※注 「鏡リュウジ公式サイト」運営スタッフが書いています。
早くもツアー中盤の3日目がスタートしました!
ようやく時差ボケも抜けてきました。
本日の目的地はアーサー王伝説で有名な「グラストンベリー」です。
世界最大の野外ロック・フェスティバルが行われる場所として有名ではありますが、実はイギリス最大のパワースポット、聖地として名高いところなのです。
ご案内は、グラストンベリーで魔女ショップを経営されている魔女リズ・ウイリアムさん。作家でもあり、また博士号を持つ学者でもあります。
鏡先生の通訳でウオーキングツアーがスタート!!
はじめのスポットは「チャリスウェル」です。
古くからの聖なる泉の周りに美しい庭園。
バスを下りてから15分程歩くと、花で賑わうアーチが見えてきました。
ここがチャリスウェルの入り口です。
チャリスウェルは伝統的な英国式庭園の中にあり、草花がとても綺麗に手入れされています。
そして、これがチャリスウェルです。
この場所では、参拝可能な宗教を限定していないため、様々な宗教の方が想い想いの方法でお祈りをすることができます。
この日は天気も良く、多くの人が庭園内でお祈りや瞑想をしていました。
私もベンチに座り、ゆっくりとした時間の流れを楽しむことができました。
また、チャリスウェルの水は鉄分を多く含む天然の泉で、その見た目から「赤の泉」や、その味から「血の泉」と呼ばれていて、キリストの聖杯伝説にも関わりがあります。
キリストが処刑された際に、その血を受けたとされる杯が、この地に埋まっていて、杯を源泉として泉が湧いているとも言われています。
実際に飲んでみると鉄の味が強く、個人的には飲水には適さないと思いました。
ですが、癒しの力をもつ聖水として有名なので、世界中からこの水を求めて人が巡礼してくるのです。庭園の入口には水を汲むためのボトルが売られていて、ツアー参加者の多くの方が記念にボトルを購入してられました。
チャリスウェルの次は「トール」と呼ばれる丘の上にある、聖ミカエルの塔を目指して移動を開始。
チャリスウェルからトールの頂上まで歩いて登ります。
トールの頂上はグラストンベリー周辺で最も高い場所で、グラストンベリーを一望することできます。
天気も良く、ウェールズ島まで見ることができました!空も青く、とても美しい景色を堪能できました。
丘の上の塔は「聖ミカエルの塔」と呼ばれ、地震で破壊されるまでは礼拝堂として使用されていました。
聖ミカエルの塔は「セントマイケルズライン」と呼ばれるレイライン(日本で言う龍脈)上にあり、イギリスで最大のパワースポットと言われています。
トールから景色を楽しんだ後はグラストンベリーの街まで戻り、昼食へ。イギリスの伝統料理、グレービーをたっぷりかけたローストビーフとヨークシャー・プディング。
見た目もおしゃれで、味もとってもおいしかったです!
昼食後は、イギリスキリスト教発祥の地「グラストンベリー修道院」へ。
修道院の入り口の近くにサンザシの木が植えられています。
このサンザシの木はキリストの伯父アリマタヤのヨセフがグラストンベリーまで旅をした時に使っていた杖から根が出て、今の時代に続いているという伝説が。リズさんによると実際にアリマタヤのヨセフが来たかどうかは定かではないものの、このサンザシの遺伝子を調べると実際に中近東由来のものだということがわかったということで、伝説の一部には真実が含まれている可能性もありそう!
サンザシは普通春に花を咲かせるのですが、このサンザシはクリスマスのころにも花を咲かせ、その枝はクリスマスに女王陛下のもとに運ばれるそうです。
そして、修道院の敷地の中央に向かうと、複数の遺跡があります。
一番広く大きな場所には大聖堂が建てられていて、イギリスで最も裕福な修道院として名を馳せていたようです。
しかし、この大修道院は今は廃墟になっています。これはヘンリー八世が英国国教会を作る時、旧来の修道院を破壊していったため。
不思議なことにこの修道院破壊のときに地元の住民が反対したというはっきりした記録はほとんどないとのこと。重税を課していた修道院にたいしては、住民たちはあまり愛着をもっていなかった可能性もありそうです。
修道院敷地内には、その他にもイギリスで最も有名な物語であるアーサー王伝説のアーサー王の遺体が見つかったとされる場所もあり、その場所には看板も置かれています。
グラストンベリー修道院の後は、グラストンベリーの街を自由に散策です。
ツアーに参加者の方は、日本で見ることのできない魔女のお店を巡り、おみやげを買われていました。
4日目は世界遺産ストーンヘンジとハリーポッタースタジオへ向かいます!
4日目のレポートもお楽しみに!