【星占い基礎知識】
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占星術はある意味、「サイクルの哲学」です。

すべてには周期がある、それは自然界の中で
もっとも規則的で美しい天体のサイクルに
よって映し出される、という思想なのです。

(ただしこの世界の偶有性は
占星術では別に担保されます)

だから、惑星のサイクルが重要になります。

たとえば月の公転周期はおよそ28日。
偶然ではありますが、これが女性のサイクルや、
ある種の鳥の卵の孵化期間(半分の二週間などもある)
などとも合致しているのはよく知られています。

木星のサイクルはおおよそ12年で、
東洋の干支(えと)とも似ていますね。

惑星サイクルの中でも重要なのは土星(サターン)。

土星は“現実”を表す星。

その周期はおよそ29年です。

つまり誰でも29歳の前後には
土星が生まれたところの位置に戻ってくる。

これを「サターンリターン」と呼び、
現代の占星術では本当の意味での
成人式のようなものだと考えています。

論語でいう「三十にして立つ」ではありませんが、
29歳前後、サターンリターン(土星回帰)の頃には
大なり小なり人はある種、現実の壁に向き合い、
大人の階段を上ることに。

焦ったり迷ったりもあるけど、
ここで基盤を作れると、それから大きく
活躍することもできるという…。

つまりは、人生の節目。

惑星は一周だけがキーになるのではなく、
半周とか1/4周のときも
ギアチェンジのときになります。

土星だと半周は14、5才、あるいは40代前半。
14、5才は思春期真っ只中の嵐の時期。

過ぎちゃえばなんでもないのですが、
大変な変容の時期ですよね。

42歳は「厄年」、心身変容の時です。

土星は7、8年ごとにもともとの位置に対して90度、
つまり1/4周の位置を刺激していきます。

東洋医学では
「女性は7、男性は8の倍数のときに
 心身の変化を迎える」

といいますが、まさにこれ。西洋占星術では
土星のサイクルに合致するのです。
面白いですよね。

土星のサイクルは「サターン」なんて
言葉の響きから怖いイメージを持つ人もいますが、
けして恐るべきだけのものではないと思います。

時間の神クロノス(サターン)は
有限な人生という時間と空間の枠組みの中で
「さあ、何をどう選ぶ? どう大きな想いを
 カタチに落とし込む?」と聞いてくるのです。

だから、土星がめぐってきたときは
運命にカタチを与えるチャンス。

型が決まれば、その後は
少しラクになったなと感じられるかもしれません。。


このように、占星術のシンボリズムでは、

分離-中間状態-再統合という通過儀礼は
土星が象徴すると考えられますが、

一方、既存のシステム自体を突破、
刷新しちゃおうというのが天王星。

さらに、境界自体を溶解させちゃって、
ふわっとどこかと同化するのが海王星。

冥王星は自分も環境も大きく変容させてゆく。

ちなみに40代前半から半ばにかけては

保守と伝統、制限の土星の一周半、
確信と突破の天王星の半周が

ほぼ同時にやってくるという、
ザ・激動期なんですよね。
いわゆる「厄年」だけど、
「もう人生半分だ~中年だ~」という焦りと
「ここからジャンプしないでどうする」という気持ちが
同時に渦巻くときといってもいい。

いろいろな気持ちがないまぜになり、
もがいて悩んで、そうして自分なりの
着地点を見つける。

それがサターンリターンの29歳だったり、
40代前半から半ばの土星、天王星の節目
だったりするんじゃないかな。

次は、そろそろ星座を移動する、
木星の惑星サイクルについて
お話しすることにしましょう。

お楽しみに!

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