アンニョンハセヨ~
先日、名作の呼び声が高い「ごめん、愛してる」を視聴してから、ソ・ジソプさんの作品が気になっていたので、さっそくディズニープラスで最新作を開封しました。
12月に来日されるんですね~
タイトルから「ドクター? 弁護士? どっちやねん」とツッコミながら開封したら、
答え:どっちも
でしたw。
そんなド直球のタイトル通り、医師であり弁護士でもある無双の主人公(ジソプ様)が、権力の塊(=わかりやすい悪者)へ復讐を果たす王道作品。
この直球の王道スタイルを楽しめると、満足度の高い作品になると思います
※画像は公式ポスター(wikiより)
■視聴時期
2022年8月
■お気に入り度(5点満点)
★★★★
■視聴方法
Disney+(全16話)
■放送開始年
2022年
■放送局
MBC
※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。
※以下よりネタバレありです(犯人捜し要素があるので、ネタバレなしの視聴をお勧めします)。
■満足点・共感点
1.ド直球の王道作品
「記憶喪失」こそ登場しませんが、2022年の作品とは思えない直球の「ザ・韓国ドラマ」で、とにかく設定も展開もわかりやすい!
特に悪役がコテコテにわかりやすいキャラばかりで、皆さん最後までブレがありませんでしたw
初登場シーンで漂う「悪役の印象」は、ミスリードとは無縁で、オチが一切ないのが逆に斬新www
復讐劇の背景も単純明快で、攻防の展開も「ここがポイントですよ~」と言わんばかりのフラグが立ち……、視聴において混乱することが一切なく、安心感がすごい
また、キャラクターそれぞれが「黒幕」「バカ息子」「ワケアリ(途中で寝返るかも)」「裏の顔あり」など、わかりやすいキャッチコピーのたすきを掛けているようで
以前「無法弁護士」(主演:イ・ジュンギ様)のときも同じように感じたけど、もしかしたら2000年代から活躍する韓流スターを起用した作品は、一定の年齢以上のファン向けに、あえてこのような王道に仕上げているのかな??
2.悪役が脂っこい
繰り返しになりますが、最大の見どころはB級らしさ全開のコッテリ悪役キャラ! とにかくクセ強め!!
ラスボスの印象が強いイ・ギョンヨンさんですら霞んでしまうほどでしたww
特に印象的だったのは、
●ジェイデン・リー(投資会社アジア支部長)
ある意味この方が主役で、彼の怪演がなれれば特に印象に残らないドラマになっていたと思うw
最初はあまりにもフィクション感強めの胡散臭いキャラに唖然として、食あたりを起こすかと思ったけど、だんだんとクセになり……。
演じたシン・ソンロクさん、「星から来たあなた」でもコテコテにチープな悪役でしたが、今回はそれを昇華させたようなハマリ役。
そして、ほかの登場人物とは一線を画したワールドワイドな空気を漂わせていたのに、最後はまさかの親子愛からの復習劇という定番オチでさらに唖然
なお、「ごめん、愛してる」と同様に、海外養子縁組制度が物語の根底にありましたね。
●ヒョンソン(理事長息子)
この方も独特の存在感で、彼の登場も楽しみの一つでしたw
中身もさることながら、ひと目で「能力も人望もない、プライドだけが高いバカ息子」という特徴がわかる演出(&キャスティング?)があっぱれでした。
前半はいちいち腹立たしかったけど、後半はちょっと同情が芽生えてきたところ、ラストで期待以上の浅はかさを露呈
よくよく考えたら、ヒョンソンと母(賢医のソッキョン母)は、ストーリー的には何も影響を及ぼしていなくて、ただイラつかせる悪役として存在していただけという潔さが見事でしたw
●ユン議員
物語上で一番腹立たしかったのは、この人!!
黒幕だった理事長の行動は「家族のため」「病院のため」というヒューマニズムがあるけど、このBBAはすべての行動が「自分のため」という、おぞましい悪でした
忠誠を誓っていた秘書も、最終的に「あなたの肺を提供して」と言われて、さすがに引いていましたね
●イム・ユナ(R&Dセンター長)
演じたイ・ジュビンさんを、これまで妓生(ノクドゥ伝)と愛人(ミスター・サンシャイン)役でしか見たことがなかったので、最初は大物政治家の令嬢役が意外でしたが、やはりちょっとクセのあるキャラでよかった!
すごくきれいな方なのになぜかB級感を感じられる雰囲気なので、ジェイデンとの安っぽいカップリングが最高に似合っていました
あと、チェ先生役のイ・スンウさんが結構好みでした(一重+小顔+広い肩幅)。
調べてみたら、「ラケット少年団」でユンコーチの若い頃の役だったんですね!
3.後半が急に面白い
正直10話くらいまでは、ありきたりの展開やキャラクターにそこまで夢中になれず、「★3つだな」と思って視聴していましたが、ユン議員が本性を表してきた10~11話から一気に面白くなりました。
さらにジェイデンの動きがトリッキーになり、ユン議員の秘書が意味ありげに心臓に手を当てたりして(結局何もなかったけどw)、もう何が何だかww
自分は初っ端から、心臓の行方はユナの父だと思い込んでいたので、まさかの展開に後半はノンストップで視聴。
王道作品を半笑いで視聴していたつもりなのに、最後は夢中になって完走しました
でも、最終回を終えたとき、中途半端に放置されたストーリーやキャラクターが脳内を駆け巡り、なんだったのか感もすごかったですw
4.韓国の医療裁判
5.ソ・ジソプ様のメガネ
チェ先生もよかったけど、やっぱりソ・ジソプさんも素敵でした
なんなんでしょうね、あの憂い100%の目。
今回も苦悩キャラだったので、16時間ほぼ眉間にしわを寄せてたけど、ソ・ジソプ様の真骨頂はやはりこの表情なのかしら??
あと、肩幅と胸板
そして韓流スターのオーラのせいなのか、「天才外科医」かつ「医療訴訟専門弁護士」という無双キャラに違和感がなかったです。
弁護士資格を取得するまでの過程が全く描かれていなかったのはちょっと唐突だったけどw
あと気になったのが、メガネの付け替え。
あれは何の意味があったのでしょうか? 単なるオシャレ設定なの??
■モヤモヤした点・共感できなかった点
●ウィットが皆無
ジソプ様の眉間のしわが表現していたように、ウィットはほぼありませんでした。
最初から最後まで全員がシリアスで苦悩の表情多め、コメディシーンはほぼなくて、多角的な満足度が弱かったかな。
しいていえば、リーの存在自体がギャグだったw
●主役チームのキャラ薄い
とにかく「チーム・イハン」のキャラ描写が薄かったので、盛り上がりに欠けたかな。
イハンも「天才外科医」かつ「医療訴訟専門弁護士」というスペック以外のキャラが深掘りされず、単なるストーリーテラーのような印象さえありました。
濃かったのはイハンの眉毛だけ
●ヒロインの魅力がわからず
5年前の弟の死が、納得のいかない経緯だったことは十分理解できますが、それでもイハンを一方的に責め立てる姿にちょっと違和感がありました。
その後も、終始厳しい表情ばかりで魅力がイマイチわかりませんでした(個人的に、お顔もちょっと苦手)。
●検事と弁護士が結託
主役カップルがお互いの復讐のために裁判で協力し合ってたけど、それは司法的にダメなのではとモヤモヤ……。
次のディズニープラス作品は「最愛の敵〜王たる宿命〜」の予定です。
ではまた