一日一句      ()() 無粋(ぶすい)

(無粋かもしれぬがあまり茶には福有)

            

八月七日「猛暑日や梅雨明け恋し蝉の声」

(今日も猛暑日、出かけるのが億劫、梅雨明けせかす蝉の声…)

 

八月八日「苦瓜を刻んで朝のジュースかな」

(昨日頂戴した苦瓜、朝温バナナジュースに加えて賞味…)

 

八月九日「エヤコンの冷気に体夏忘れ」

(秋が忍び寄ったかと思いきや朝からエヤコンお陰で朝寝坊…)

 

八月十日「柔らかき秋は来にけり蝉遠し」

(騒がしかった蝉時雨も今朝は遠い、吹き抜ける風は秋…)

 

八月十一日「無花果の色染めにけり秋の風」

(蝉の声が少なくなり百合の花が林立し無花果が色づく…)

 

八月十二日「観客の足気にかかるナイター中継」

(十一時過ぎても続く延長線、夏休みとは言え帰り気がかり…)

 

八月十三日「台風の雲非情にも星隠す」

(夕方には雨が強くなり流星群は諦める、明朝は晴れるかな…)

 

八月十四日「孫来たり嬉し騒がし盆休み」

(姫路と堺から次の日の食事会参加で昼過ぎに出揃う…)

 

八月十五日「台風の進路気になり外出中止」

(折角の楽しみ三田屋の肉料理予約キャンセル、残念…)

 

八月十六日「台風の名残の雲や天覆い」

(日本海に抜け北上するとのこと、空は一面灰色の雲…)

 

八月十七日「関西が消えて淋しや甲子園」

(履正社が消え智弁も敗け、近頃ベスト八に残る所少なし…)

 

八月十八日「蝉遠く早や秋を呼ぶ虫の声」

(いつの間にか蝉の声は遠く微かになり、代わって虫の声が…)

 

八月十九日「炎天下若人の熱燃え滾り」

(昔はこんな暑くなかったが夢中で応援したあのエネルギー…)

 

八月二十日「夏競馬一番人気に裏切られ」

(武豊一番人気がまさかの六着で三連複が全滅、夏競馬は怖い…)

 

八月二十一日「雲が湧く決戦前の甲子園」

(決勝戦は仙台育英の連覇か慶応の百七年ぶりの優勝か…

八月二十二日「乱れ咲く白百合の下虫の声」

(蝉は姿を消し静かな朝に虫の声が秋の訪れを告げる・・)

 

八月二十三日「あっぱれや古豪復活甲子園」

(百七年ぶりの優勝とか、あっぱれとしか言いようがない…)