こんな時代だけど、こんな時代だからこそ、
結婚には、価値があるような気がするのだ。
できれば周囲の満面の笑みによって祝福されたかったが、仕方がない。
それは、またの機会にしよう。
(と言ったら死ぬほど怒られた。なぜだ。。。)
さて、そう心は決まったものの、恥ずかしながら結婚するのは初めてなので右も左もわからない。
何を隠そう、運転免許を取るときに一番不安だったことが、右折と左折どっちがどっちかわからないということだった。
今でも、確率1/2を正解し続けてここにたどり着いている。
ちなみに、右はお箸を持つ方の手であり、寺田蘭世は左利きである。
まあそれはそれとして、社会人として、最低限、冠婚葬祭の儀式たるものは知っていないとまずいのではないか。
けっこん【血の付いたあと。「─が残る」】
あー、まあ、血縁関係になるということか。
なんだ、意外と簡単じゃないか?
って、それは血痕やろがい!
なんで最近ダジャレにハマっているの?
と聞かれても、それは林家ペーなので答えられない。
そんなことはどうでもいい。
どうでもいいので、生駒大先輩が表紙のゼクシィでも読んでみるか。。。
なんと、この本によると
結婚するにあたって、しなければならないことは、
式場・披露宴の選定やハネムーンプランなど、六ヶ月前から目白押しである。
ということは、最低でもいまから六ヶ月間は結婚できないということになる。
果たしてコロナは収まっているのだろうか。
どうやら健康診断もこの時期にやるらしい。
「異常があれば挙式までには必ず治療しておきましょう」とのことだが、
アイドルオタクは六ヶ月で治るのだろうか。
既に半年間の隔離治療が試みられているが、一向に改善の気配はない。いいのだろうか。
五ヶ月前になってくると挙式・披露宴の出席者の選定、新居の準備などもしなければいけないらしい。
出席者はとりあえずファンクラブから先行販売して、一般応募も2次くらいまで用意すればいいか。
こんな時代だし、配信もした方がいいのだろうか。
出来れば、LINELIVEがいいな。
それにしても新居とは盲点だった。こんな時代引っ越しをしなければならないのだろうか。
かと思うと、三ヶ月前には結婚調度品というやつも必要になるらしい。
ちょうどあったよ!調度品だけに!
\ ドッ! /
二ヶ月前になると、かなり話が具体的になってくる。
引き出物の選定や衣装、かつら合わせなどという新しいんだか古いんだかわからない気持ちの文字が並んでいる。
「引き出物」と言って手渡し、開けてみたら箪笥の引き出しが一個だけ入ってる・・・
みたいなことではダメなんだろうか。
それとも、出口で記念写真を千円で売る、とか、
限定生写真 披露宴スペシャル衣装③、とかを売った方がいいのではないか。
いや、そもそもこれはあげるものであってお金を取ったりするものではないらしい。
ぐぬぬ、難しいぞ、結婚。
さてこれだけでもヘトヘトになりそうなのだが、これが一ヶ月を切ると殆ど殺人的なスケジュールとなる。
「ハネムーンのための身の回りの点検」「出席者の確認」
「出席者名簿と席次表を式場へ提出」「媒酌人、司会者と最終の打ち合わせ」など、
普段の仕事でもこんなに忙しくない、芸能人並みのスケジュールとなるようだ。
こんなのを見てしまうと、
「結婚式の途中でもう一人男が乱入し花嫁をさらっていき、俺はなすすべがなく、
逃げ出した二人は実に幸せそうな結末を迎える」
というような筋書きは不可能に近いと思われる。
だってそこから6ヶ月、この人たちはまた健康診断を受けたりしなきゃならないんだから。
思えば、そもそも結婚というものは赤の他人同士が共に生活していくことであり、
思ったほど、簡単な話ではないのかもしれない。
一時の感情の盛り上がりで結婚し、やはり性格が合わなかったというのもよく聞く話である。
同じ年齢の友人に、「離婚」経験者が既に3人もいるのだ。
彼らの反省も活かすべきだろう。どうやって活かせばよいのかは、まったくわからないが。
結婚とは、単に一緒に暮らすというだけの話ではないのかもしれない。
そんなことを、ゼクシィで知るとは。
ええんか、ゼクシィ、結婚したくなくなるぞ。
とにかく、これで万端整った。
新婚旅行なんて、行けるかどうかもわからないが、
とにもかくにも、世間的な体裁としてやるべきことは確認できた。
大変だが、二人なら、
きっと楽しみながらできそうな気がする。
さて。
あとは、その、結婚相手を、探すだけだ。