目ヤニと口内炎と便秘。
いったい何のことだ?と思われた方もいるでしょう。
つい最近のことです。
元々大腸憩室炎で悩まれている患者さんが、「最近目ヤニが多くて、口内炎もできるし、なんだか虫に刺されたところが膿みやすいんです。」とのこと。
事情を聞くと、最近少し便秘気味になっているそうです。
身体を診させていただくと、舌の苔がいつもより厚く乾燥しており、背部のあるツボに予想通りの反応が現れていました。
これらの情報を総合的に判断して、身体の中に「湿熱(しつねつ)」が溜まっていることを察知し、あるツボに1本だけ鍼をしました。
数日後、来院されたときには、便通もよくなり、目ヤニや口内炎も一緒に消えたと報告して下さいました。
湿熱(しつねつ)とは、体内に湿気が溜まり、蒸し暑くなっているような状況を示します。
最近、梅雨が近づいてきて気温・湿度ともに高くなり、蒸し暑さを感じますよね。
こういった時に、うまく汗をかいたり、便通がよければ、体内に湿熱を溜めることはないのですが、運動不足で汗をかかなかったり、飲食の不摂生で味の濃いものを食べ過ぎたり、便通が悪くなると湿熱が溜まります。
この患者さんの場合、この湿熱が身体に悪さをして、目ヤニ・口内炎・虫に刺されたあとが膿みやすいなどの症状が現れたのです。
問診で得た情報、身体に出ている情報、それらを総合的に分析し、東洋医学的に病の原因や、病に至るまでのメカニズムが明らかになり、それに対応するツボや処置を導き出せば、大抵のものは治せます。
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