幸せとはなんだろうな、と考えたことがある。
きっと誰しもが考えたことがあると思う。
(このブログ記事には、幸せとしあわせ、二つの単語が出てくるが、
もちろん違う意味で使用している)


街中で急にテレビにインタビューされて、
「あなたは幸せですか?」と聞かれたとき、
「しあわせです!」と即答できる人は、半分もいないと思う。
それだけ、しあわせとは、難しいものだし、
人は、毎日毎日がしあわせ過ぎると、
いつの間にかそれが「しあわせ」であることを忘れてしまうものだと思う。
それも、ただのヒントだけどね。

例えば、同性愛者の結婚について。
「異性愛者と同じ幸せを味わうことができないのはおかしい」
という意見がある。
確かにそうだと思うが、
「結婚」自体が幸せであるという誤った幻想に基づいて主張していると思う。
(結婚という制度に付随するさまざまな権利を行使できないのはもちろんおかしいと思う)

だって、結婚によってしあわせになることが出来るかどうかは、
ほとんど半々だから。
自分も、同級生の結婚が、珍しくない年になったが、
幸せ「そうにみえる」人は、半分くらいのもんだ。

さて、今日は
「コンプライアンス」と「インテグリティー」という考え方について
ブログを書いてみたいと思った。

これがわかったからなんだということだけど、
僕は、アイドルを応援する上でも、関係があると思うので、書いてみる。

「コンプライアンス」
って、よく聞く単語・・・かなと思う。

意味は、「法令遵守」つまり、ルールを守る、ということ。
芸人は闇営業をしないだとか、
アイドルは、私的な恋愛をしない。
とか、そういうこと。

※アイドルも女の子なんだから恋愛してもいいだろ!は、この文脈では言わないで欲しい。
 なぜなら、ルールを守る、とは、ルールがある前提の話だからだ。
 仮に恋愛禁止ルールというものを交わしていた場合、
 それを破ることはコンプライアンス違反だ。

どうしてコンプライアンスが重視される世の中になってきたのだろう。
まあ、それだけルールを違反してでも目的を達成しようとする人が多いからかな。
もうひとつは、「いろんな人に見られるから」
これも凄く大事だと思う。
いろんな人には、いろんな基準があって、いろんな考え方、見方がある。
そんな中でわかりやすく白黒をつけるには、
「ルールを決めて、それに違反するかしないかを判断する」
のが、一番スッキリしていて、わかりやすいからだ。


一方、「インテグリティー」
ってなんだろうな。
日本ではあまり使われていない英単語なので、翻訳するのは、難しい。
個人的に一番近い言い方は
「プライドを守る」こと。

つまり、ルール以上のなにかを守るということだ。
自分自身で決めたこだわりとか、
なんとなくやっていること、
影の努力、誰にも言われずに、頑張ること。

なんでもいいんだ。
だってルールではないから。

インテグリティーを「高潔」とか「誠実」とか訳す人がいるのもわかる気がする。

これは確かに、ルールではない。
これを守らなくていいのか、と言われたそうではないと思うんだよ。


ネガティブリスト と ポジティブリスト
という考え方がある。

ネガティブリストは、やってはいけないこと
ポジティブリストは、やるべきこと

それぞれが、リスト化されて並んでいるということ

でも、ルールとはたいていの場合、
コンプライアンスのところで触れたように、
誰の目にもわかりやすいことしか書かれていない

例えばポジティブリストに
・ブログを書く
とあるからと言って、
ブログさえ書きゃなに書いてもいいのかという疑問はある。
私のいじめられ遍歴!を掲載してもいいのか?と思う。

疑問がなぜ生まれるかというと
ルールには「なんのために」が抜けているから。

つまり、ネガティブリスト/ポジティブリスト
というのは、ルールとは所詮、それぞれのリストでしかないという考え方を示している。
なんのためにそうするのかは、教えてくれない。

そこは、そのルールを守ろうとする人が
自分のプライドで考えていかなきゃいけない部分なんだと思う。

自分が仕事をするとしても同じだよね。
意味を理解せずにした仕事が、評価されることは絶対にない。

だから、インテグリティーというのは、
誰の目にもわかりやすくて、簡単なルールには出来ないけれども、
こだわって、より良いものを作り上げていこうとするならば、「心の底から理解しておかなくてはいけないこと」
という意味なんだと思う。

だから、「結婚」だけしても意味がない。
「しあわせ」を追い求めた上で、結婚するかしないかは選択していけば良いのだ。
形だけのルールとはそういうものだ。



俺の応援しているアイドルグループは「恋愛禁止」
という明確なルールはないから良いと主張すること
良いと思うけれど、形だけのルールを守ることだけが、ものを作るということではない。

むしろ、「他と違う良さ」というものは、
インテグリティーの部分にこそ、表れるものだ。
ということを、ここに書き記しておきたい。


プライドを守り抜く人が、好きだ。

かがやき