木曽五木
・18世紀に入ると有用資源の枯渇が目に見えて明らかに
・伐って使うから守り育てる18世紀への転換
・有用樹種の利用制限策
尾張藩における木曽五木の指定 ヒノキ・サワラ・マキ・アスヒ(アスナロ)・ネズコ
入会林や百姓林など農民の持ち山や個人の屋敷林まで停止木に適用した
役木が廃止されて扶持米の下付もなくなり地元に大きな打撃
留木と停止木
・留木は藩用を目的とせず民間用か公共用材としてストック
・停止木は将来的な用途は御用材
用材伐り出し数の変化
・18世紀後半には17世紀後半から18世紀前半の1~2割程度までに減少
・前代の過剰伐採から可能な限り森林の保護を図ろうとしていた
輪伐制度
森林の天然更新を維持しながら木材資源として利用する方法
・20区画に分割し毎年1区画ずつ伐る
・伐った跡地の管理をおろそかにすると20年後の更新は見込めない
・跡地への植林や手入れの徹底が指示された
『森林の江戸学』 徳川林政史研究所