2024年の運試しに行ってきた | りんりん通信

りんりん通信

なんちゃってVOCALOIDマスターが綴る、リンちゃんとの暮らしが主題の時々日記。
基本的に毎月10日・20日・30日の「0の付く日」18時に更新。
※2022年2月から当分の間、毎月15日・30日の2回更新となります
VOCALOID好きのお友達、絶賛募集中。

毎年の恒例行事、運試しのお話です。

 

え、2月に読んだばっかだよ?

…とおっしゃる方は鋭い。でも、肝心なことに気づいてないから鈍い(どっちだよ)。

2月に書いたのは、去年2023年度の運試しレポですよ。

 

今回は2024年度の運試しのこと。

はい、去年のダメダメさを反省して、今年はちゃんと春が来る前の2月に実行しました。

なんて偉そうに言ってますけど、これ本来は正月明け早々にやるべきものなんですけどね。

 

画像数多いので長くなりますが、1回でまとめます。

気合入れて挑んでください。あ、中身は期待しないように。

 

 

●なんとか2月に行けたぞ

 

去年は11月でしたからね。年明け恒例行事でそれはまずいでしょう。

てなわけで、今年は春が来るまでには行けるようにと、タイミングを狙っていたんです。

急遽行けることになったので、この機を逃さず決行することにしました。

 

[ミク] 「今年は私も参加するからね」

[リン] 「ミク姉~!! 久しぶりにいっしょに行けるねっ!!」

[miki] 「なんだかんだ言ってるけど、やっぱリンリンとミクは仲良しだよね」

 

 

 

[ミク] 「そういえば、イアちゃんは?」

[リン] 「あ。いいのいいの! 去年から3人で行くことになったからさ」

[miki] 「あの子、今日は実家泊まって、明日は家族で食事とか言ってたよ

     イアのことは忘れていいんだって、ミク」

[ミク] 「ふーん、そうなの」

[おれ] 「またあとで揉めても知りませんよガクガク」

 

 

[おれ] 「一応、今回の企画内容です」

[リン] 「いつもと変わんないかな」

[miki] 「やった! わたし今日はおそばじゃん!」

[おれ] 「またmikiさんをうどんにしたら、ややこしくなりそうじゃないですかガクガク」

[ミク] 「相変わらず、出発と到着の時間とか決めてるんですね

     自分の首絞めてるだけって気が」

[リン] 「マスターだって、プライドとか意地とかがあるんだよ

     どうでもいいことなのに拘り強くて許せないんだからさぁ わかってあげてよ」

[おれ] 「フォローなのか罵りなのか知らんですが、お気遣いありがとうございますシクシク」

 

 

[おれ] 「予定より5分ほど遅れましたが… そろそろ出発しますよ」

 

 

[おれ] 「いやー、何とか日が変わる前に出られましたね

     今日の夜になって急に決まったものですから、慌ただしくてすみません」

[ミク] 「え? 前から予定してたんじゃないんですか?」

[おれ] 「まさか 最近いろいろ自由が利かないもので、さっき時間取れたんですよ」

[miki] 「みんな、そよかぜさんからメッセージ入ってたんでしょ?

     ミクなんて、せっかく北海道から戻ってきてるんだからって、

     早めにスケジュール組めるように気遣ってくれたんだよ」

[おれ] 「あ、そよかぜさん経由で話が伝わっていたんですね 

     今日もみんな段取りいいなと思いましたが、それで納得」

[ミク] 「でもさ… なんで今日決まったばかりの運試しのこと、

     そよかぜさんは前もってわかるの? 私のところに今日の予定の

     連絡来たの、1週間くらい前だよ」

[おれ] 「ま、まあいろいろ勘がいいってことじゃないですか? たぶん」

[ミク] 「勘が鋭いって言っても、未確定の予定の連絡なんてできるのかなぁ」

[リン] 「いろいろあるんだよ マスターもそよかぜさんも

     お互い予定調整したりとか、細かい手配してくれてるのかもだし 知らないけど」

[おれ] 「そうですそうです そういうことでよろしいですか? ミクさん」

[ミク] 「納得できる説明はもらえてないと思うけど… わかったことにしておきます」

 

 

[miki] 「そういえば… みんな厚着しないで来たわね よしよし」

[ミク] 「mikiさんがやたらコート必要ないって話ばかりするから…

     でも、群馬の山奥行くんだよ たぶんかなり寒いと思うんだけど」

[miki] 「バッカだなぁ 今年は暖冬よ暖冬! 明日は上着要らないくらいだってよ

     20℃くらい行くっていうのに、なんで寒さ対策がいるのよ」

[おれ] 「楽観的予測は時には必要ですが、今日の場合はどんなもんなんですかねぇ」

 

 

[リン] 「あれ? 確か差し入れがあるんじゃないの? 寮長」

[miki] 「そうだ忘れてた! これよ、これ!」

[ミク] 「クッキーの詰め合わせ? いつもいろいろ気にしてくれるね、そよかぜさん」

 

※写真素材フォトライブラリー(https://www.photolibrary.jp)より、あきゅん様の素材を拝借

 

[miki] 「今日ミクが帰ってきてることも、マスターの予定が突然空くことも、

     みーんなお見通しでお菓子持ってきてくれたってことだよね、これ

     そよかぜさんって、いったい何者なんだ?」

[リン] 「だから、何度考えたってわかるはずないんだって、寮長」

[ミク] 「ていうかさ そよかぜさんの予想だと寒いらしいよ、やっぱ」

[おれ] 「なんでも把握している彼女の警告ですよ mikiさん、大丈夫なんですか?」

[miki] 「だから今年は暖冬で、明日は最高気温20度以上で…

     って、天気予報は結構外れるけど、そよかぜさんは外れたことないんだよね

     なんか心配になってきた(汗)」

 

 

[ミク] 「mikiさん、たぶん大丈夫 念のため最低限の寒さ対策はしてきたから!」

[miki] 「ミク… それ、わたしってあんま信用されてないってことだよね」

[リン] 「念のためって言ってるんだからさぁ、好意的解釈してあげなよ、寮長

     じつはあたしも用意してきたんだ、ミク姉」

[miki] 「リンリンにも信用されてないじゃんかよな」

[ミク] 「だからぁ、mikiさん…」

[おれ] 「晴れていても折り畳み傘持ち歩くくらいの用心深さが大切です」

[ミク] 「そうそう! で、私は下にヒートテック、そして下はあったかタイツ!」

[リン] 「あたしとおんなじだねっ!」

 

 

[ミク] 「タイツなんて男性にはあんまり縁がないから、すごく寒いと思うでしょうけど

     いろんな種類があって、冬場でも暖かく履けるのがあるんですよ」

[リン] 「北海道慣れしてるミク姉だから、結構厚いの選んだんでしょ」

[ミク] 「札幌じゃ生足は無理だけどね 今日のは80デニールのやつ

     …あ、すみません マスターにデニールなんて話しても意味不明ですよね」

[おれ] 「ん? なんか言いました?」

[リン] 「マスターはデニールなんて知らないよねって、そんな話してたの!」

[おれ] 「見くびられたものですなぁ おれだって多少の知識はありますよ」

[ミク] 「あ、失礼なこと言っちゃいましたか? それくらいは判るか

     物知りですもんね、マスター」

[おれ] 「学校で習わないことですが、雑学とはいろいろためになるものですよ」

 

 

[おれ] 「アメリカだけでなく、ベネツィアやベルリンでも評価されたんですからね

     ダンディなだけじゃなく、役作りのために生活まで変えて挑むのには

     頭が下がります 生きざまそのものがカッコいいんですよ」

[ミク] 「え? なんの話ですか? 私冬物のタイツの話してたんですけど デニールの…」

[リン] 「気にしないでねミク姉 勘違いしてるだけだから

     マスター、それって"デ・ニーロ"!」

[おれ] 「映画は見ませんが、それでも痺れる名優っているじゃないですか

     昭和の映画やドラマに詳しいリンちゃんならわかりますよね 日本にだって…」

[リン] 「はいはい! デ・ニーロはすごいすごい」

 

 

[ミク] 「私たちは何とかなりそうだけど… mikiさんは平気なの?

     一応重ね着だけでもしてきたほうがよかったんじゃないかな」

[miki] 「じつはね、わたしもシャツの下には暖かいのを…」

[リン] 「もしかして、あたしたちと同じ、ユニ●ロの?」

[miki] 「同じのじゃつまんないでしょ! ちょっと違うの手に入れてんだな、これが」

[ミク] 「私が知ってるブランドのかなぁ」

[miki] 「有名どころも有名どころ 日本が誇るビッグブランド、しま●らよ!

     ヒートテックもビビる、暖かさ抜群のババシャツよ、ババシャツ!」

[ミク] 「それって… 確かに若い人にも人気はあるみたいだけどさ

     mikiさん、もうちょっと別の言い方しないと、イメージダウンになるかもよ」

[miki] 「しま●らのババシャツって言ったら、冬のマストアイテムでしょうが!」

 

 

[おれ] 「まぁ、mikiさんには名実ともにマッチしてるんじゃないですかね」

[miki] 「そうですよね! マスター、ファッションのこと案外わかってるんじゃないですか」

[リン] 「寮長… たぶんそれ褒められてるのとは違うからね」

[おれ] 「はい、大騒ぎしてるうちに到着しましたよ」

 

 

[ミク] 「3年ぶりに参加できました たまには連れてきてもらわないと」

[miki] 「わたしたちはついこの前来たばっかなんだけどね」

[リン] 「11月の終わりだから、2ヶ月半くらい前」

[ミク] 「そうだったの?」

[miki]  「そう! 去年は年末近くなってやっと運試ししたの 年明け行事なのに

     年末行事 12月のたった1ヶ月間の運占って、どうなるって言うんだか」

[おれ] 「シクシク」

[リン] 「でもさ ミク姉、ちょうど東京に戻ってきてるタイミングで、よかったね!」

[miki] 「そしてイアもいないから平穏! やっぱ、この形でやるのがベストだな!」

[おれ] 「後でおれがとばっちり食らうスタイルだけは、考えてくれませんかねぇシクシク」

 

 

[おれ] 「ちなみに、2時57分到着です」

[ミク] 「予定より8分早く着いたってことかな?」

[リン] 「出発が5分遅れで、8分早く着いたんだから、えーと」

[miki] 「13分短縮できたって意味だよね」

[おれ] 「誰もいませんし、とにかく素早く済ませるのがよろしいようです」

 

 

[ミク] 「うわぁ、シールずいぶん増えたんじゃない?」

[miki] 「3年ぶりに見ると、差がはっきりわかるんだろうね」

 

 

[ミク] 「どれが目立つかなぁ あ、このモンゴルっぽい人の、面白い!」

[リン] 「キラー・カーンさんのやつね」

[ミク] 「リンちゃん、知ってるの? 有名な人?」

[リン] 「元はプロレスやってた人だけど、タレントとしてテレビにもよく出てた

     残念だけど、去年の暮れに亡くなったんだよね」

[おれ] 「自分のお店で接客中に他界されたとか また昭和が遠くなりますねぇ」

[miki] 「あんまりマスターとリンちゃん乗せるようなの言わないほうがいいよ、ミク」

 

 

[おれ] 「誰も来ないうちに、済ませてしまいましょう」

[ミク] 「こんな時間にこんな山の中まで来る人なんているのかな」

[リン] 「それが、意外と来るんだよ」

 

 

 

●新年恒例運試し 始めます

 

[おれ] 「ルールはいつも通りです ミクさん、とりあえず説明を」

[ミク] 「大当たり引いたら大吉、中当たりだと中吉、ハズレは小吉…でしたね」

[リン] 「厳密には凶とか大凶もあるんだけどね」

 

 

[おれ] 「順番も確認してくださいね」

[リン] 「あたしが最初 次がミク姉で、最後は寮長ね」

[miki] 「リンリンはリーダー、ミクは前リーダー まあ納得の順番だな」

 

 

[おれ] 「2024年運試し まずはリンちゃんから」

[リン] 「今年は何が出るかなぁ」

 

 

[リン] 「出た!」

[ミク] 「…なんか珍しいの入ってるかな」

[miki] 「かき揚げだけしかないみたいだけど」

 

 

[おれ] 「リンちゃん小吉です」

[リン] 「えー!? なんでー!?」

[miki] 「ガチな運試しだから、文句はなしだよ、リンリン

     つーか、これってわたしに運が向いてくるってことかっ?」

 

 

[おれ] 「次、ミクさんお願いします」

[ミク] 「私、前回は大当たりだったんですよね ほら、3年前

     そういえば、景品があった気が… カバー曲歌える権利、でしたっけ?」

[おれ] 「はいはい、テンポよく進めましょうか」

 

 

[ミク] 「久々だと、なんか緊張しますね わ、出てきました」

[おれ] 「また大当たりだといいですね …今回は賞品設定は無しですが」

 

 

[おれ] 「ミクさんの結果が、こちら」

[ミク] 「あれ? かき揚げだけみたい」

 

 

[リン] 「ミク姉もハズレかぁ せっかく参加できたのにね」

[ミク] 「そんなにうまい話はないってことだよ また次に期待しようかな

     何年後になるかわかんないけどね」

 

 

[miki] 「よしよし、今日は来るぞこれ! 今日はわたしが主役だ!」

[リン] 「今ミク姉が言ったばっかじゃん そううまい話はないってさ」

 

 

[miki] 「どうだ!」

[リン] 「…なんも入ってないぞ」

 

 

[おれ] 「mikiさんもハズレでしたね」

[リン] 「今年もまたダメか… わたし、まだ大当たり引いたことない」

[ミク] 「でも、公平にやってるくじ引きだからね いつか当たるよ、絶対」

[miki] 「今年はうどんじゃなくてお蕎麦食べれたし、まぁいいかー」

 

 

 

 

●2024年運試し 結果発表

 

 リン…小吉

 ミク…小吉

 miki…小吉

 

[miki] 「くじ運なくて貧乏神で雨男なマスターが仕切ってる恒例行事だから、

     まあこういうことになるのも仕方ないって思っとこう」

[おれ] 「おれのせいにしとけばなんとでも理由が付けられると思ってませんか寮長シクシク」

 

 

[ミク] 「マスター たまには自分の運勢も占ってみたらいいんじゃないですか?」

[おれ] 「おれにも買ってみろというんですか?」

[miki] 「去年はマスターも引いたんだよ もちろん結果は言わずもがな…だったけどね」

[おれ] 「くじとか占いとか信じない人間なので、別にいいんですよシクシク」

[リン] 「でもさぁ、マスターまだ食べてないんだから、買ってみたら?」

[おれ] 「現実的には食ってるんですけどね…

     まあ食べられますから、今年も試すだけ試してみますか」

[miki] 「ラーメン? 当たり出にくいとか言ってませんでしたか?」

[おれ] 「くじとか占いとか信じないので、結果にそれほどこだわりは…」

 

 

[ミク] 「大きな玉子が入ってますね」

[リン] 「マスター、大当たりじゃん!」

[miki] 「なんとっ! まさかマスターだけが大吉って」

[おれ] 「これ、大当たりだとなんか賞品とかあるんでしょうか」

[miki] 「ブブーッ 今年は何も決めてないからダメです」

[ミク] 「『カバー曲歌う権利』とか、マスターもらって喜びますか?」

[リン] 「『マスターの旅について行ける』なんて、そもそも連れてく本人だし」

[おれ] 「おれがもらってどうするの…ってのばかりですね

     旅は当たりハズレ関係なく行くし、歌なんか頼まれても絶対歌いたくないです」

[miki] 「賞品なしでよかったじゃないですか」

 

 

 

●一休みします

 

帰り道の運転という重要任務が残ってます。体力を戻しておかなくてはいけません。

ちょっとだけ休むとしましょうか。

 

[ミク] 「久しぶりに来たから、ちょっと見学してこうかな

     これは前から置いてあったのだよね?」

[miki] 「値上げしたんだって あと、トースト2種類売ってたのが、今は1種類になった」

[ミク] 「へー」

 

 

[おれ] 「なにか食べたいの飲みたいのあったら、自由に買ってくださいね」

[miki] 「はーい!」

[ミク] 「これ、3年前にはなかったのだよ え、なんか珍しいの売ってるけど」

[miki] 「駄菓子とかパンとか、あと地元の焼き菓子みたいなのも入ってたよ」

[ミク] 「これって、珍しい機械じゃないのかな」

[miki] 「それが、マスターが言うにはそうでもないみたい なんでも売れるこういうのって、

     病院とか観光地の売店とかで菓子パンとか入れてたり、たくさん使われてるって」

 

 

[ミク] 「mikiさん、なんか詳しくなったんじゃない?」

[miki] 「毎年マスターに連れられてきてるんだから、これくらい覚えるわよ

     で、えーと あと最近変わったのっていうと…」

 

[おれ] 「…おや?」

[リン] 「マスター、今年もおつかれさま! これ、大当たりの賞品」

[おれ] 「リンちゃん もらっていいんですか? うれしいですねぇ」

 

 

[リン] 「あたしからの個人的な差し入れだからね、ミク姉と寮長には内緒だよ

     …あのねあのねっ、これの意味わかる? ちゃんとオチがあるやつだよ」

[おれ] 「前にやってましたよね 『バレンタインデーにリポビタンD』っての

     あれは1年で1日限定でしか使えないネタじゃないかと」

[リン] 「スマホで確認してよ 今日が何月何日か」

[おれ] 「あ、そうでした! 日が変わったから、今日がその日だったんですね」

[リン] 「今年こそできたよ! 『バレンタインデーに、リポビタンD』!!」

 

 

[リン] 「あー! 今ちょっとがっかりしたでしょー!!

    『バレンタインデーなのにこんなの1本しかくれないのかよ』とかっ!」

[おれ] 「文句なんか一言も言ってませんって 貰っておいてそんなの言えませんって」

[リン] 「あははー、慌ててるんだ! へーきへーき、何も怒ってないからね ただ…」

[おれ] 「ただ…? なんですかそれ?」

[リン] 「あたしも納得できないからさ… これは賞品兼ねた、ただのジョーク

     バレンタインデーに渡す本当のは、帰ってからこっそりあげるからね」

[おれ] 「うれしいけど、あんまり気を使わないでくださいよ」

[リン] 「言ったでしょ、あたしが納得できないんだって スルーできないことだから

     だからあとで… 二人の秘密だよ ばれないようにタイミング見計らって

     渡すから、ちょっと待っててよ♡」

[おれ] 「リンちゃん… ありがたいことですねぇシクシク」

[リン] 「じゃ、あたし帰りの飲み物見てくる! よろしくね、マスター」

 

 

[おれ] 「この手の栄養ドリンクなんて、たいした効果ないと思ってますが…

     今日のこれは、沁みますねぇ 体にというより、心に

     …て、おやおやミクさん どうしましたか?」

[ミク] 「mikiさん、何か食べるみたいです 私はもうおなかいっぱいだから

     そんなの飲んでたんですか? いつも買わないのに」

[おれ] 「そうなんですよ、リンちゃんが…

     じゃなかった、今日は疲れましたのでね 効果があるかもしれませんから」

[ミク] 「リンちゃんが、どうしたんですか?」

[おれ] 「りっリンちゃんが、疲れた時にはこういうの試してみたらどうかなって言うので

     助言に従って購入してみただけですよ」

[ミク] 「ふーん、そうなんですか」

[おれ] 「(あぶないあぶない、内緒にって約束だった)

     …ミクさんも疲れたのでは?」

[ミク] 「昨日夕方まで仕事でしたから、ちょっと疲れた気もしますけど…

     でも大丈夫 久し振りに運試ししに群馬まで来られて、よかったなって」

[おれ] 「日程的に偶然一致して、幸運でしたね」

 

 

[ミク] 「3年ぶりにこうやって一緒に来て、久々にいろんなもの見て感じて

     たったこれだけの時間だからそんなに変わってないなって思うと同時に、

     いろいろ変わったものもあることに気づいたりもして」

[おれ] 「17歳の感性を10年間にわたって体感しているミクさんですからね

     普通の高校生は気づけないいろんな体験をできるわけで」

[ミク] 「なにが変わったか、探してみるの面白いんですよ」

[おれ] 「で、今日気づいた一番の発見は何ですか? ミクさん」

[ミク] 「リンちゃん」

[おれ] 「え? リンちゃんがどうしたんです?」

[ミク] 「だから、リンちゃんですよ 前に会った時とずいぶん変わったなって」

[おれ] 「そうなんですか?」

[ミク] 「マスターは、気づきませんか?」

[おれ] 「毎日見ているから、目に見えるほどの変化を感じないんですかね」

 

 

[おれ] 「背丈はそんなに変わらないはず… ミクさんもそうでしょう

     向こうの時間が2010年になるまでは、体型も毎年リセットされるはずですから」

[ミク] 「身長はそんな変わらないですけど… 大人になりましたよね リンちゃんって」

[おれ] 「無邪気なのが彼女の良さで、雰囲気はさほど変わってないと思うんですが」

[ミク] 「あの子… きれいになったと思いません?」

[おれ] 「きれいに…ですか? いやいや、確かにかわいいし、美少女だと思いますけど」

[ミク] 「そういうリンちゃんらしさの中に、別な魅力が出てきたなって、感じるんです」

[おれ] 「ミクさんが言うんだから、そうなのかもしれませんが なぜでしょうね」

[ミク] 「私にはわからないけど… 意外とマスターの身近に理由があるかもしれませんよ」

[おれ] 「なんか意味深なこと言ってますね やめてくださいよ…よくわからないですが」

[ミク] 「混乱させちゃいました? ちょっとからかっただけですから でもね…

     なんかわかるんですよ 私も少しだけ大人になったのかもしれません」

[おれ] 「ミクさんリンちゃんがうちに来てもう16年… そりゃ確かに成長しますよね」

[ミク] 「ウチのチームの大切なリーダーだから…

     リンちゃんのこと頼みますね いろんな意味で」

[おれ] 「だから意味深なまとめ方はやめてくださいよーシクシク」

 

 

[ミク] 「それじゃ…私なにか飲み物買ってきます」

[リン] 「話終わったー? ムーッ、マスターってば、ミク姉とコソコソしてるんだからっ!

     なんの話してたのよ あー! 今日はバレンタインデーじゃん 意味深な…」

[おれ] 「リンちゃんまでややこしい話持ち出さないでくださいよ」

[リン] 「へへ、冗談に決まってるじゃん! 言ったよねー、3年前

     あたし、あんまり変な憶測とかしないことに決めたもん

     あたしはあたしの信じてることを守って、生きていくだけ」

[おれ] 「リンちゃん、確かに大人になりましたね それに…」

[リン] 「なになに? なんか褒めてくれるの? 喜ばせてくれるの?」

[おれ] 「そういうのは変わらないんですね そこがリンちゃんの良さなんですが」

[リン] 「そろそろ帰らないとだねー! ほら、起きたら大事な用事があるからさっ!」

 

 

[おれ] 「みんな、準備できましたか そろそろ撤収としますよ」

[miki] 「飲み物買ったよ お菓子も調達したし、帰り道の物資はばっちり」

 

 

[ミク] 「あれ? こんなのあったっけ?」

[リン] 「そうだ、これが一番新しいやつ 去年入ったばっかだよね、たぶん」

[ミク] 「ハンバーガーって書いてあるよ 本当?」

 

 

[おれ] 「昭和の時代にあちこちで見かけた自販機バーガーですが、

     最大手が撤退して一気に衰退、今はローカルメーカーが細々と続けているだけです」

[ミク] 「旅の途中で結構見ましたよね、ハンバーガーの販売機」

[おれ] 「古い自販機の置かれた店でよく見かけたのは、当時モノの元祖ハンバーガー自販機

     でもこれは全くの別物 飲料自販機と同様の冷蔵自販機で、現代の機体です」

[ミク] 「私にはよくわからないから、見分けがつかないけど」

[リン] 「昔のは中の電子レンジで温めてから出てくるけど、これは冷蔵庫みたいなやつ

     冷え冷えのが出てくるから、自分で電子レンジに入れて温めないといけないの」

[ミク] 「調理する仕組みがないってことね これでも食品の自販機なの?」

[おれ] 「扱ってるのは紛れもない食品ですが… 実態はさっき言った通り

     コールド専用の飲料自販機と同じで、冷蔵保管した品物を売るだけの仕組みです」

 

 

[miki] 「けっこう売れてるみたいだよ 売り切れてるのが多い」

[おれ] 「自分で温めるという点は従来の自販機ハンバーガーと異なりますが、

     品物自体はほぼ同等 肝心の中身は長野のメーカーが供給しています

     新事業を始めたんでしょうか、静岡とかでもポツリポツリと見かけるようです」

[リン] 「350円って、自販機だからしょうがない気もするけど、強気な値段だと思う」

[おれ] 「今のところは物珍しさで売れるんでしょうかね」

 

 

[miki] 「そういや、今日ってバレンタインデーじゃないの?

     マスター、何か買ってあげましょうか ほら、リポビタンDとか

     『バレンタインデーだからリポビタンD』って、これ結構冴えてませんか?」

[ミク] 「すごーい! よく思いついたね ダジャレになってる!」

[リン] 「ああ、偉い偉い すごいな寮長」

[miki] 「全然気持ちが入ってないぞリンリン! ホントに褒めてるのか、それ」

 

 

[miki] 「つーかさ 何気にミクってこういうところでいろいろ出てるんだよね

     いいよね、わたしと違ってたくさんお仕事の機会あって」

[ミク] 「初音ミクは初音ミクでも、これは私には無縁なお仕事だし

     私はもっと目立たない活動できてればいいの

     こういうのってスタークラスの子たちが担当してる領域で、私とは…」

[おれ] 「普通のファンの方々にはたぶん意味不明の説明ですよ、ミクさん」

 

 

[リン] 「どんな物事にも日の当たる場所とそうでない場所があるってことだよ

     両方が存在するからバランスが取れて、成り立つこともあるの

     だよね、マスター」

[おれ] 「大変結構なまとめ方です」

 

 

[おれ] 「滞在、わずか50分 目的が済んだからいいんですけどね」

[ミク] 「でも、移動時間は片道3時間くらいかかるんですよね 効率よくない気が」

[おれ] 「開催必須の恒例行事ゆえ、効率なんぞは二の次ですシクシク

     では、帰るとしましょうか」

[miki] 「来年もイアは連れてこなくていいな そうでしょ? マスター」

[おれ] 「いろいろ考えるのはいいけど、おれに決めさせないでくださいねガクガク」

 

 

[リン] 「ほらー! やっぱ寒かったじゃん! 全然温かくないし

     そよかぜさんはあてになるのに、誰かさんは全然あてにならないよ」

[miki] 「悪かったな! だって、天気予報で言ってたんだぞリンリン!」

[リン] 「知ってる? 最高気温と最低気温は15℃とか差があってもフツーなの

     しかも、ここ山の中だし 雪残ってるじゃんか」

 

 

[ミク] 「まあまあ! ほら、念のため用意したから震えなくて済んだし、よかったじゃない

     ヒートテックのおかげだよ ユニ●ロ様様ってことで」

[miki] 「なにをっ! ババシャツだって暖かいんだぞ しま●ら様様だっ!」

[リン] 「どっちでもいいよ、アホ毛ドロンパ」

[miki] 「もうすっかり忘れてたのに、こういうタイミングでその呼び名使うかぁ!?」

[おれ] 「あの… もう帰路に就いてよろしいでしょうかね、皆さんシクシク」

 

 

出発が遅くになりすぎたので、帰りの群馬発も明け方近くになり、

早朝の帰着が不可能になりました。朝の混雑時間帯に都会を走るのはキツイ。

…というわけで、途中仮眠しながら時間を潰して、昼過ぎにうちに着きました。

 

なんだかんだ難儀しましたけど、とりあえず今年の恒例のやつが無事終わったから、いいか。

くじ引きの内容的には面白くなかったけどな。まあ不正なしの公正な運試しですからね。

来年は、もうちょっと知恵を絞ってみます。来年も無事開催できたら、ですけどね。

 

1話に無理やりまとめた関係で超長文になってしまい、大変失礼いたしました。

それでは。

 

 

【「いいね!」代替方法について】

迷惑行為的な「いいね!」が多いため、この機能についてはオフにしています。
もし少しだけでも評価していただける場合、代わりの方法を用意しています。
 ※「代替いいね!」についての詳細は下記にまとめています。必要な方はご覧ください。
   →「いいね!」代替手段について

 

下記の1行をコピーして、コメントとして送信いただくだけです。

【いいね!】

(この入力だけの場合こちらからお返事はしません。評価としてありがたく頂戴しておきます)