約10年前S.Y(徳島県の高等学校3年)現・某県・大学1年生
「はじめまして
僕は、徳島県の高等学校に通っている者です。
今、3年生でもうすぐ大学センター試験を控えています。進路を決めるにあたり僕は、知能機械システム工学科がある大学に進学をしたいと考えるようになりました。ある日の新聞で、難病の人がロボット技術により意思伝達が可能になるという記事を読んでから、難病の方がどのようにして自分の気持ちを伝えているのかを知りたいと思っていたとき、この本に出会いました。徳島病院に僕の家から15分もあれば着くので、著者である蔭山武史さんに会えるかもと思い訪ねてみました。しかし、現在は入院されていらっしゃらないとお聞きしました。僕はこの本を読んだ感想をお伝えしたいと思ったので、本の最後にあったメールアドレスにメールさせて頂きました。...
僕自身も幼いときに病気をしていたこともあり、両親や姉、僕と関わったすべての人に感謝し、何よりも今は生きていることに感謝しています。蔭山さんのがまんやつらさ、絶望や苦しみを知ることで心が痛みました。でも、蔭山さんは、いつも前向きで、読んでいる僕の方が何度も落ち込みそうになると、温かい感謝の言葉や生きている喜びを感じ、勇気づけられました。声を失われたときには、さすがにショックを受けました。でも、蔭山さんは勇気のある方でした。ほんとうに頑張って頑張って生きているんだと思い感動しました。
僕はこの一冊の本に出会ったことで、これからの僕の進路を支えてくれる大きな力を得たようで心強いです。本誌89ページの3行目から91ページの5行目までの間を読んだとき、僕がこれからやるべきことを蔭山さんが教えてくれたようでした。人間にとって自分の思っていること考えていることやりたいこといろんなことを相手に伝えることをできることが一番の幸せであると感じました。これからは蔭山さんのような病気についても理解し、それぞれの人に合った意思伝達装置の研究に携わりたいと考えるようになりました。僕にどれだけのことができるか分かりませんが頑張っていきたいです。
努力して生きている人は美しい。そして自分の心とたくさんの人々の心も豊かにすることができる。最後の一句からそう感じました。
僕の方こそすばらしい本を読ませて頂くことができ、感謝しています。
有り難うございました。」


