明日、コレクティブハウスとゲストハウスとを対比するセミナーを開く。
それぞれ、少しずつは例が増えてきてはいるものの
まだまだメジャーではなく
あくまで「知る人ぞ知る」存在というところか。
ここではその定義うんぬんはさておき
その差について、自分の思うところを、予習的に記しておく。
よく言われるのは、共有設備の範囲だ。
コレクティブハウスでは、原則、お風呂、トイレ、キッチンといった水回り設備も
ひと通り各戸に備えていることが多いのに対して
ゲストハウスの場合は、共有となっていることが多い。
このことは、コレクティブハウスが多世代
ゲストハウスが比較的若年層に寄った入居者構成となることが多い
一因となっている。
ただし、本質的な差はそこにはないと考える。
おそらく一番の大きな差は、コミュニティの問題解決能力のあるなしだ。
日常、発生するさまざまな課題を
入居者相互の話し合いによって調整・解決する力。
例えばある人は、コモンスペースを使い、外から人を招いてイベントをやりたい
でもまたある人は、どんちゃん騒ぎはイヤだし
イベントのあと、コモンスペースが汚ないままであったりするのに耐えられないと言う。
生活の一部をシェアするということは
少なからず、こうした意見の相違に直面するということだ。
こうした場面を収拾するには
お互いの顔と名前が一致するというだけでは十分でなく
さらに、お互いの意見の相違を踏まえながら
建設的に落としどころを探るコミュニケーション能力
そしてそのベースとなるお互いの信頼関係が必要となる。
もちろんゲストハウスにその調整能力がまったくないということではない。
最終的にはもちろんハウスによるが
特に、世代が近く、「気の合う」仲間でコミュニティが形成されている場合
逆にとても円滑でエネルギーあふれる問題解決能力を備えるということも、
ままあるのではないか。
ただ、限界は「気の合う」仲間同士において、ということ。
世の中は、みなが「気の合う」者同士ではない。
若い者がいれば、老いた者もいる
男がいれば、女がいる
赤が好きという人がいれば、青が好きという人もいる。
そうした老若男女の人間関係において
こうした問題解決能力を形成することができるか。
コレクティブハウスではそこにチャレンジしている。
逆説的ではあるけれど
そうしたコミュニティがまわりに存在することで
安心して、自分が孤独になれると思うから。
ひるがえってビジネスの話。
じゃあ、このコレクティブハウスづくりが
ビジネスになるかと言われると、ちょっと厳しいかもしれない。
なぜなら、こうしたコミュニティを形成することへの
顕在的なニーズは必ずしもないから。
他方、ゲストハウスはより分かりやすいかもしれない。
入退去がフレキシブル。
家賃がリーズナブル。
ハウスによっては、居心地のいい人間関係。
コモンスペースの掃除は大家がやってくれる。
たまには大家主催のイベントも。
ひょっとしたらホテルに近づいているのかな。
でも自分はコレクティブハウスに一票を入れたい。
なぜなら、コレクティブハウスが想定する人間像
コレクティブハウスが想定するコミュニティ像に共感するから。
コレクティブハウスなら
まわりのちょっとした行き違いを人のせいにすることなく
自分の問題として解決する人をつくれると思うから。
コレクティブハウスのつくり出す未来に共感するから。
明日のセミナー、14:00スタートです。
まだ10名くらいまでなら入れるようですので
ご興味ありましたら、是非!
▼ 概要
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【日 時】 2008年6月7日(土) 14:00~17:00
(終了後、簡単な懇親会を企画しております。)
【会 場】 パンゲア ソラリアム
渋谷区恵比寿西1-24-1 (03-3463-3482)
http://www.pangea.jp/solarium/
(恵比寿、代官山から徒歩5分)
【定 員】 70名 (先着順)
【参加費】 2,000円
【主 催】 NPO法人 コレクティブハウジング社