これまでのブログにも何度も登場しているモーツアルトの曲を紹介したいと思います。
小学6年生の時に知ってしまった、官能の18世紀の世界。禁断の18世紀。
あ、いや、絢爛豪華な18世紀の世界。
それまでは、まだチェッカーズくらいしか興味がなかった小学生でしたが、
ある日、小学校から帰宅すると、母が録画していた映画を観ていました。
なにやら、バッハっぽい人がいたり、マリーアントワネットっぽい人が出ていたり、
私「なにこれ?」
母「モーツアルトのお話なのよ。んまー、作曲家もこんなだったのね。」
と、泣きながら観ていました。
私「モーツアルトって、あの音楽室の絵の?」
母「そうよ。あなたも観なさいよ。」

てなわけで、そのまま観たのか、別の日に観たのか、、、
小学6年生といっても、ほぼ3学期頃だったと思います。

Wikipediaで調べました。
以下引用
1986年10月12日『日曜洋画劇場』21:02-24:09
20周年特別企画 劇場公開版ノーカット放送

2学期の終わりでしたね。
秋から冬にかけての夕方に観た記憶があります。
母に言われたのもありますが、
音楽室の肖像画がでしか見たことがない人物。
そんな昔々の人が、生身の人間として生きていたその時代と、
その人の物語が知りたくなり、
録画していたビデオを観ました。
あの白いフワフワくるくる頭はカツラだったのを知ったのもその時でした。

途中、子供には刺激的なシーンもありましたが、
まぁ、6年生なら、少女マンガなどでもいちゃつくシーンはありましたので、
まぁそこは、後の夫婦となる二人なのですから、特に問題ありませんでした。
(30年後、ディレクターズカット版を観ましたが、あのシーンはなくて正解だったと思います。あれはなくていい。ただ、瀕死の夫の指示で譜面起しをしていたサリエリに、なんであんなに嫌悪感を顕にしていたのかが、この未公開シーンで納得できました。)

これ以降、ショパンやベートーベンの半生を描いた映画が続々と、
公開されていたと思います。恋愛メインで^^
ショパンの映画は昔にも何本か製作されているようですね。
ロマンチックだからでしょうか。絵的にも良いんでしょう。

しかし、あの誰でも知っている、誰でもその一節を口ずさめるくらい有名な曲の数々を作曲した
あのモーツアルトが、あんなに悲惨な最期を遂げていたとは。
多感な12歳の少女は、自由奔放な天才作曲家に心を奪われるのでした。
肖像画が普通に好みのタイプ。赤い衣装のあれは25歳くらいだそう。

その年のクリスマスプレゼントには、
映画『アマデウス』のサウンドトラックレコードを買ってもらうのでした。
それからは、モーツアルトにはまって、旅行会社のパンフレットに、
オーストリア旅行があれば、片っ端から貰って帰り、
景色を切り抜いて部屋に貼ったり、カセットテープのジャケットにしたり。
中学に上がり、NHKのFMで録音したオペラを部屋に流し、
登校前には、録画していた国立音大の海老沢敏教授の「新・モーツアルト考」を見たり、
そんな私を見て母は、変な子ねと言っていました。

ラッキーなことに、中学の同級生に、お父様が音大の教授でお母様がピアノの講師という、なんとも羨ましい子がいまして、
あの当時、先生に見つかったら没収されそうなのに(今でもですが)、
いや、ゲンコツ喰らうかもしれなかったのに、
お父様のウィーン出張の際のお土産のモーツアルトのチョコレートを
こっそり学校に持ってきてくれたのでした!!
箱ではありません。中学生ですから、1個。
それでも、もう私にとって、そのチョコレートは金塊に見えました。
しばらくは包み紙もとっておいたと思います。
そんなにクラシックが好きならと、いろんなカセットを貸してくれました。
この1年後に、光GENJIにはまり、2年後には、カイリー・ミノーグにはまるとは^^

そのサントラに収録されている曲の一つに、とても安らぐアリアがあります。
ただ、こちらの曲は劇中には使用されておりません。
でもサントラのお陰で、こんなにも美しいアリアに巡りあえました。