カゲのナツカシJ-POPヒトリゴト 第12回目ですよぉ
今回は突然に音楽の方向性が変わってしまったこの方
今回のお題
YURA・YURA ~vibration / Fayray
(1998.10.21)
皆様覚えていますか(←失礼)Fayrayさん。
覚えている方でも印象に残っているのは
デビュー曲の「太陽のグラヴィティー」や
ロングヒットした「tears」だったりするのではないのでしょうか
では今回はなぜ「YURA YURA vibration」を取り上げるのか。
それはこの曲が間違いなくFayrayの転機になった曲だからです
前述の通りFayrayさんは「太陽のグラヴィティー」でデビュー
ドラマタイアップもあり華々しいデビューでございました
で、2ndシングルの「YURA・YURA vibration」のリリースとなる訳ですが…
「太陽のグラヴィティー」もリズミカルなアップテンポの曲でしたが
「YURA・YURA vibration」は完全にノリの良いダンスミュージックに近い物でした。
それは、その当時プロデュースをしていた浅倉大介さんの最も得意とする所でしたね
浅倉さんにしたらデビュー曲がヒットして
次の曲で自分のフィールドでの曲勝負だったのでしょう。
上のジャケットの通り服装もド派手なファーコート
更にテレビでのライブの時はトランペット持ったダンサーを3人従えて
「Fayray ダンスミュージック参戦」みたいな感じでした。
浅倉氏、レコード会社。共にやる気の表れが見えました
が、当のFayray本人は…
すっげえやる気ねえ
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
気だるいってよりもだるそうに口パク。そして右腕のみの振り付け(笑)
あとはサイドステップすら踏まずに直立不動。ある意味スゲエ
こうなるとダンサーも単なるピエロに見えてきますし
景気の良いお洋服も着させられているように見えます。
絶対嫌々歌っている。回りの努力が水の泡に
そうです。Fayrayはこんなダンサブルな曲を歌いたかった訳ではなかったのです。
Fayrayのやる気の無さが伝わったのか売り上げも伸びず
確か20何位かの初登場だった気が…
その後、Fayrayは浅倉氏と決別。セルフプロデュースに入ります。
出す曲はバラードメインのしっとりした曲が多く
「ああ…Fayrayはこういう曲が歌いたかったんだ。
そりゃ浅倉氏とはやっていけねぇよなー」
と納得いたしました。
現在はニューヨークに拠点を移されているそうで
でもカゲ自身は「YURA・YURA vibration」結構好きだったりします(笑)
浅倉氏の打ち込み系の曲は無機質な声と相性がよかったりするんですよね
その当時のFayrayの心の無い(どう歌ってよいか分からなかった)声が
皮肉にも浅倉氏の曲とシンクロしてしまいました
Fayray自身は「封印」してしまった曲なのですが、
カゲのipodにはしっかり入っている1曲でございます