アンニョンハセヨ~ニコ

 

はじめに……、今回は「なぜハマれなかったのか」の視点で感想を残しますので、作品ファンの方には申し訳ありませんm(__)m

 

 

「韓国ドラマ視聴の掟」の1つ(?)が、「4話まででハマれなかったら、無理せずドロップアウト」だと思いますが、自分の経験から言うとかなり当たっているかも。

 

今のところ、無理して完走して大満足した作品はありません。

 

今回の「怪物」は、自分が初めてタイムリーに受賞結果を見た百想芸術大賞(第57回)で三冠を達成した話題作だったので、前々から気になっていました。

 

そのため満を持して開封したのですが、4話の時点で全然ハマれなくて、それでも俳優さんたちの演技力に惹かれて完走したけど、自分の理解力不足もあって、残念ながら最後までハマれませんでしたネガティブ

 

 

※画像は公式ポスター(wikiよりDL)

 

■視聴時期

2022年9月

■お気に入り度(5点満点)

★★★(3.0)

■視聴方法

アマプラ(全16話)

■放送開始年

2021年

■放送局

JTBC

 

 

※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。

※以下よりネタバレありです。

 

 

 

 

1.「怪物」とは

 

「怪物」というタイトルと、視聴前にチェックした概要や序盤の展開から、漠然と以下の落とし所を予想していたら、自分の解釈では概ねその通りだったので、残念ながら新鮮な驚きがありませんでしたショボーン

 

・「怪物(=犯人)は誰だ?」のミステリー&サスペンス

 

・誰の心の中にも怪物(=悪や負の心)が潜んでいる

 

・猟奇殺人の犯人よりも恐ろしい、権力者たちの欲望が怪物

 

自分的に一番怖い「怪物」は、ト議員だったかな。

 

子のためならどんな悪事でもやってしまう、親心という名の「怪物」が最強だと思いました。

 

 

 

2.ストーリー・キャスト・OSTは◎

 

猟奇殺人のサイコパス犯人よりも、欲望や保身にまみれた「怪物」たちのほうが残酷&悪質で、主役たちも「怪物」になって立ち向かう、というストーリー自体は面白かったです。

 

わりと早い段階で連続殺人鬼が判明したときは、純粋に「おーーーーーびっくりびっくりびっくり」と驚き、どうやらドンシク妹だけは別の犯人……という流れとなったときが、個人的には一番の盛り上がりどころでした。

 

純粋にその真相を知りたくて完走したけど、妹の事故のシーンは、いくら何でも偶然が重なりすぎ

 

また、黒幕の3人が結託している様子は前半から描かれていたので、どうせこの3人が何かしらの形で事件に関わっているんだろうと思っていたら、そのまんまだったし……。

 

それでも最後まで観続けていられたのは、俳優さんたちの演技力に惹かれたからかな。

 

特に、「王になった男」で圧巻だったヨ・ジング氏の、現代劇を観るのは初めてだったので、楽しみにしていた作品でした(「スタートアップ」のカメオ出演除く)。

 

撮影当時23歳くらいなのに、年齢層高めのキャスティングの中でも全然浮いていないどころか、貫禄すら漂っているのはさすがのキャリア!

 

彼は演技力は言わずもがな、声が素晴らしいですね!!

 

それと、作品の世界観にぴったりのOSTがすごく良かった爆笑

 

 

 

3.設定迷子&感情迷子

 

自分の理解力不足&集中力不足が原因だと思うのですが、とにかく後半の展開がわかりにくかったネガティブ

 

というか、ストーリー自体は難しくないのに、現時点で誰が何をどこまで知っているのかという設定が、ほぼ理解できませんでした(爆。

 

その反対に、黒幕3人がつながっていることや署長が胡散臭いのはわかっていたから、徐々に真実が明らかになり関係者たちが驚くシーンでは、ほぼ「うん、知ってた」という感情に……。

 

また、視点のザッピングが多かったり、主役2人の感情や思惑がわかりにくくて視点の置きどころが定まらず、物語になかなか感情移入できませんでした。

 

主役だけでなく各キャラにおいても、行動の目的や心理がわかりにくかった。

 

そもそも登場人物全員が容疑者候補だったから、あえてそのような演出だったのかもしれませんが。

 

 あとね、韓ドラあるあるなんですけど、今回は特にキャラクターの名前が似ていて全然覚えられなかったwww

 

「ジ」がつく名前が多すぎて、それも設定迷子の原因の1つでした。

 

 

 

4.設定の奥行き

 

「片田舎の閉塞感のある人間関係」「町の再開発がもたらす光と闇」「地元の土建屋と権力者の結託」など、個人的にはどれも好きな設定ばかりだったのですが、ストーリーとのシンクロが中途半端に感じました。

 

特に物語の序盤を引っ張った猟奇殺人事件の原因(動機)は、これらの設定とほぼ無関係だったような。

 

建設会社社長のロシア語もキャラ設定だけで、もっとその社会背景まで描かれていたら良かったのにと個人的には思いました。

 

とはいえ、「釜山でロシア語」という設定だけで、説明不要なキャラなのかも知れないけど。

 

同じように、ジュウォンがおとり捜査に巻き込んでしまった「朝鮮族」の女性も、単にキャラ設定だけのような印象を受けてしまい物足りなかったな。

 

違法賭博(人民元)のくだりも、何か意味があるとは思うけど理解が及ばず。

 

ジュウォンの潔癖症設定も、キャラとしては特徴的だけど、物語とは無関係だったし……。

 

 

 

 

 5.ラブ要素が皆無

 

ハマれなかった理由をもっともらしく並べたけど、結局のところはこれですw

 

多少はラブ要素入れてほしかった笑い泣き

 

ジュウォンと精肉屋のジェイに、ラブのフラグが一瞬立ったような気がしたけど不発に終わりましたね。

 

一番のラブラインは、建設会社社長と強行犯係チーム長の元夫婦カップルだったかなw

 

そもそも警察官なのに、あんな半グレと結婚していいの?というツッコミはさておき。

 

一概に比較できないけど、ラブラインありのサスペンスなら、同じ年の百想でノミネートされた「悪の花」が超絶オススメですピンクハート

 

 

 

6.2人のイケメン

 

ヨ・ジング氏のほか、20年前のドンシク役のイ・ドヒョン氏、若手警察官ジフン役のナム・ユンス氏が素敵だったことも記録しておきたいと思いますピンクハート

 

「五月の青春」が気にになっているんだけど、配信サイトではまだ観られないんですよねショボーン

 

 

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今回はポジティブ感想があまりなくてすみません。

 

本作と同じような社会派ミステリージャンルで「秘密の森」もBM中ですが、しばらく寝かしておこうかな……。

 

とりあえず次は全く別ジャンルを視聴して、一旦気持ちを切り替えたいと思います。

 

ではまたバイバイ