はじめまして。夫でございます。

社労士事務所を経営しながら、労働局(労基署)の相談員をしております。社労士登録から7年近く経過しますが、まだまだ学ぶことが多く日々奮闘しております。妻の予告どおり、今後時々登場させていただきますので、よろしくお願いいたします。

ちなみに、私、長文となる傾向がございますのでご容赦下さい。

 

昨日の妻のブログにも(チラッと)記載されておりましたが、

私、図書館の上の階にある研修室で「第1種衛生管理者試験」を受験してきました。

 

 衛生管理者試験とは

 

既にご存じの方も多いかと思いますが、衛生管理者試験は簡単に申し上げると次のとおりです。

〇㈶安全衛生技術試験協会および全国7地域の安全衛生技術センターで実施されている国家試験です。毎月1回~数回程度(地域により異なるようです)実施されており、合格し免許申請後に免許証が付与されます。衛生管理者試験には「第1種」「第2種」の2種類があります。

〇出題分野は「関係法令(有害業務・有害業務以外)」「労働衛生(有害業務・有害業務以外)」「労働生理」となります。

〇この試験は単純に第1種が難しく第2種が簡単という試験ではありません。第1種は「有害業務に係るもの(法令分野や労働衛生分野)」を含んだ計44問、第2種は有害業務に係るもの除いた計30問を解くこととなるだけで、試験のレベル自体が高い低いということはないようです。

 受験した理由

 

〇私が今回受験した理由としては、働き方改革関連法が施行されて以降、衛生管理に関する重要性が法的場面に止まらず社会的場面においても重要視されてきたこと。また、私自身、顧問先や労働相談を受ける中でも衛生管理に関する相談が多いことを実感してきたことから、知識の重要性を再認識したためです。

〇社労士の資格を所持しておりますが、社労士受験生の時代は安全衛生管理体制と健康診断の勉強のみを勉強し、あとは捨て科目としていたため、本格的な勉強をしていなかったことも、今回受験した理由です。

 勉強方法

〇学習期間は4~5か月程度でした。私の場合、自営業と相談員の2足のわらじで仕事をしていたこと。また、家庭もあることから隙間時間を利用しながらの学習でした。1日換算で1~2時間程度だったかと思います。

〇基本的には独学ですが、講義付きの市販テキストとYouTubeの動画を利用しました。テキストを一読後、音声動画をひと通り視聴しました。こちらのテキストを利用しました。なお、このテキストには「衛生管理者KADOKAWA資格の合格チャンネル」の音声動画が案内されているので、コスパもよいかと思います。

 

 

〇過去問についてはこちらを利用しました。この問題集は重要ポイントも図表などで絞り込んであるので、問題を繰り返し解きながらテキストで得た知識をすべて書き込み情報を集約化していきました。試験当日はこの1冊のみを確認していました。なお、暗記する際は、語呂合わせを活用させていただきました。暗記しにくい知識が出たときは、「衛生管理者【のぐちゃん先生】公式チャンネル」の視聴をオススメします。特に労働生理分野の「ホルモン」に関する語呂は、面白可笑しく暗記できました。(実際に昨日の試験でも出題されました。)

〇本書と直近の公表問題を3~5回分を繰り返し解いていきました。

 

 

〇過去問集が7~8割程度解けるようになってくると、知識が飽和状態になることを実感しました。そこで気分転換と受験テクニックの研究も兼ねて、こちらのテキストを一読しました。こちらのテキストは、学習の初期から読み進めるよりも、ある程度学習が進んだ後に読む方がオススメです。少なくとも、お手持ちの過去問集を1周してからの方が学習効果があるかと思われます。

 

 

 受験した感想や印象

〇昨日受験してみた印象ですが、過去問集と全く同じ問題が数問程度出題されていましたが、全体的には正答を見つけづらくしており、あやふやな知識では全く解けないような難易度高めの印象でした。試験問題の持ち帰りができない試験のため、詳細な問題分析はできませんが、巷で言われるほど取りやすい資格ではないようでした。特に過去問を使いまわしているだけと言われている労働生理も、過去問集と全く同じ問題は(私の記憶する限り)2問しか出題されておらず、正答を見つけづらくしている印象でした。また、関係法令(有害業務以外)で派遣労働者における労働者死傷病報告書の提出先について出題されました。なかなかの難問だったのではないかと思います。(ちなみに私はすぐに答えが分かりました)さすがに合格率が4割程度と言われているだけのことはあると思いました。

〇しかしながら、難易度は高めかと思いますが、市販の過去問集を繰り返しテキストや問題集に書かれている図表などを暗記する。これを愚直なまでに繰り返すことで十分対応は可能だったと思います。

〇私の場合は、東北安全衛生技術センターの出張試験(盛岡市)のため、本試験レベルを一概に比較できないとは思いますが、詳細な暗記(例えば、製造許可物質の種類など)は必要な試験かと思いました。

 

 

試験結果は2週間程度で判明するとのこと。結果を待ちたいと思います。

 

 

※※なお、こちらの記事については、2023年12月2日時点の情報に基づくものです※※