かう。

予定通り20:30頃到着しボチボチ準備を始めていたら船長も早めに港に来られた。

荷物も積み込み本日は総勢13名で21:30出船となった。



ベタ凪の海を心地良く走り1時間ちょっとで見島に到着。

ケーソンに降りる方が居なかったので東周りで我々が希望する日崎へと向かった。

ホンヅケには4人組が上がるので、船長からは他のカド、デベ、デッパリの選択肢を与えて頂き迷うことなくデッパリを希望。

釣果うんぬんはさておき、ここは個人的に居心地が良いという理由で。



とりあえず諸々の準備を整え23:00過ぎに釣り開始。

ハリス5号に真鯛針の9号を結び正面約30m沖に仕掛けを投入。

潮は左流れでホンヅケの方に流れていた。

ここ日崎はそこまで潮が流れる事はあまりないのだが、今日に限っては稀に見る激流と言ってもいいのではないか。

投入した仕掛けがあっという間にホンヅケの沖の方に向かって流されて行く。

潮が動かずに苦戦した事は幾度となくあったが、流れが強過ぎて苦戦した事は記憶には無い。

回収してみると付け餌はかじられて帰ってくるので何かがつついてはいるのだろう。

しかし経験上、到着後すぐのこの時間帯にあまり良い思いをした事が無いので、ここはアルコールを飲み寝ることにした。



2時間程で目が覚め時計を見ると2:00

先輩は休まず投げ続けていたようだ。

様子をうかがうと相変わらずの激流で魚からのコンタクトは皆無とのこと。

水分補給をし自分も潮の中を流してみる。

しかし沖合いに向けて仕掛けを投入してもあっという間に仕掛けが流されてしまうので、手前を攻めてみたり投入ポイントを変えてみたりと試行錯誤しながら打開策を模索する。

すると沖に向かって左斜め45°くらいに仕掛けを入れると始めは流されるのだがすぐに仕掛けが留まるポイントを見つけた。

ここに撒き餌が溜まっているはず。

そう思い何度か同じように仕掛けをそのポイントに入れ込むと電気ウキが見事に消し込んだ。

時間にしてちょうど3:00

型は35cmと標準サイズだったが、狙い通りに仕留められた獲物は嬉しさも倍増である。

その後同じパターンで40cmオーバーの良型も姿を見せてくれた。




4:30頃から薄っすら明るくなってきて、その頃から激流も落ち着き良い感じの流れ方に。

そこからは良型のイサキが釣れ続くようになってきた。

お土産が十分確保出来ると今度は違う魚の姿も見たくなる。

先輩は上カゴに、自分は底カゴのまま棚を竿1本から3本まで少しずつ変えながら探っていく。

しかしどちらの竿にも当たってくるのはイサキのみ。

どの層にもイサキが幅を利かせているようだった。



7:00頃まで粘ったが眠たくなってきたので再び仮眠することに。

1時間程で目が覚め先輩に様子をうかがったが相変わらずイサキが釣れ続けていた。

自分も再び竿を手にし底カゴで棚を探る。

反応してくるのはやはりイサキのみで、しかも小型が混じるようになってきた。



8:30頃に潮も止まり、今まで居なかった餌取りも増えてきたようでアタリも遠のき付け餌も残らなくなってきた。

ここで先輩はダウン。

夜中から休まず投げ続けてきた体力と精神力は見習わなければならない。



9:00を過ぎた頃から若干ながら止まっていた潮が動き始め右に流れだした。

投入と回収を繰り返すが餌取り増えたようで付け餌は取られて帰ってくる。

少し前に仕掛けの回収にもたつき張り出した根にハリスが引っ掛かり傷がはいったため交換することにした。

開始からずっと5号で貫いてきたが、潮も変わり万が一の大物に備えハリスは7号に、針は真鯛の11号に結び替えた。

結果これが功を奏すことになる。



10:00頃も潮は右流れ、しかも沖に出て行くような流れ方で雰囲気は悪くない。

棚は竿2本で30m沖をオープンベールのまま仕掛けを流していると綺麗に棒ウキが消し込んだ。

しかもベールを戻す間もないほど勢いよく道糸が引っ張られている。

このアタリ方は間違いなくイサキなどではない。

どうにかベールを戻し合わせを入れドラグを締めて反撃に転ずる。

頭をこちらに向かせ相手に反撃の余地を与えないようとにかく巻けるだけ巻き取る。

次第に相手との距離も詰まって来て薄っすら魚体が見えてきた。

横に走るような感じもあったので良型のヒラなのかと思っていたが、海面に現れたのはそうではなく立派な真鯛だった。

真鯛は浮いてくると反撃する余力は残していない。

なので浮かせた時点でほぼ勝負ありなのだが、ここで大問題が

玉網が手元に無い、しかも先輩は磯の上の方で就寝中。

取りに行けるような所に有ればまだ良かったのだが、なぜか先輩が寝ているすぐ横の方にあり、とても魚が掛かっている状態の竿を持ったまま取りに行けそうにない。

仕方なく大声で先輩を起こし、タモ助をお願いした。

やはり海面に浮いた状態の相手はフラフラ波に揉まれている状態だったので、先輩が差し出してくれた玉網に難なく収まってくれた。



今日の納竿は12:00

そこからは休憩したり魚の処理をしたりたまに竿を出してみたりとのんびり過ごした。

追加した魚はやはりイサキのみ。

ヒラやクロ、ウマヅラなど今日は姿を見ることはなかった。




【釣果】     

真鯛 80cm    1

イサキ 3042cm     20




【満足度】 60%


【反省点】

万が一に備えてハリスを交換したまで良かったが、玉網もせめて容易に取りに行ける所に置いておかねばならない。