これはサイモンさんも同じこと言ってたんだけど、メッキ。外観。これが難しい

 

これはステンレスの削り出しなんだけど、

 

こんな感じで、外形寸法と公差を打ち込んで、これ作って

 

ってやったら、

 

どの工場に出しても同じものができる。

 

だけど、

 

メッキだと、

 

ハードクロムコート

 

これだけなんだよな。

 

厚いか薄いか、表も裏もコートされているのか、切削のアラが隠せているのか、メッキムラがあって、ブチ模様が入っていたりしないか、鏡のようにきれいな仕上がりになっているのか、薄くて、くすんでいるような仕上がりなのか、

 

どのパターンでも

 

ハードクロムコート

 

で表現されてしまう。

 

数字では表せないメッキ工場のうまい下手。

 

車の板金でもうまいところと下手なところがあって、赤で塗ってくれっていっても、表面がザラザラになっているやつとか、タレがあるやつとか、マスキングが下手で、関係無いところも塗っていたり、ビスの上から塗って、ネジ山つぶれていたり、

 

うまい下手って、

 

赤で塗って

 

だけではわからないんだよな。

 

ここが難しい。

 

というか、部品作りで難しいのは、メッキ。

 

これに尽きる。

 

20万近く払って、勉強させてもらいましたわ。

 

 

 

いやまじで、何度となく同じ失敗しちょんやけど、

 

速度優先で、石橋叩くの忘れるんよね~~~~

 

基本は、最初少量でチェック。

 

その後、量産

 

これを忘れてしまう。

 

何度も取引を重ねて信頼関係ができている工場。

 

例えば今回は、削り出しの部品でいい工場で、取引回数が増える。

 

いい仕事してくれるんでメッキもうまいだろう。

 

メッキの確認をせずに量産発注。

 

なんせね、

 

サンプル、量産

 

となると、時間がかかる。

 

サンプルに2週間。量産に2週間。

 

そして、サンプルが5個で1万くらいだったら、100個だと、3万くらいなわけ。

 

全然値段がちがうやん。

 

5個も100個も大して値段が変わらんのよね。

 

すると、スピードも遅いし、サンプルチェックを忘れて、一気に量産をかけてしまう。

 

これがいかん。

 

やっぱネットショップの醍醐味って、自分が考えた商品が具現化して、それが売れたときなんよね~~~

 

この快感を優先してしまうと、こうなる

 

いい加減、勉強しろオレ!

ラインローラーもクロムメッキついでにお願いしたんだけど、これもイマイチ。

 

ラインガード300個

 

これもダメ。

 

全部で

 

900個パァ!

 

大打撃。

 

20マンくらい?

 

いやはや、高い勉強代になったぁあ~~~~涙

 

こーゆーのはいいのよ。

 

ラインガードとか、ラインローラーとかの駆動系。

 

これはまずい。

 

こーゆーメッキの観察は、顕微鏡に限る。ご覧ください。

 

こいつはアブ

 

切削傷は結構のこっていて荒いけど、メッキが厚く、ツヤがある。触った感じもツルツル。

 

次はウチのメッキ

 

表面は旋盤の切削跡が残っていて、メッキが薄いから、縦線が見えますよね?

 

これが悪い。

 

ツメで左右にひっかくと、ツメキリみたいに、ザラザラするわけ。

 

摺動

 

って言葉がある。

 

これは、

 

部品と部品がこすれて動く

 

ことなんだけど

 

ここに摩擦が多いと当然、動きが重くなる。

 

取り付けてみて、動かしてみると、やっぱ引っかかる。

 

この部品ダメ

 

ちなみに、先ほど摺動ってことを説明したけど、この部品でいうと、ラインガードのメッキがそれにあたる。

 

よくオールドアブを大事に使っていて、ラインガードのメッキが薄くなって、真鍮の地肌が見えかけているのを使っている人を見かけますが、当然、摺動はイマイチ。

 

摺動パーツはこすれてくると、摩耗する消耗品なんで、「使う」ことが前提ならば、メッキが新しいのに変更しましょう!

着弾したのがコイツ。

 

もうこの時点でメッキがダメってのがわかるよね?

 

まずね、メッキが薄い。裏側のメッキが甘い。下地の真鍮がみえとる

 

上がアブの純正。下がウチの部品。メッキのツヤが全然違うっちゃ

 

もうね、ツメでカリカリすると、アブの純正はツルツルなんだけど、ウチのはツメが削れるくらいザラザラなん。

 

この商売やっちょって、何が悩みどころちゅうて、それは、不良在庫ですわ。

 

ピニオンギアとメインギアを100個ずつ仕入れたら、ピニオン20個しかこなくて、メインギア100個。

 

セットでないと販売できないため、メインギア80個が不良在庫。

 

これが痛い。

 

ウォームシャフトでも全く同じことが起きて、現在の在庫でいうと、ウォームシャフトの4000番

 

シャフトが200本で、ラインガードが80個。

 

シャフト120こが不良在庫

 

この対策として、ラインガードの製造に乗り出したわけ。

 

これがモデリングした図面。

 

1年位前から安くて早くて品質のいい強力な工場と付き合うようになり、現在、そこに全部作ってもらっていて、絶対の信頼があったわけ。

 

で、材質真鍮。メッキをハードクロムコートでお願いしたんだよね。

 

続く。

 

 

今現在、ハンドル関係がゴメクサス以外売れないんで、あまり仕入れないんだけど、ゴメは、ハンドル本体が高いんで、スピニングハンドルは別口から仕入れているんですが、こないだ、3mmのダイワ供回りハンドルを仕入れたところ、

 

EVAが傷だらけ。

 

全部ソレ!

 

こーゆーのがあるんだよな~~~

 

ゴメは問題ないけど。

 

安くて売れてたんだけど、こーゆー部品が入ってくると後後めんどい。

 

やっぱ、ハンドル関係は、今後、ゴメオンリーでいきますよ!

長いことかかりましたが、ようやく仕上がりましたw

 

インスタで昨年からお世話になっているお客様!

 

こうするとうまいこと収まって出荷完了!

 

ソリッド目あり、380円。

 

フックアイツキ850円。

 

こだわりのフロッグは是非塩ビでお願いします!

雷魚水槽で活躍しているエーハイムですけど、月一のフィルター交換後、よく

 

ゴゴゴゴゴ

 

とノイズがする。

 

エアがみかと思って、本体をゆすってみても改善せず。

 

あれこれやってみて、分かったのだが、

 

電源をONOFFすると治るらしいw

 

解決してしまったw

 

それでも治らないときは、インペラあたりのゴム交換らしいw

アブのウォームギアを外すためにカシメを削り落とす。この際使えるのが、ルータービットである。

 

こいつをルーターの先につけ、ここの頭を削る。

 

なお、昔はプロクソンでやっていたが、こいつは、すぐに熱を持つのと回転が遅い。回転が遅いと、刃が負けてしまい、ぶれて作業性が悪い。

 

現在はコイツである。ルーターミニペン。4万くらいだが、プロクソン2個分である。絶対こっちのほうがいい。パワフルだし、熱を持たない。車の改造なんかでもかなり使える逸品であるw

 

こいつで削っていく、

 

こんくらい落とせば大丈夫。

 

あとは、ギアをヒートガンで少し温めて、

 

プライヤーでつかんで外せば取り外せる。

 

バラしたウォームシャフトはこの通り。

 

ギアの測定は終わったので、次は樹脂カラーの測定、CADでのモデリング。

 

あとはこのウォームシャフトの測定とモデリングである。

 

なお、このウォームシャフトはギアではない。

 

ネジである。

 

あやねじ

 

と言われるネジで、ギア屋では作れない

 

CNCの部品屋で作られる。

 

CNCの人脈はウチは強い。

 

100個くらいのロットでOEM委託する人脈はまかせとかんかい!

 

安くてめちゃ飛ぶウォームシャフトの製作。

 

楽しみw