沖縄の代わりに、小さな小さな旅(第2話) | りんりん通信

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なんちゃってVOCALOIDマスターが綴る、リンちゃんとの暮らしが主題の時々日記。
基本的に毎月10日・20日・30日の「0の付く日」18時に更新。
※2022年2月から当分の間、毎月15日・30日の2回更新となります
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★移転前ブログからの転載記事です★

 

 

前回に続き、物件調査旅レポ番外編。横浜市鶴見区の「リトル沖縄」を訪れています。

 

過去に公開済みの沖縄調査旅レポシリーズのスピンオフ的記事です。
従って「VOCALOID物件調査レポ」のカテゴリですが、物件ネタは一切ありません。
今回は特殊なシリーズですので、お許しください。

 

「リトル沖縄」の中心部には、沖縄のお店がありました。
いろんなものを売っているようですよ。早速入ってみることにしましょう。

 

※今回分の画像については大半を拡大可能にしています。
 必要に応じてご利用ください。
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 これをクリックすることで拡大画面が開きます)


 

●沖縄物産店の店内を眺めてみる

 

沖縄の専門店ということは、こちらでは手に入らないいろんなものがありそうです。
どんなものがあるのか。沖縄旅でスーパーに寄った時見たあの商品もあるでしょうか。
とにかく、早速店内の様子を探ってみようと思うのです。

 

 

[リン] 「沖縄のおそばとかお菓子とか、そういうの並んでるのかなぁ」
[おれ] 「入ってみればわかるはずです いろいろ見てみましょう」

 

 

[リン] 「中はそんなに広くないけど…
     うわぁ、やっぱり普通のスーパーとずいぶん違う雰囲気だよ」
[おれ] 「棚の品物が違うだけでこんなにも変わるものなんですねぇ」

 

 

[おれ] 「この辺はレトルトとか缶詰ですかね」
[リン] 「お肉が多いのかな 沖縄って肉料理多いみたいだもんね
     なんか見たこともないようなのがあるけど…」
[おれ] 「沖縄以外ではあまり需要のない商材でしょうからね」

 

 

[リン] 「この缶詰は、見たことある気がするんだ」
[おれ] 「ランチョンミートと呼ばれるものですね
     本州でも売場には結構並んでいると思います」
[リン] 「でも、これも沖縄の食材だから売ってるんでしょ?」

 

 
[おれ] 「全国的には"SPAM"の商品名で知られていると思います」
[リン] 「日本のどこでも売ってるんじゃ、沖縄名物とは違うじゃん」
[おれ] 「首都圏でも手には入りますが…消費量が全く違うんですよ
     東京の人は平均すれば月に一度食べるかどうかだと思いますが、
     沖縄ではごくごく日常的に食されているので、恐らくですが
     世帯当たり消費量は全国平均の数倍から十倍以上ではないですかね」
[リン] 「沖縄の人ってこれそんなに食べてるの?」
[おれ] 「お弁当にも入っていたし、スパムにぎりみたいのもよく食べられてます」
[リン] 「そう言えば、沖縄行った時に何度か見たよね
     たしかゴーヤーチャンプルーとかちゃんぽんにも入ってたっけ」
[おれ] 「沖縄ではランチョンミートなどと呼ばず、単に"ポーク"と呼びます
     普段から当たり前に食べているものだから、呼び名も違うんですね」

 

 

[リン] 「なんかいろんなメーカーのがあるみたい
     こっちじゃSPAMっていうのくらいしか知られていないのにね」
[おれ] 「消費量も桁違いだし、元々の文化が違いますからね
     沖縄ではいろんなメーカーのランチョンミートが輸入されてます
     沖縄県産のブランドもありますしね」
[リン] 「へー、味とかも結構違うんだ」

 

 

[リン] 「お菓子もいろいろある! 全部沖縄のなのかなぁ」
[おれ] 「たぶんそうです 全国向け商品並べてもしょうがないでしょうからね」

 

 

[リン] 「この辺は調味料とかが並んでる」

 

 

[おれ] 「沖縄の人はステーキもかなり多く食べるらしいですよ」
[リン] 「これステーキソースなの? 見たことないメーカーだな」
[おれ] 「"A1ソース"は、沖縄のステーキレストランではド定番です
     各家庭にも普通に常備しているらしくて、スーパーにも必ず並んでます」
[リン] 「東京で売ってるような有名なメーカーのステーキソースは
     沖縄ではあんまり売れないってことかな」
[おれ] 「国内大手のものもそれなりに使われてはいるでしょうけど、
     沖縄でステーキと言えばやっぱりこれになるみたいですよ」
[リン] 「美味しいのかなぁ」

 

 

[リン] 「沖縄そばのカップ麺とインスタント麺かな」
[おれ] 「国内大手メーカーの製品なんですけどね」
[リン] 「でも、沖縄でしか売ってないやつなんでしょ?」
[おれ] 「たまーにうちのほうのスーパーにも並んでることがありますね」

 

 

[リン] 「カップ麺なのに220円!? 高くない? 沖縄のだからしょうがないのかな」
[おれ] 「沖縄で仕入れて運んでくると、やっぱりお高くなるんでしょうね
     ただしこれはこっちの大手スーパーとかのフェアなどで時々買えますから」
[リン] 「そう言えばいつものスーパーで買ったことある…
     確か98円とかだったと思うんだけど」
[おれ] 「いつかまた安売りで出てきたときに買うとしましょうかね」

 

 

[おれ] 「ここはお酒とかビールですね オリオンビールもあります」
[リン] 「オリオンビールって沖縄で人気のビールだったよね、確か」
[おれ] 「元々沖縄のメーカーだったんですが、今はアサヒビール系です
     本州でも結構流通していますから、比較的容易に買えるんですけどね」

 

 

[リン] 「あたしはビールもお酒も関係ないもん 炭酸とか果汁のがいいな」
[おれ] 「すぐ隣がいわゆるソフトドリンク系ですよ」
[リン] 「ほんとだ!」

 

 

[おれ] 「おお、ここにも湿布コーラこと"ルートビア"があるじゃないですか」
[リン] 「マスター、一度沖縄行っただけなのに、はまっちゃってるね」
[おれ] 「イメトレしてから現地で飲んだら、意外といけてしまったという…
     しかし、缶飲料で150円はお高いなぁ 欲しいんですが、
     ちょっと手が出ません 泣く泣く断念しようと思います うくく」

 

 

[リン] 「ねえねえ、これなに? ミキだって! これも見たことないな」
[おれ] 「宮古島のメーカーが作ってるらしいんですけど…
     聞いた話ではお米が原料のドリンクらしいですよ」
[リン] 「確かに、『飲む極上ライス』って書いてあるけどさ」
[おれ] 「現地では結構有名らしいんですが、手を出す度胸がありません」
[リン] 「これ、VOCALOID物件ってやつで使えそうじゃん!
     せっかくだからさ、mikiさんにこの"ミキ・ウ○コ"っての
     買ってってみようよ!」
[おれ] 「リンちゃん、それ"ミキ・ウコン"だと思うんですけどね(汗)」
[リン] 「あ… まあいいや、mikiさんのだからね 別に細かいことはどうでも」
[おれ] 「育ちがいいはずなのに、そういうところは大らかですねえ、リンちゃん…」

 

 

[おれ] 「さっきの自販機に入ってたこれも、ちゃんとありますよ」
[リン] 「沖縄でしか買えないバヤリースでしょ?
     あれれ、オレンジ以外のもあるんだ 沖縄っていろんなのあるんだな」
[おれ] 「今でこそ沖縄は日本の一部ですけど、昔は違いましたからね
     同じバヤリースでも、本土とは違う歴史を歩んできたんですよ」

 

 

[リン] 「ちょっと高いけど、ここに来れば沖縄の飲み物簡単に買えるね」
[おれ] 「ドリンク系に関しては沖縄の業者から通販で買っても送料高いし、
     現地を旅した時に買ってくるのも重くて大変です
     そう考えると割高でもこういうお店の利用価値は高い気がしますね」

 

 

[おれ] 「冷蔵のコーナーもありますよ」
[リン] 「ちゃんと沖縄の食べ物も売ってるんだねー」

 

 

[リン] 「ほらほら! 沖縄そば売ってるよ! 沖縄から運んでくるのかなぁ」
[おれ] 「ここはリトル沖縄ですからね ちゃんと工場もあるんですよ」
[リン] 「そう言えば、さっき"沖縄そば製造・販売"って看板見たよね」
[おれ] 「この周辺には沖縄料理店も多いみたいですし、需要があるんですね」
[リン] 「ここに来ればいつでも沖縄そば買えるってことか
     横浜に住んでるあたしたちでも、意外と気楽に食べれるんだなー」
[おれ] 「探せばこういう方法もあるんですよ」

 

 

[リン] 「隣のこっちは、お肉?」

 

 

[おれ] 「ソーキやてびち、山羊の肉など…
     こっちではなかなか手に入れにくいんでしょうね」
[リン] 「さすが沖縄物産センターっていうだけのことはあるよ、ここ」

 

 

[おれ] 「リンちゃんが大好きなアイスもありますよ」
[リン] 「ブルーシールって、沖縄で有名なアイスだったよね
     これ買ってこう! 車の中で食べながら帰る!」
[おれ] 「1個250円と結構高価ですが…これはお土産で持ってこられないですしね」

 

 

[リン] 「ねえねえ、マスター これ、なんだろ」

 

 
[おれ] 「ああ、認めですね」
[リン] 「ミトメって?」
[おれ] 「認印ですよ リンちゃんも申込書とかにハンコ押したことあるでしょ
     年齢的にお父さんお母さんのを借りることが多かったかもですが」
[リン] 「あ、見たことある! あのハンコのことかぁ
     でも、なんでわざわざここに置いてるの? 文房具屋さんとか
     ホームセンターとか、そういうとこでハンコなんて簡単に買えるのに」

 

 

[おれ] 「いやいや、簡単に買えないからこうやって置いてあるんですよ
     ほら、沖縄の名字って本州の人と全然違うじゃないですか」
[リン] 「そっか! こっちのお店じゃ沖縄の名前のハンコ売ってないんだ!
     この辺に住んでる沖縄出身の人は、ここでハンコ買うのね」
[おれ] 「この通り、本州にはない名前がズラリと並んでますね
     当間さん、当真さん… それぞれ當間・當真と書く人もいますから、
     沖縄の名前はとても複雑なんですよ」
[リン] 「同じような名前が並んでるねー
     名嘉地さん・名嘉原さん・名嘉真さん、名嘉山さん・名嘉元さん…
     あれれ、これってなんで中地・中原・中間・中山・中本じゃないんだろ」
[おれ] 「文字数二文字のまま、仲地・仲原・仲間・仲山・仲本と書く名字もあります
     本州と似た姓は区別のために別な文字に替えられた、そういう歴史が
     あったという説を聞きます 沖縄は特別なところです」

 

 

[リン] 「くるっと回すと… こっちも珍しい名前がたくさん並んでる」
[おれ] 「読めないようなのもあるでしょう」
[リン] 「なんとなく読めるのがほとんどだけど…聞いたことない名前ばっか
     久手堅は…"くでけん"さんなのかなぁ」
[おれ] 「それで合ってますね 本州では聞かない名前ですけどね」
[リン] 「同じように見えてちょっとずつ違う名前がいっぱい これも沖縄文化か」
[おれ] 「"東"と"風"と"平"、この名字は何て読むかわかりますか? リンちゃん」
[リン] 「あえて問題にするんだから、たぶん難しいんでしょ?
     東風平? "とうふうへい"とか? んー、もっと変な読みかな
     "ひがしかぜだいら"とかかなぁ …あれれ、ちょっと待ってよ
     これ、『こ』で始まる名前のところにあるよ なんかおかしいな」
[おれ] 「東風平と書いて"こちんだ"なんですよ」
[リン] 「そんなの絶対読めないって! なんでそんな読み方なの1?」
[おれ] 「沖縄は独特な風習を持つ土地ですから、我々の常識は必ずしも通じません
     ちなみに南風原と書くと読みは全く変化して"はえばる"になります
     東から吹く風を"こち"、南風を"はえ"と呼んでいたからなんですけどね」
[リン] 「国語の勉強してもダメだな 沖縄の暮らしの勉強しないと」
[おれ] 「でも学校で習わない勉強もなかなか興味深いものでしょう」

 

 

[リン] 「城間さんがなんで『く』のところにあるかは、わかった!
     たしか沖縄では"ぐすくま"って読むんだよね?」
[おれ] 「なんだ、結構いろいろ覚えてるじゃないですか もっとも人名の場合は
     通常は"しろま"読みだから、"ぐすくま"さんはごく少数なんですが」

 

[リン] 「沖縄のお惣菜も売ってる!」
[おれ] 「ここに来ればいつでも本場の味が手に入ります」
[リン] 「横浜で沖縄の食べ物が買えるなんて、知らなかったな」

 

 

[おれ] 「…と、店内ぐるっと回っていろいろ見てきましたが、どうでしたか?」
[リン] 「すごくおもしろかった! とっても小さなお店だけど、沖縄がぎっちり!
     旅に出なくても、横浜に居ながら楽しめる沖縄もあるんだなぁ」

 

 

[リン] 「隣に食堂みたいなのがあるよ!」
[おれ] 「お店と同じ会社が経営している食堂らしいですね」

 

 

[リン] 「へー、沖縄そば、かなり本格的 あ、タコライスもやってる!」
[おれ] 「前はチャンプルーとかも扱っていたようですが、
     今は沖縄そばとタコライスが中心みたいですね」
[リン] 「ここも、いつか入ってみたいな また今度来ようよ」

 

 

[おれ] 「目立たない通路を奥に入ったところにも、何やら飲食店が」
[リン] 「軽食・喫茶って出てるね 常連さんしか気付かなそう」
[おれ] 「リトル沖縄にはこういうディープな世界も隠れています」

 

 

[リン] 「沖縄の食べ物とか、いくつか買えたね 帰ったら食べてみようよ!」
[おれ] 「楽しんでいただけましたか?」

 


 

●もう一ヶ所だけ寄っていきます

 

沖縄物産のお店で欲しいものは入手したんですが、ついでですのでもう1軒。
ここもリトル沖縄に行った時には寄ってみたいところだったんです。

 

[リン] 「なにここ お弁当屋さんみたい」
[おれ] 「そうなんです、いわゆるホカホカ弁当」

 

 

[リン] 「特に沖縄とは関係なさそうなんだけど…」
[おれ] 「見た感じどこにでもあるごく普通の弁当店ですよね」

 

 

[リン] 「ビッグランチ、スペシャルランチ、幕の内… メニューも普通だな」
[おれ] 「でも、よく見てくださいよ」
[リン] 「…あっ! ポークたまご弁当っていうのがある! あれ、なんだろ」
[おれ] 「沖縄では定番の家庭料理ですね スパムムスビもありますよ」

 

 

[リン] 「さすがリトル沖縄だな こんなお弁当屋さんでも沖縄メニューあるんだ」
[おれ] 「完全な沖縄弁当とはいかないようですけどね でも元沖縄県民の住む街
     本州の標準的な暮らしの中に、さりげなく沖縄の食文化が混じってます」

 

 

[リン] 「お弁当も買えたね! 出来立てだから、早く帰って食べよう!」
[おれ] 「今日はいろいろ仕入れましたねぇ」
[リン] 「沖縄まで旅するのは無理だけど、こんな沖縄もまた面白いよ
     今日はこれから沖縄パーティだね!」
[おれ] 「高級料理はないけど、これだけ沖縄色溢れるものが揃えば、
     別な意味で豪勢だとは思いますね では、そろそろ帰りますか」

 

 
[リン] 「そういえばさ… ミキ・ウ○コは買わなかったけど、よかったの?」
[おれ] 「mikiさんに黙ってれば問題ないので、忘れましょう それと…
     ウ○コではなく、ウコンですのでね リンちゃんお下品ですよ」


 

食べ物ネタなのに、お下劣ですまん(汗)。
とにかく、沖縄文化が集まる横浜のとある街で、沖縄のものをいろいろ買いました。
何が調達できたか、どんな内容なのかは、次回にまとめます。
リトル沖縄の話は第3話で最終回となります。