今日はおおふなぽーとでポリ袋クッキング&防災おはなし会の講師として参加。

ポリ袋クッキングって知ってる?
ポリ袋に具材を入れて袋ごと鍋で煮る調理法。
手洗いがままならない状況でも衛生的に調理できる、少量の水でOK、電気は使わない、袋ごとに具材や水の量を調整できる、取り分ける必要がない、食器を洗う必要がないなどのメリットがある。

今日はチキンライスとじゃがりこのポテトサラダ。ちゃんとチキンライスが出来上がってびっくりした!8年前、こんなごはんがもっと早い段階で避難所で提供できたらよかったなぁ。おいしいごはんは活力になるから。避難所によっては難しいかもだけど知っていて損はない。というか、絶対に知っておいたほうがいい。


震災直後、まともなごはんを食べられた人はどのくらいいるんだろう? 

あの日、私と同僚たちは、夜中まで暗がりの中、保育園の調理室でひたすら米と水を袋に入れ、大釜で米を茹でていた。(炊いたんじゃなく茹でたのよ) 茹で上がった米は男性職員が運び出した。でも、どう考えて足りない。どのように配布したのかまで私はわからない。

私が固形物を口にしたのは震災2〜3日後。
確かトマトカレーだったかな。市内飲食店さんからの支援だった気がする。量は少なかったし冷めていたけど、とてもおいしかったのを覚えている。ちゃんとしたごはんを食べられることはどれだけ幸せなことなんだろう。そう思った。

ただ、毎日手作りのものが食べられたわけじゃない。調理がままならない避難所では支援に頼るしかない状況が続く。市職員が握ったおむすび、あ菓子パン、乾パンが主流。タンパク質や野菜なんてない。ほぼ糖質のみ。栄養面なんて考えてられなかった。市職員はおにぎりや菓子パンを配るだけで精一杯だった。部屋中を埋め尽くすほどの菓子パンを毎日避難所ごとに袋に分けていたことを思い出す。

冷蔵庫が設置されたのは夏頃だったかな?食料の保存が可能になって、そこから炊き出しが始まり、タンパク質や野菜が日常で摂れるようになった。小さな避難所では地区の婦人部が交代で早々に炊き出しをしていたところもあったけどね。食中毒にも配慮しなきゃいけないから集団での食管理は本当に大変だった。

食は大事。
そんなことはみんなわかっている。
だけど実際に備蓄している人はどのくらいいるんだろう?水は出ない、電気もない状態で調理できる人はどのくらいいるんだろう?

その時になってからでは遅いんだよ。
日常でやれないことはその時が来てもできない。
災害がくる前にいろんなことを想定して動いてみよう。

今のうちだよ。