KLの Holiday Inn 隣のオフィスビル事務所のガラスパーテーション工事。マレーシアで、内装工事やリフォーム&リノベーションを手掛けていると、色々とドラマがあって面白いです。
前回の記事では、事務所のタイルカーペット工事について書きましたが、その時は、日中の工事と言うこともあって何の問題も無くスムーズに進めることができました。
ガラスパーテションの工事は、オフィスビルと言うこともあり、建物のマネージメントから指示で、騒音の出る作業については、日中の作業は禁止され、夜の作業となります。
そして、ドラマがあったのは、この夜中の作業であるガラスのパーテーション工事。お客様の方で依頼していた、建物のマネージメントで段取りする手はずだった、照明と仮設電源が準備されていないという状況での作業となったのです。
照明が無く、電動工具を使用するための電源がありません。建物の共用部分に電源コンセントも無い建物です。そんな状況でも、工事は中止する訳にもいきませんので、もちろん工事は遂行します。
その他にも、マネージメントの方で実施する予定であった、パーテーションの設置に干渉する、建物側の設備である天井裏のダクトの移設も行われていないという問題もありました。今回のドラマは、別の機会にでも記事にしたいと思います。
夜間作業なので、近場でバッテリー駆動の照明を入手することは難しく、それでも急遽、簡易的な照明を用意しました。
しかし、設置できた位置や角度の問題で目に直接光が入り、むしろ作業の邪魔になるので、結局、簡易的な照明は消して作業します。照明が無いのですが、廊下の灯りを頼りに仕事になります。
以前に日本人の内装業者の下請けで、ショッピングモール内のテナントの解体工事をした時は、彼が手配していた照明が無く、本当に真っ暗闇で工事をしたこともあるので、その時と比べると随分と良い環境なんです。
灯りが無いので、垂直・水平レーザー墨出し器の緑のレーザーが美しい。まずは、パーテーションを組み立てて行きます。
垂直を真っ直ぐ合わせて、パーテーションを立てていきます。今回の場合、パーテーションを保持するために重要なのが、ガラス扉の開閉の力にも耐えるためのコーナー部分の柱。
ところが、天井裏の移設されているはずのダクトが残ってます。天井のコンクリートスラブに直接固定したいところですがダクトが邪魔をする。
かと言ってダクトに固定するわけも行きません。現在の状態を考察して、過去の実績と力学的視点からも判断をして、ガラス扉の開閉にも耐えられる様に、現状においての最善の方法でパーテーションとガラス扉を支える柱を設置します。
パーテーションを設置し終えたら、ガラスをはめ込んでいきます。
あぁ、ガラスをはめ込んだ後に、良く確認してみると割れてしまった。やはり、暗闇での作業は、トラブルに繋がる。
翌朝、確認しても、やはりガラスが割れている。当然、お客様へは無償での交換になりますが、建物のマネージメントが負担してくれるわけでもありません。。。
無事ガラスを交換して、ガラスパーテーションの工事は完了。
ガラスにフィルムを貼って、パーテーションの工事は完了になります。
マレーシアでの仕事というのは、内装工事、リフォームやリノベーション工事に 限らず、自分たちの作業以外の部分で、予定外の事は良く起こります。でも、それも想定内の事になります。
今回も、予定外の事が起きることは、想定内でしたので、作業を進める事ができました。もちろん、ローカルのスタッフの協力的な助けによって成し遂げる事ができるので、有り難い事であります。
今回の予定外で想定内のお話は、機会があったら別途、記事にしたいと思います。