I've translated First Lady Michelle Obama’s commencement speech at Tuskegee Universityにひひ

ミシェル・オバマ米大統領夫人のタスキーギ大学での卒業式スピーチを訳しました。

アメリカ陸軍初の黒人飛行部隊、タスキーギ・エアメンを輩出した大学です。

 

1
タスキーギ大学にて(2015年5月9日)
 
 
ミシェル・オバマ米大統領夫人 タスキーギ大学 卒業式演説 日本語訳

 

ミシェル夫人:皆さん全員ありがとう。(拍手)どうもありがとう。(拍手)卒業生の皆さんには休んでもらいましょう。皆さんはそうした席のために大変努力してきたのですから!

 

ジョンソン校長にあの大変丁寧なご紹介と、卓越した機関からこの名誉ある学位を贈呈して頂いたことに感謝して始めましょう。この学位を頂いたことを誇りに思います――大変誇りに思います。(拍手)ありがとうございます。本当にありがとうございます。(拍手)

 

ウィリアム少将、スール議員、ザッカリー議員、コローナ議員、ここタスキーギ大学の役員、教員、職員のすべての皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございます――この暖かい歓迎と、この素晴らしいおもてなしに大変感謝致します。そしてここに来ることができて大変嬉しく思います。(拍手)


始める前に、私の心がエリック・マークス・Jrのお知り合いで彼を愛していたすべての人とともにあることを本当にお伝えしたいと思います。私は彼が実に才能ある若者であり、タスキーギ・エアメンの歩みに続くという夢の達成にもう少しの所だった、前途有望な航空宇宙エンジニアだったことを知っています。そしてエリックはあまりにも早く私たちを残して亡くなられました。そして私たちの心からの祈りは彼のご家族と、ご友人の方々と、そしてこのコミュニティ全体とともにあり続けます。(拍手)


私はまた音楽合唱隊にも感謝しなければなりません。ワオ!君たち素晴らしい!お見事です!(拍手)美しい歌です。(拍手)そしてスタンドの上の方にいる皆さん全員に私は感謝しなければなりません――親御様や、ご兄弟や、友人の方々――(拍手)――そして道の様々な段階でこうした卒業生たちに愛と支援を注いでこられた他のとても多くの方々。そう、今日は皆さんの日です。(拍手)皆さんの日です。(拍手)


それから母の日の前日の今日、私はここにおられるお母様方全員に特別な叫びを捧げなければなりません。(拍手)イェーイ、お母様方!そして私はこれを花やカードや贈り物をまだ買っていない人のための公共広告ととってもらいたいと思います――よろしいですね?私は皆さんの代わりをしようとしてるのです。(笑い)でも「母親を幸せにする」という一つのルールは覚えておいて下さい。(笑い)いいですね?(拍手)


そして最後に、何と言っても、タスキーギ大学の2015年のクラスの皆さんを祝福したいと思います!(拍手)"T-U(タスキーギ大学)!"


聴衆:"You know!"(T-U!への唱和)


ミシェル夫人:これ大好きです。(拍手)私たち一日中これができますね。(笑い)皆さん全員を大変誇りに思います。そして皆さん元気そうです。(拍手)お見事です!


皆さん全員は勉強するために、学習するために、国中からここにやって来ましたが、これまでは多分少し楽しかったかと思います――アダムスやヤングホールでの新入生の年から――(拍手)――クープへのフードランをしたああした深夜まで。(拍手)私は調べましたよ。(拍手)シェドの下の場所を取ってゴールデンタイガースのプレーを見るために早起きをしたああした朝まで。(拍手)イェイ!私は見ていました!(笑い)ホワイトハウスに我々は色んな種類の方法があるのです。(笑い)


そして皆さんはスポーツをしたり、合唱隊で歌ったり、バンドで演奏したり、男子社交クラブや女子社交クラブに参加したりしていたかどうかに関係なく―今日が終わってからは全員が、ここに来て大学を別れた人たちの長い列の中に自分の位置を占めることになります。


皆さんは皆さんの親や、お爺さんお婆さんや、叔父さん叔母さんの多くにおられるような卒業生たちや――最近郵便切手になる栄誉を受けた、革新的な建築士であるここの役員のロバート・ロビンソン・テイラーのような指導者たちに続くことになります。(拍手)皆さんはセルマの血の日曜日事件で警棒や催涙ガスを乗り越えたボイントン・ロビンソン博士――(拍手)――のような英雄たちに続くことになります。タスキーギの物語は彼らのような物語に満ちています――この街に来て自分たちの未来を掴み、そしてアフリカ系アメリカ人とすべてのアメリカ人のために、歴史の弧の形成を引き締めた人たちです。


ですから今日は私はその歴史を考えることから始めたいと思います――軍がタスキーギを黒人パイロットのための飛行場と航空学校の敷地として選んだ時に遡って始めます。(拍手)


当時は、黒人兵は様々な種類の障害に会っていました。黒人の脳が白人より小さいと報告している、いわゆる科学的研究がありました。軍の公式報告書に黒人兵は「子供のよう」で「怠惰」で「不道徳で不正直」であると書かれてあり、そしてある引用ですが、「食べ物が与えられれば、忠実で従順になる」と書かれてありました。


そういうわけでこのプログラムに選出されたエアメンは、実際には高い教育を受けていたのですが――その多くはすでに大学の学位とパイロットライセンスをもっていましたが――劣っていると見なされました。訓練では清掃や造園のような単調作業にしばしば配置されました。多くが指導員から暴言を受けました。基地から出たときにはこの街の白人警官から「少年」とよばれ、そして最も小さな違反で切符を切られました。そして彼らがついに国外に派遣されたときには、白人兵は彼らの敬礼にしばしば返礼さえもしませんでした。


それがそうした若者たちにとってどのようなものであったに違いないかを本当に考えて下さい。ここの彼らは、当時の最も複雑なハイテク機器などを操作するように訓練され、時速数百マイルの速さで、主翼先端の間隔わずか6インチで飛行していました。しかし彼らが地上に着くと、人々は彼らを見えない人のように――本当に無価値な存在のように扱ったのです。


さて、そうしたエアメンはそうした経験に簡単に自分たちの行動を制限させました。しかし皆さんご存知のように、彼らは周囲の差別や疑念によって定められるものではなく、我が国の軍の最も成功した追撃飛行隊の一つになりました。(拍手)彼らは次に、黒人と白人がともに戦い、ともに飛行できるなら、それなら確実に――確実に――ともにランチカウンターで食事をすることができる、確実に彼らの子供がともに学校に通えるということを世界に示し始めました。(拍手)


そうしたエアメンは自分たちには「二つの義務」があることを常に理解していたんですね――一つは国に対して、もう一つは彼らが前方への道を開くのを頼りにしているすべての黒人に対してです。(拍手)そういうわけでそうしたエアメンにとって、飛行行為自体が自分たちと、すべてのアフリカ系アメリカ人にとっての自由の象徴なのでした。


そうした最初のパイロットたちの一人、チャールズ・ディボーという人がこのようにいいました。離陸は――彼の言葉では――「無尽蔵の奇跡」であり、そこではすべての「でこぼこが平らになり…人はこの世界から出て…空に入り…自由になる。」といいました。

そして空に上がったとき、チャールズはここからそれほど遠くない綿畑に出ている――数十年前から変わらない畑ですが――そこに出ている黒人たちを時々見下ろしました、奴隷である彼らの先人たちです。そして自分が彼らのために――彼らとその子供たちが望んでいることをもっと与えるために、切望していることを与えるために――空を飛んでいることを自覚しました。


そしてそうしたとても多くの方法によるその「無尽蔵の奇跡」が――我々の兄弟姉妹のより大きな自由への道にあるでこぼこを超える絶え間ない取り組みが――それが常に、ここタスキーギのアフリカ系アメリカ人たちの物語でした。(拍手)


この大学の歴史の弧について本当に考えて下さい。1800年代後半に、学校には新たな寮が必要でしたが、支払う資金がありませんでした。そこでブッカー・T・ワシントン(教育者、作家)が懐中時計を質に入れて窯を買い、学生たちが素手でレンガを作ってあの寮を建てたのです――そしてこれまでにその他少しの建物を建てました。(拍手)


その数年後、ジョージ・ワシントン・カーヴァ―(植物学者)が研究のためにここに最初に来たときには研究室がありませんでした。そこで彼はごみの山を掘り返して古い瓶やティーカップや果実瓶を集めて、最初の実験で使いました。


代々、ここの学生たちはそれと同じ気概やそれと同じ復活力を見せて、過去の障害物や怒りを――過去の田舎のリンチ殺人の脅威や、過去の黒人差別の屈辱や、過去の公民権運動時代の拷問を――飛び越えました。そしてそれから彼らは国中のコミュニティで科学者やエンジニアや看護師や教師になり始め――そしてこれまで他の人を引き上げ続けたのです。(拍手)


ですからこのキャンパスの歴史では不完全ですが、タスキーギの特徴的な物語はすべてのアフリカ系アメリカ人の希望と運命を引き上げる物語なのです。


ですから今、卒業生の皆さん、皆さんがその大義を引き受ける番です。そして皆さんにいいましょう、皆さんは今日それを引き受けるのを本当に誇りに感じるべきです。そして私は皆さんが次の章のスタートを切ることに、胸を躍らせていることを願っています。しかし皆さんはその様々な歴史を、皆さん以前に来たそうした様々な英雄のことを考えるかもしれず――少しプレッシャーを感じるかもしれないとも思います、おわかりでしょう――皆さん以前に来た人たちの遺産に応えるプレッシャー、他の人たちの期待に応えるプレッシャーです。


そこで私を信じて下さい、私はその種のプレッシャーを知っています。(拍手)私はそれを少しばかり経験しました。卒業生の皆さん、ご存知のように私は今日皆さんの前に立っている、完成されたファーストレディとして出発したのではありません。違います違います、私がここに来るまでには自分の分のでこぼこがありました。


私の夫が大統領選の選挙運動を始めた当初、人々は私にあらゆる種類の疑問を持っていました。私がどんな種類のファーストレディになるのか?私がどんな種類の課題を引き受けるのか?私はよりローラ・ブッシュのように、あるいはヒラリー・クリントンのように、あるいはナンシー・レーガンのようになるのか?そして本当をいえば、同じそうした質問は候補者の配偶者全員に投げかけられていたでしょう。つまりそれは整理作業の手順なのです。しかし私はアフリカ系アメリカ人初のファーストレディという可能性のために、また他の一連の疑問や憶測の焦点になりました。話は他の人の恐れや誤解に時々根ざしていました。私が声が大き過ぎたり、怒り過ぎたり、無気力過ぎたのではないか?(拍手)あるいは私が甘過ぎたり、母親であり過ぎたり、キャリアウーマンとして十分ではなかったのではないか?


そして私が初めて雑誌の表紙になったことがありましたが――それは巨大なアフロヘアをした私がマシンガンを持って描かれているマンガでした。さて、ええ、それは風刺なのですが、本当に正直にいうと、少しショックでした。人々が私を本当にどのように見ているのかを知りたいという気持ちになりました。


また皆さんは予備選挙勝利後の祝賀会舞台上での私と夫のグータッチが「テロリストのジャブ」といわれたのを覚えているかもしれません。そして数年間、人々は私のことを言い表すのにたくさんの興味深い言葉を使いました。ある人は「少しばかり高慢な主義」と表しました。別の人は夫の「有色人種の取り巻き」の一人だといいました。ケーブルニュースはあるとき可愛く「オバマのベイビーママ(シングルマザー)」とよびました。


そしてもちろん、バラクは彼の分の無礼や軽視の公正な負担を我慢しました。今日でさえ、彼の公民権に疑問をもつ人はまだいます。


このすべては本当に私を困らせました。当時は眠れない夜がたくさんあり、人々が私のことをどう思うのか心配し、私が夫の選挙当選の機会を損なわせるかもしれないと戸惑い、娘がある人たちが母親に関していっていることを見つけたらどのように感じるかと危惧しました。


しかし最後には、私が正気を保ち、他人に自分のことを決めさせたくないのなら、私にできるのはただ一つ、自分のための神の計画を信じることだということを理解しました。(拍手)私はすべての雑音を無視して、自分に正直にならなければなりませんでした――そうして後はうまくいきました。(拍手)


そういうわけでこの旅路を通して、私はすべてのことを遮断して自分の真実に集中することを学びました。私はいくつかの基本的な質問を自問しなければなりませんでした。私は何者なのか?いいえ本当です、私は何者なのか?私は何を大事にしているのか?


そしてそうした質問への答えが、今日皆さんの前に立っている女性をもたらしています。(拍手)何よりもまず、母親である女性です。(拍手)いいですか、私は娘を世界の何よりも愛しています、自分の人生以上にです。そしてそれはいくらかの人がアイビーリーグに教育をうけた弁護士から一番聞きたいと思っていることではないかもしれませんが、それが本当の私なのです。(拍手)ですから私にとって、ママ司令官であること、そしてこれからもそうあることが、一番の仕事です。


次に、私はこの途方もない機会によってできる最大の影響を与えるという義務感を常に深く感じてきました。そういうわけで私は自分にとって個人的な課題を引き受けました――家庭が子供をより健康に養育する支援や、選挙遊説でお会いした素晴らしい軍人家庭を称えることや、若者が教育と大学修了を重んじるよう鼓舞することのような課題です。(拍手)


さて、私の選択が十分に大胆ではないと批評する人がいました。しかしこれらは私の選択であって私の課題なのです。ですから私はそれらを自分にとって最も確実だと感じる方法で取り組もうと決意しました――現実的かつ戦略的という両方であるだけでなく、また楽しく、希望に溢れていて、鼓舞させる方法でした。


そういうわけで私は政策の詳細に熱中しました。法制化で議会と協力し、CEOや軍の大将やハリウッドの幹部たちにスピーチをしました。しかしまた私の取り組みが子供たちや家庭に反映されるのを確実にするように努めました――そしてそれは創造的で非伝統的な方法で物事を進めるということになりました。そういうわけでええ、私は庭を造って、ホワイトハウスの芝生で子供たちとフラフープをしました。テレビでママ・ダンスなんかをしたりしました。カエルのカーミット(セサミストリートなどに登場するマペット)と軍人家庭の子供たちを祝福しました。国中の人々に大学署名日に母校のTシャツを着るよう呼びかけました。


そして最後には、自分が知っているいつもの私に忠実であり続けることによって、この旅路が途方もなく自由であってきたことに気づきました。なぜなら私には何が起こるかに関わらず、雑言、誹謗、疑念のすべてが――そのすべてがただの雑音だと認識する心の平安があったからです。(拍手)それは私を決めませんでした。私を変えませんでした。そして最も重要なことは、私を止められませんでした。私は自分の信念と価値観とをしっかり持って――そして自分の道徳心のコンパスに従う限り――それなら私が応えるのが必要な期待は私のものだけなのだということを学びました。


そういうわけで卒業生の皆さん、それこそが私が皆さん全員に望んでいることです。私は皆さん全員に自分たちの最も現実的で、最も誠実で、最も真実な部分に忠実であり続けてほしい。私は皆さんにそうした基本的な質問をしてほしい。皆さんは何者になりたいのか?何が皆さんを鼓舞するのか?皆さんはどうやって与え返したいのか?そしてそれから深呼吸をしてそして自分たちを信じ、自分たちの進路の計画を立てて、そして皆さんの足跡を世界に刻んでほしいのです。


もしかしたら皆さんは法律学校に行くことになっていても――本当にしたいのは小さな子供たちに教えることだというように感じているかもしれません。もしかしたら親御様が卒業後に家に帰るのを期待していても――皆さんは世界を訪問する引き手を感じているかもしれません。私は皆さんにそうした思いに耳を傾けてほしい。私は皆さんに頭だけでなく心との両方で行動してほしい。そして皆さんが歩む道に関係なく、私はそれを選ぶのが皆さんであり、他の誰かではないということを確実にしてほしい。(拍手)


なぜならこういうことです――前にある道が容易ではないからです。特に皆さんや私のような人には決してです。なぜなら我々はとても遠くまで来ましたが、本当はそうした古くからの問題は頑固であり完全になくなってはいないからです。そういうわけで本当にそうしたエアメンのように、人々が皆さんを見過ごしたり、本当の皆さんのほんのわずかしか見ていないように感じるときがあるでしょう。


世間の人々がいつも皆さんをそうした帽子とガウンを着ているように見てくれるとは限りません。皆さんが今日の日のためにどれだけ一生懸命取り組んだかとか、どれだけ犠牲を払ったとかがわからないでしょう――皆さんがこの卒業証書を得るために勉学に費やした数えきれない時間や、学校にお金を払うために働いたたくさんの仕事や、家に車で帰ってお婆様の世話をしなければならなかったときや、食料銀行でのボランティアやキャンパスの資金調達イベントを組織するために諦めた夜の時間。彼らは皆さんのその部分を知りません。


そうではなく彼らは彼らの限られた世界観に基づいて、彼らの思う皆さん像をあれこれ推測するでしょう。そして夫と私はその経験がどれほどイライラさせるものになることがあるのかを知っています。我々は両方、生活全体でそうした日常の軽視の痛みを感じてきました――自分たちの安全を心配しながら道路を渡った人や、そうした様々なデパート店で私たちを監視した店員や、私たちを「手伝い」だと決めてかかった公式行事の人や――そして私たちの知性や、正直さや、この国への愛でさえ疑念をもった人たち。


そしてこうしたささいな屈辱は、国中の人が毎日毎日対処していることに比べれば当然何でもないことは承知しています――まったく理由なく引き止められたり車を止められたりするやっかいな心配、就職申込書が名前の響きのために見落とされる恐れ、もう分離されることはないかもしれませんが、決して平等ではない学校に子供を送る苦しみ、人生でどれほど高く出世し、良き人、良き親、良き市民になるためにどれほど一生懸命努力したかにもかかわらず――いくらかの人には、それが決して十分にならないという認識。(拍手)


そしてそれらすべては運ぶのに重い荷物になるでしょう。それは孤独を感じさせることもあります。皆さんの人生がどうも重要でないように――皆さんがタスキーギの卒業生ラルフ・エリソン(小説家)が何年も前に書いた「見えない人間」であるように、感じさせることもあります。そして私たちがここ数年間見てきたように、そうした感覚は現実です。それはあまりに多くの人にイライラや無視を感じさせてきた、数十年間の構造的な問題に根差しています。そしてそうした感覚はボルチモアやファーガソンのようなコミュニティや、この国中のとても多くの他の場所で行動に表わされています。(拍手)


しかし卒業生の皆さん、今日、私はそうした感覚が、お手上げだと諦める言い訳にはならないということをはっきり明確にしたい。(拍手)言い訳にはなりません。それは希望を失わせる言い訳にはなりません。失望や怒りの感覚に屈するのは結果的に私たちが敗北するというだけです。


しかしこういうことです――我が国の歴史は我々が勝てる方法のための優れた物語や、優れた設計図を私たちに与えてくれています。それは私たちに、そうした最も低い感情のどん底から自分たちを引き上げ、イライラをともに勉強や組織化やグループ形成に向かわせれば――そしたら自分たちを築き、コミュニティを高められるということを教えてくれています。私たちはそうした根深い問題に取り組んで、ともに――ともに――道を妨げるすべてを乗り越えることができます。


そして私たちが最初にしなければならないのは投票です。(拍手)ヘイ、違いますよ、たまにではありません。夫や皆さんが好きな誰かが立候補するときだけではありません。そうではなくてあらゆる時、あらゆるレベルのあらゆる選挙でです。(拍手)なぜならこれが真実だからです――皆さんが皆さんのコミュニティで発言権を持ちたいのなら、自分たちの運命を支配する力が本当にほしいのなら、それなら皆さんは関与しなくてはならないからです。皆さんはテーブルにつかなくてはなりません。皆さんは投票を、投票を、投票を、投票をしなくてはなりません。それなのです。それこそが私たちが前進する方法なのです。それこそが私たちが自分たちのために、そして我が国のために進歩する方法なのです。


それこそがここタスキーギで常に起こってきたことです。素手でレンガを作ったそうした学生たちのことを考えて下さい。彼らはそれをして、他の人も彼らに続いてこのキャンパスで学ぶことができるようにしました。ごみの山から研究室を作った聡明な科学者のことを考えて下さい。彼がそうしたのは、結局のところ小作人が自分たちの家族を養うのを支援したかったからなのです。残酷な差別から上昇したそうしたエアメンは――彼らがそうしたのは、世界全体が黒人が本当にどれほど高く飛べるかを見えるようにするためなのです。その精神こそ私たちが今日向き合っている問題を引き受けるために、奮い起こさなければならないものなのです。(拍手)


そして皆さんが合衆国大統領になって、貧困や、教育や、機会の不足のようなことに取り組み始める必要はありません。卒業生の皆さん、今日――今日、皆さんは若い人を指導して彼、あるいは彼女が正しい道を歩むのを確実にできます。今日、皆さんは放課後プログラムや食料貯蔵室でボランティアができます。今日、皆さんは若いいとこが彼女の大学の学資援助申込書に記入して、彼女がいつかそうした席に座れるように助けることができます。(拍手)しかしまさにそうした様々な先人たちのように、皆さんは未来の世代のために基礎を築く何かをしなければなりません。


先ほど私がお話ししたあのパイロットの――チャールズ・ディボーは――彼は歴史を創った後にその栄光に満足しませんでした。そうではなく除隊後に教育課程を修了しました。彼は高校の英語教師になり大学講師になりました。彼は教育によって他の人たちを引き上げ続けました。彼はパイロットを引退したずっと後も、彼の「二つの義務」を実行し続けたのです。


そして卒業生の皆さん、それこそが私たちが皆さん全員に求めていることです。私たちは皆さんがタスキーギの魔法を、今日の難題に向けるのを必要としています。そしてこれこそが私が皆さんに本当に知ってほしいことです――皆さんはこれをするのに必要なすべてのものを持っています。皆さんは自分の中にそれを持っています。なぜなら私は皆さんがこれからの数年に歩む道のことでナーバスになったり迷ったりしても、皆さんが今、成功するために必要なものすべてをもっていることを知ってほしいのです。皆さんにはそれがあります。


皆さんにはこの神聖なキャンパスのここで磨かれた知識とスキルがあります。皆さんには道のあらゆる面で皆さんを支援してくれるスタンド上方の家族がいます。そして何より、皆さんには皆さん自身があります――そして皆さんをこの日に連れてきた心、そして気概、そして賢さのすべてがあるのです。


そして皆さんが周囲の雑音やプレッシャーから上昇するなら、皆さんが皆さん自身と皆さんの出発点に忠実であるなら、皆さんのための神の計画を信じるなら、そしたら皆さんはこの国中すべての人への義務を果たし続けるでしょう。そして数年たったとき、皆さんはチャールズ・ディボーが飛行機で離陸したときに感じたのと同じ自由を感じるでしょう。皆さんはでこぼこが平らになるのを感じるでしょう。皆さんはあの進歩の「無尽蔵の奇跡」に参入するでしょう。そして皆さんは空を飛び、この世界から出て――自由になるでしょう。


神の祝福が皆さんに、卒業生の皆さんにありますように。(拍手)私は皆さんがどれほど高く飛べるかを見るのを待ちきれません。皆さん全員を愛しています。大変誇りに思います。ありがとう。(拍手)

 

 

 

 

参考記事:

https://www.whitehouse.gov/the-press-office/2015/05/09/remarks-first-lady-tuskegee-university-commencement-address