小豆島八十八ヵ所第六十八番札所
寺院名:南面山 薬王院 松林寺

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鐘楼
 梵鐘は、土庄町指定文化財(工芸品)。鷹尾山八幡宮銅鍾(伊喜末八幡神社)

 

 

本地堂
 正面が、2,7m 奥行きが3.6mの流れ造りであで、丸瓦葺きの切妻造り、庚申堂ともいう。正面の額に「八幡本地無量寿如来五社之旧跡」とある。青面金剛をも併祀している。

 

 

宝篋印塔
 高さ3.9mあり、金剛界四仏光明真言の高祖千年忌塔で、天保二年(1831)七月本願主龍海の立派な塔である。塔身の北面に陀羅尼経末尾の梵語刻字で町内では数少ない様式である。

 


本 尊:薬師如来
宗 派:真言宗善通寺派
開 創:
住 所:香川県小豆郡土庄町伊喜末641

電話番号:0879-62-3367
納経所:当寺
由 緒
 寺伝では、行基菩薩の創立で、はじめ長現寺と号した。人皇百八代後陽成天皇文禄二年(1693)朝鮮国王、虎を秀吉に献じて、その船この沖で暴風のため沈没しかけて辛うじて伊喜末の浜に漂着した。老虎は大いに疲れたので、この寺の北の谷側に家を建てて加養して回復を待って大坂に出帆した。よって、この屋敷を虎屋敷ととなえた。当寺を虎渓寺と改名した。そのご、松林寺と改号したという。
 本尊薬師如来は、毘首羯磨(びしゅかつま)のさくである。百十二代後西天皇明暦三年(1657)当中島の海岸で、霊光を放っていた霊体であった。いずこより来現されたかは知る由ないが堂宇を建て薬師堂となした。
解 説
 山門は,二脚門で、切妻、本瓦吹き、2.7m×1.8m、太い角柱で低く建ち、軒を深くしている。白亜の土塀と調和して安定感がある。
 本堂は、12.6m四方で疎垂木で、屋根は入母屋造りの本瓦葺きの伽藍造りである。内陣と外陣に分かれて、外見は小豆島の他の寺院によく見られる本堂兼用の客殿であるが、全部が金堂となっているから島内最大の規模を持った本堂である。客殿は本堂の背後に接続している。
 【寺号は本尊を安置する御堂。院号は僧衆が住む場所。山号は仏菩薩の威光を現す。】
感 想:
文化財:
資 料:香川県立図書館蔵 「朱鷺書房刊 小豆島八十八所霊場会編 小豆島八十八ヵ所遍路」、ホームページ、土庄町史などより転載しました。
撮影日:2023年10月10日