※注 「鏡リュウジ公式サイト」運営スタッフが書いています。


2日目がスタートしました。
まず、はじめの目的地は「セントマイケルズマウント」です。
フランスのモンサンミッシェルのように、海岸から少し離れた小島にお城が建っています大天使ミカエルが降臨した伝説で有名な聖地。イギリス南西部を貫くエネルギーライン「セントマイケルライン」の起点でも有り、シシリアから伸びるエネルギーラインとの交点であると信じる人もいます。
潮が引いている間は島まで歩いて渡れるようですが、今回は潮が満ちていたのでボートでお城に向かいました。

IMG_2110
この島には紀元前300年頃にはすでに人が住み始めた痕跡があります。キリスト教時代に修道院が建てられ、これが今のような形態に発展する基礎となったようです。
時代の流れと共に、その姿を変えました。

港を守る要塞として利用されたり・・・

IMG_2118
個人宅としても教会としても用いられてきました。
教会はいまでも実際に使われているんですよ。

IMG_2145
小島のいたるところに、その痕跡を見ることが出来ました。

セントマイケルズマウントの後は対岸へ戻り、セントマイケルズマウントが見えるレストランでランチをしました。
ボリュームもさることながら、味も絶品でした!

IMG_2156
食事の後は、人魚伝説で有名なゼノア村の聖セナラ教会へ。

IMG_2165
教会の中に、人魚伝説を象った「マーメイドチェア」と呼ばれる椅子がありました。
マーメイドチェアの側面には、「海と愛の女神アフロディーテ」の影響を受けたかたちで描かれている人魚の彫刻が有ります。
ゼノア村は人魚伝説で有名な地。昔々、この教会に時折、美しい乙女が礼拝に訪れてきました。その美しい歌声に人々は魅了されていたのですが、彼女がどこからきてどこへ戻っていくのか誰も知りません。さらに人々が不思議に思ったのは、何年たってもその女性が歳をとったように見えないことでした。
 そのころ、教会には村一番の歌の名手の青年も通い始めました。乙女はその青年に心惹かれたようで、いつの間にか、二人の姿は村から消えて教会に現れることもなくなりました。
 さらに何年かたってのこと。漁師たちがある場所で船のいかりをおろしたところ、そのいかりが自分の海の中の家の入り口を塞いでいるから外してくれと人魚が現れて頼んだというのです。船乗りにとって人魚を見るのは不吉の兆し。すぐに漁師たちはそこをたちさりました。村人たちは、教会に通っていたあの女性は、きっとその人魚だったのだろう、青年は人魚と結婚して今はその海の中の家で暮らしてるのだろう、と噂し、それがゼノア村の人魚伝説として今なお語り継がれ、さまざまな歌や物語、芸術作品になっているのです。

IMG_2169
マーメイドは半分が魚、半分が人間であるという点から神にして人であるキリストの象徴として教会では解釈されてきました。
 
2日目最後の目的地、ボブキャッスルの「魔女博物館」へ。

IMG_2182
世界でも類をみない、魔女博物館です。魔女博物館では魔女の道具や文献など、魔女に関わる様々なものが展示されていました。20世紀の魔術研究家セシル・ウイリアムソンによって設立された博物館で実際に魔女たちが用いたさまざまな護符や道具などが展示されています。民俗学を研究する上ではまさに宝の山。
とくに地元のコーンウォール地方に伝わる伝統的な呪物を沢山見ることができます。
魔女というと悪魔と結託した邪悪な存在だとか、あるいはおとぎ話のなかだけの存在だと考えあっれがちですが、実際には、薬草や自然の力を詳しく知り、治療や相談に乗る「賢い人々」であったと、博物館を案内してくれたピーターさんは語ります。

19世紀の魔女【ワイズウーマン)の家を再現。魔女が使用する呪文が流れていました。

IMG_2194
魔女が呪いをかける時に使用する道具からお守りまで、ありとあらゆる道具について博物館の方が紹介してくれました。

IMG_2201

3日目は世界遺産の街バースへ移動し、聖杯伝説で有名なグラストンベリーへ向かいます!
3日目のレポートもお楽しみに!