ストラバイト結晶 治療 療法食
ストラバイトは尿のphがアルカリ性に傾き、それによって飽和状態になった物質が結晶として現れ、その結晶が尿路に傷を付けて排尿に傷みを伴ったり、更に悪くなって結石になったりします。療養食のphコントロールは、尿がアルカリ性に傾きすぎるのを防ぐ配合と、尿の量を増やして濃度を薄くし、結晶化し難い成分の配合になっています。ストラバイトの結晶が現れるのはph7以上なので、ものすごく簡単に言えば、尿のphが7以下を維持できる食事や生活習慣が出来れば(健康体ならph6.4前後)、療養食も中断できるわけです。
では、なぜ尿がアルカリ性になるかと言うといろいろ原因があるので、これと断定することはできません。そもそも尿のphは1日の内でも常に変動しており(食後はアルカリ性に傾きます。運動後は筋肉の疲労物質である乳酸が血中に放出され、それが尿に含まれ酸性に傾きます)、腎臓機能の影響、食事内容の影響、運動の影響などいろいろな原因の複合的な結果です。また、猫は濃度の濃い尿を出しますが、濃ければ結晶が出来易くなります。
このようなことから、生活習慣で気をつけて、改善できることもたくさんあります。
まず、水分はたくさん取らせて尿量を増やし、尿の濃度を薄くする。
毎日運動し、尿のアルカリ度を下げる。
食事回数を増やし、ph値の急激な変動を避ける。
完全に詰まってしまったら病院で治療してあげてもらうしかありません。
結晶のできやすい子は、どうしても療法食になってしまいますので、こちらに紹介させて頂きます。
ストルバイト尿石ならびにシュウ酸カルシウム尿石(尿結石、尿石症)の管理の必要がある猫に給与することを目的とした食事療法食です。 特徴は、リンとマグネシウムを制限することによりストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム結石の再発リスクに配慮した成分含有となっています。
ストラバイト(ストルバイト、ストロバイト)
大変ご無沙汰してしまいました。
もうしわけございません。
尿結石とは
尿結石は、もともと顕微鏡でわかるくらいの小さな結晶が集まって作られるものです。一言に結石といってもその種類はさまざまです。尿結石全体の75%を占めるのは「ストラバイト結石」と呼ばれているもので、尿を顕微鏡で覗くと“ストラバイト”と呼ばれる結晶が見られます。
ほかにも「シスチン」「シュウ酸カルシウム」「尿酸アンモニウム」などがあり、オシッコの成分によって作られる結石も異なってきます。
↓↓↓ これがストラバイト結晶です
雄猫の膀胱は、出口が狭い個所が2か所もあるんですね。
だからこんな顕微鏡で見なければ解らない結晶でも
膀胱に詰まって尿道閉鎖になってしまいます。
とても痛みを伴うそうです!
先天性のものと後天性のものがあるそうなので、
飼い主が気をつけてあげないと・・・
腎臓に負担が掛かりそして、
腎臓から心臓に負担が掛かって死に至る事もあるのです。
動物は、言葉が喋れないので、少しの変化を見逃さないようにして
あげてください。
いつも無償の癒しをくれる動物たちを
守ってあげてください。
次回は、治療法や食事療法について書きたいと思います。