今日は「おすすめの本」のお話です。

 

 

以前にも書いたのですが、私と娘の共通の趣味のひとつは『読書』ですニコニコ乙女のトキメキ

 

 

それに関するお話はこちら↓↓↓

 

 

 

 

 

そして、ネタバレなしの読書ブログも書いているので

 

そちらの記事がたまり次第

 

それぞれの作家さんのおすすめ作品や、シリーズ作品の紹介を少しずつしていこうと思っていますニコニコ乙女のトキメキ

 

 

 

 

そして今回は

 

東野圭吾さん 加賀恭一郎シリーズ(ドラマ「新参者」シリーズ)③

 

 

阿部寛さん主演で映像化されている「加賀恭一郎シリーズ(ドラマ「新参者」シリーズ)」を紹介していきます。

 

 

シリーズ最終である第十弾『祈りの幕が下りる時』までに加え、加賀のいとこである松宮がメインとなる『希望の糸』まで、全部で11作。

 

そのラインナップは刊行順に

 

 

1『卒業』

 

2『眠りの森』ドラマ化

 

3『どちらかが彼女を殺した』

 

4『悪意』

 

5『私が彼を殺した』

 

6『嘘をもうひとつだけ』(短編集)

 

7『赤い指』ドラマ化

 

8『新参者』ドラマ化

 

9『麒麟の翼』映画化

 

10『祈りの幕が下りる時』映画化。シリーズ最終。

 

11『希望の糸』松宮がメインのスピンオフ作品

 

 

となっています。

 

前々回は第五弾『私が彼を殺した』まで、前回は第八弾『新参者』までを紹介しました。

 

 

 

 

 

今回は第九弾『麒麟の翼』から、松宮メインのスピンオフ『希望の糸』までを、少しずつ紹介していこうと思います。

 

 

 

 

9『麒麟の翼』

 

胸を刺された男性は日本橋の上で息絶えた。

 

なぜ彼は、そんな瀕死の状態でそこまで移動したのか。

 

加賀恭一郎は独自の捜査の中で、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。

 

だが家族はその目的には心当たりがないという。

 

被害者が伝えたかった事とは何なのか。

 

そして加賀の捜査、信念に触れ、ある人物の心に生まれた変化とは。

 

 

 

前作『新参者』に続き、今回も舞台は日本橋です。

 

前作ですでにこれでもかと町を歩き、人と触れ合い、その町を知ろうとしていた加賀ですが

 

今回はそれがさらに実になっていて、これは確実に『新参者』を経た世界なんだなと

 

そんなことが感じられて嬉しかったです。

 

被害者は誰に刺されたのか。

なぜそんな場所まで移動をしたのか。

 

ふたつの謎を探るべく独自の捜査を行う加賀の姿勢と信念は、今まで見たきた加賀であり、何も変わっていないし裏切りません。

 

このゆるぎない思いと温かさに、やっぱり心惹かれるんですね~。

 

犯人は意外な人物ではありましたが、私にとってはそれよりも、加賀が突き止めた「真実」の方が何倍も心に響くものでした。

 

東野圭吾さんはこの加賀恭一郎シリーズでも、それ以外でも、たくさんの家族を書いています。

 

それぞれにいろんな関係性・思い・絆を書かれていて、腹が立つこと、胸を打つこと等様々な感情が沸き起こるのですが

 

本書では、親と子の絆を強く感じました。

 

家族であっても、思いを伝えるのは難しい。

 

相手の気持ちをそのままに受け取るのだって、簡単ではないです。

 

「家族だから」遠慮もないし、だからこその難しさってありますよね。

 

それでも、何か一筋の明るいものを感じさせてくれました。

 

これが加賀恭一郎のチカラであり、東野圭吾さんのチカラなんですね~キラキラ

 

 

 

シリーズの中でのおすすめ度・・・MAX

 

 

 

 

 

10『祈りの幕が下りる時』

 

加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのか・・・

 

今回起こった事件は、加賀の人生に深く深く関わっていた。

 

加賀はなぜずっと所轄にいるのか。

 

加賀の母はなぜ姿を消し、どのように亡くなったのか。

 

シリーズ最大の謎が解き明かされる、シリーズ最後の物語。

 

 

 

本書では、加賀の母・百合子が家を出てからどのような人生を送ってきたのか、

 

百合子が家を出た本当の理由はなんだったのか、が書かれています。

 

これには同じ母としてものすごく考えさせられました。

 

例えばですが

 

今まではAという概念が「社会の共通認識」であり「常識」だったのに、それがある日突然

 

実はBという概念が正しかった

 

Cが正しいと解明された

 

となったりして、下手をすれば元の概念と真逆のことが支持されだすことも、世の中にはあると思うんです。

 

また、もっと早くに解明されていたら結果はまた違っただろうに、ということも、たくさんあるんだろうなと思います。

 

そう思うと、それでも百合子の愛情が、思いが、少しでも加賀に伝わるようにと願わずにはいられませんでした。

 

 

また、今回の事件は複数あり、それが思わぬところで繋がっています。

 

加賀と母と対比するかのように描かれていたのは、浅居博美という女性と父でした。

 

博美の人生は壮絶なものでしたが、博美と父がどのように生きてきたのか

 

そして何より終盤の二人のやり取りは・・・

 

さすが東野圭吾さん。感服でした。

 

何回読んでも、結末がわかっていても、涙なしには読むことができません。

 

絶対外では読めない不安

 

間違いなく、シリーズの最後を飾るのにふさわしい作品だと思います。

 

 

 

シリーズの中でのおすすめ度・・・MAX

 

 

 

 

 

11『希望の糸』

 

常連客も多い、温かな喫茶店を営む女性が殺害された。

 

加賀・松宮たちが捜査をするも、関係者たちはみんな口を揃えて言う。

 

被害者はいい人だった。

 

 

 

被害者の不可解な行動を調べていくと、おる少女の存在が浮上。

 

また一方で、金沢ではひとりの男性が息を引き取ろうとしていた。

 

彼が残そうとしている遺言状には意外な人物の名前があったのだが・・・

 

それぞれが追い求めた「希望」とは、いったい何だったのか。

 

松宮がメインとなる、加賀恭一郎シリーズスピンオフ作品。

 

 

 

スピンオフ作品とはっきり明記されているわけではありませんが、本書は加賀のいとこである松宮脩平がメインとなっているので、そう表現しました。

 

第七弾『赤い指』で初登場した松宮は、時には加賀と組んで捜査をし

 

時にはいとこという立場で加賀と加賀の父を思い、その親子関係にも深く関わってきました。

 

初登場ではまだまだ若く未熟な部分も多かった松宮ですが、本書ではその成長した姿が見られたのも嬉しいところです。

 

メインとなる事件の捜査には加賀も携わっていますが、加賀の登場は今回そう多くはありません。

 

それでも加賀の刑事としての信念や思いは何一つ変わっていませんし、さらには松宮を思う、いとことしての加賀もいて

 

相変わらず安定感・安心感は抜群な上に、嬉しいポイントだらけでした。

 

お話はメインとなる事件を含み、大きく分けると3つの家族の事象が複雑に絡み合っていく形となっています。

 

ここには東野圭吾さんらしいテーマがたくさん盛り込まれています。

 

事件の犯人に関しては意外ではあったけど、正直この人物の考えと行動は理解できないところだらけでした。

 

それでも読後感が悪くないのはやはり、人の思い、温かさと加賀恭一郎の信念が描かれているからかなと。

 

登場人物が多いので名前と立ち位置が一致するまでには少しかかりますが笑

 

シリーズファンとしては読んでおいて損はない一冊かなと思います。

 

 

 

シリーズの中でのおすすめ度・・・MAX

 

 

 

 

 

東野圭吾さん 加賀恭一郎シリーズ(ドラマ「新参者」シリーズ)③

 

でした。

 

 

 

そしてこちらはすべて、下記のブログで記事を書いています。

 

 

それぞれの記事には、ネタバレなしでさらに踏み込んだ感想や、おすすめの点などを上げています。

 

また、他の作家さん、他の小説の記事も書いているので、読んでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

長い文章を読んでいただきありがとうございましたおねがいラブラブ

 

 

 

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