『繁殖編 その3』ではいよいよ卵が孵化してからのお話しです!
いよいよみなさんもエンゼルの仔育てに全力参加ですよ
【稚魚用餌の準備】
水温にもよりますが、だいたい3日ほどで卵は孵化します
孵化したての稚魚はお腹にヨークサックと呼ばれる栄養袋が付いていて、そこから栄養を吸収して数日間過ごします
おそらくその間、親は何回も稚魚たちを別の場所に移動させます
そして孵化後5日ほどで稚魚たちは泳ぎだすでしょう
最初はちらほらと親の周りを泳ぎ出し、親はその稚魚を口にくわえては元に戻す作業を繰り返します
初めての餌やりタイミングはここです
餌は【孵化したてのブラインシュリンプ】です!
ブラインシュリンプとは動物プランクトンの一種です
観賞魚店やネットでブラインシュリンプの卵を購入する事ができます
この卵の孵化のさせ方は色々な方法が紹介されていますし、専用器具も色々売られていますが、今回は小学校ではこのやり方がいいんじゃないかな〜っていうのをご紹介します
小さなタッパーと割り箸を用意します
(蓋は使いませんよ)
割り箸の上の部分をタッパーの幅に合わせてハサミやカッターを使って切ります
この時、最初は少し長めに切っておいて、丁度のサイズになるまで少しづつカッターで削っていくとうまくいくよ
くれぐれも指を切らないように
こんな感じになります
実はこれで完成
ここに塩分濃度2%の塩水を入れます
写真のように割り箸の少し下くらいまで注ぎます
▷塩水の作り方は500mlのペットボトルの場合、10gの塩に満タンの水道水(500ml)
別の大きさの容器を使う場合は自分で計算してね
作り置きが可能だよ
そして片側だけにブラインシュリンプエッグを入れます!
割り箸かなんかで混ぜてね
卵を入れ過ぎてもうまくいかないよ!
ブラインシュリンプが孵化をするのに最適な環境は明るくて水温が28°Cです!その環境で約24時間で孵化します!
小学校では水槽のガラス蓋の上(照明の下)辺りに置くと丁度いいでしょう
約24時間たてばブラインシュリンプが孵化しています
ブラインシュリンプは光に集まる習性があるので、周りを暗くして卵を入れた逆の方だけに光を当てるようにします
数分から十数分たてば卵の殻(から)とブラインシュリンプに分離する事ができ、簡単にスポイドでブラインシュリンプだけ吸いとることができるでしょう
そしてそのブラインシュリンプは茶漉しなどの細かな網や油漉しペーパーなどで漉して下さい
コーヒーフィルターでも大丈夫だよ
そして漉したブラインシュリンプを水道水で洗います
10秒くらいかな
これで完成
スポイドを使って稚魚たちの近くに与えます
親たちはびっくりして攻撃してきますが、頑張って下さい
このタッパーを時間差で3つか4つ用意してください
そして登校してから、休み時間、帰る時というふうに、3〜4回与えましょう!
最初の2週間くらいがとても大切です
次回の『繁殖編 その4』では
ブラインシュリンプに代わる餌、インフゾリアの沸かし方を紹介します