唐突に夏はやってきた
秋からずっと
ホップステップジャンプ
まったく季節を追う余裕がなく
滑るように季節が過ぎて行く
気温に引きずられるように
季節が変わったことを知る
涼やかに揺れる色彩
そこには忘れていた季節があった
忙殺されていた
この1ヶ月
駆け抜けていく時間は止めることができず
焦燥感と共に終了した母の日
疾走した疲労感は
10連休の煽りを受けたことと
戦略ミスのための惨敗を抱え
1週間を過ぎてもなお
回復することはなかった
蹲ることしかできずに
ウダウダと敗北感に打ちひしがれていた私を
外に連れ出してくれた友人
色彩に美しさと
切り取ることの難しさ
無心になって写真を撮り
そして気づいた
あぁ・・・気分転換って大事。
暑い夏の到来。
.
.
.
花以外の写真を撮るのは本当に久しぶりで
一体どうやって撮ったらいいのか
しばらく途方に暮れていた。
近隣住民への配慮なのか
鳴らない風鈴。
時々どこからか ちりん・・・と音がする
正体をつきとめたくて
大人げなく端から確かめていくけれど
どこにも鳴る風鈴はなく。
だれもいない風鈴に囲まれた竹林で
気のすむまで色とりどりの風鈴を撮る。
そんな時間など
取る余裕もなかったのだと気づいた。
もう忙しくはないのだ。
図書館にも行きたい。
車も洗いたい。
歯医者も行かなければ。
美容院にも。
自分の時間。
ようやく。
加賀美





