【星占い基礎知識】

占星術の12の星座は、
火、地、風、水の
古代ギリシャ以来の四大元素(エレメント)に
分類できます。

昔の人は、この世界は火、地、風、水の
4つの元素の組み合わせでできている
と考えていたのです。

実はこれ、ルネサンス頃までは「常識」だったんですよね。

牡羊座、獅子座、射手座は「火」の星座。

現代占星術では、火は「精神」を表します。

勝気とか情熱的、ということもあるんだけれど、
目には見えない精神的な価値を大事にするということでもある。
意気込み、心意気、文字通りのスピリッツ。
「人はパンのみにて生きるにあらず」が火の星座の身上かもね。

これをことわざで言い換えるなら、

牡羊のやせ我慢、獅子は食わねど高楊枝、射手の大風呂敷。

いや、牡羊のやせ我慢、
獅子は食わねど高楊枝、
それでも人生にイエスという射手、かな。

どうです? 心当たりがある人もいるのでは?

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これは、16世紀にロバート・フラッドが描いた
四大エレメントの図(『四元素のピラミッド』)。

重い順に下から、
地(テラ)、水(アクア)、風(エア)、火(イグニス)と、
この地上圏で重なり合って構成されます。

火はラテン語でイグニス。
エンジン着火のイグニッションの語源。
火の星座は、人を「上向き」にさせるイグニッションなのです!

四大エレメントのラテン語名、
エアとアクアはそのまま。

イグニスはイグニッションだ、と つなげておけば覚えやすい。

テラは、ワイン好きにはおなじみの言葉
「テロワール」(葡萄畑の土質など)、
あるいは
少女漫画の『地球(テラ)へ…』(竹宮惠子)、
さらに「テリトリー」とつなげるとイメージしやすいですかね。

続けて地の星座にいってみましょうか。

牡牛座、乙女座、山羊座は、
火地風水の四大エレメントでは
「地の星座」に分類されます。

現代占星術では、地は「物質」や「肉体」の象徴。
どんな夢や理想も、宙に浮いたままでは「絵に描いた餅」。
未来の夢を“今、ここ”の現実に引き下ろし、
具体化する力を持つのが地のエレメントなのです。

地の星座には言葉だけの理屈は通用しません。
「何それオイシイの?」てなもんです。

「腑に落ちる」「お腹にストンと落ちる」
「身につく」「名より実をとる」

という感覚がないと動かない。

そう、気がつきました? 
こういう表現、みんな心と体のつながりが前提。
地は、物質と体の星座なのです。

ちょっとだけ難しいこというと、
地の星座は「唯名論者」かも。

これ、普遍的な概念なんて
単に名前の上だけのものにすぎない、と考える人。

「人類」なんて見たことないよ、
私が知っているのは彼氏とか親とか友達とか、
個々の具体的な人だけ。
「人類」なんて名前だけの絵空事だよ、というわけ。

地の星座には、具体こそ現実なのです。

ことわざモドキ、風の星座も紛れ込んでいるけど、
こちらも言い換えてみましょうか。

天秤の着倒れ牡牛の食い倒れ、
地味にスゴい乙女、
桃栗3年、山羊8年。

天秤座は衣装持ちだし、牡牛座は食い気。
乙女座と山羊座は時間をかけて偉業を達成するのです。


ああ、そういえば、
火の星座がUp!Up!Up!というとき、

地の星座は

「そんなアップアップ言うてたら
 あっぷあっぷしてまうで。
 ”落ち”ついていきまひょ」

とでも言いそうやなあ。

Growing Up!ではなくGrowing Down. ……ね。

ちょっと長くなったから、エレメントのお話はここらで「続く」としましょ。
次は風(双子・天秤・水瓶)と水(蟹・蠍・魚)について
ふれるとしましょうか。



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